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世界渡り鳥デー(5月と10月の第2土曜日 記念日)|年に2回ある意味と国境を越える鳥たちを守る由来

世界渡り鳥デーは毎年5月と10月の第2土曜日。由来や年に2回ある理由、渡り鳥と生息地を守る国際協力、市民科学による観察と記録、広報PRへの活用を紹介します。
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世界渡り鳥デーはどんな日?

✅ 渡り鳥と生息地を守る国際キャンペーン
✅ 毎年5月と10月の第2土曜日に実施
✅ CMSとAEWAの事務局が共同で開始

春や秋に空を見上げると、季節の変化を感じさせる鳥たちに出会うことがあります。
その中には、繁殖する場所と冬を過ごす場所を行き来しながら、国境を越えて旅を続ける渡り鳥もいます。

世界渡り鳥デーは、こうした鳥たちの暮らしと、生きていくために必要な環境を守る大切さを伝える国際的な啓発キャンペーンです。
日本では「世界渡り鳥の日」とも呼ばれています。

毎年5月と10月の第2土曜日が中心的な実施日で、2026年は5月9日と10月10日に当たります。
年に2回あるのは、渡りが繰り返される営みであり、地域や半球によって渡りの最盛期が異なるためです。

この記念日を知ると、身近な川や公園、海辺を少し違った目で眺められます。
人にとっては散歩道の一部でも、鳥にとっては長い旅を支える食事場所や休憩場所かもしれません。
遠い国の自然と地域の風景が、鳥の移動を通じてつながっているのです。

世界渡り鳥デーの由来と5月と10月に行われる理由

世界渡り鳥デーは誰が始めたのか

世界渡り鳥デーは、2006年に始まりました。

中心となったのは、移動性野生動物の保全に関する条約であるCMSと、アフリカ・ユーラシア渡り性水鳥保全協定であるAEWAの事務局です。
国連環境計画の枠組みにあるこれらの条約・協定の事務局が、渡り鳥とその生息地の保全を呼びかけるキャンペーンを共同で開始しました。

したがって、由来を説明する際は「国連環境計画が制定した日」とだけまとめるより、CMSとAEWAの事務局が始めた国際キャンペーンと理解すると、成り立ちがより明確になります。

渡り鳥は、一つの国の中だけで暮らしているとは限りません。
繁殖地、移動途中の立ち寄り先、冬を過ごす場所が、それぞれ別の国にあることもあります。

そのため、ある地域で鳥を守っていても、旅の途中で利用する別の地域の環境が失われれば、保全は十分に進みません。
鳥の移動に合わせて、国や地域が協力する必要があります。

世界渡り鳥デーは、こうした国際協力の必要性を、専門家だけでなく広く社会に伝える機会として続けられてきました。

世界渡り鳥デーが年に2回になった背景

現在のように、5月と10月の第2土曜日を中心に行う形になったのは2018年からです。
それまでの世界渡り鳥デーと、米州で展開されていた渡り鳥の啓発活動が連携し、共通の名称によるキャンペーンとして進められるようになりました。

春と秋は、多くの地域で鳥の移動を身近に感じやすい季節です。
ただし、地球全体で同じ時期に同じ渡りが起きるわけではありません。
北半球と南半球では季節が逆になり、鳥の種類や地域によっても移動の時期は変わります。

二つの実施日を設けることで、こうした違いを踏まえながら、各地で渡り鳥に注目する機会をつくっています。

また、第2土曜日は世界共通の中心的な日であり、活動をその日だけに限定するものではありません。
地域に渡り鳥がやって来る時期に合わせて、観察会や学習活動を行うこともできます。

大切なのは、カレンダー上の日付を覚えることに加えて、身近な自然で鳥たちがどのように季節を過ごしているかに目を向けることです。

世界渡り鳥デーから知る鳥の旅と生息地のつながり

鳥を守るには旅の途中も守る必要がある

渡り鳥を考えるとき、出発地と目的地だけに注目しがちです。
しかし、長い移動を続けるには、途中で休み、食べ物を得られる場所も必要です。

鳥の渡りの経路は「フライウェイ」と呼ばれます。
この言葉には、鳥が飛ぶ道筋だけでなく、移動を支える生息地のつながりを考える視点があります。

繁殖地が良好でも、中継地で十分な食べ物を得られなければ、その後の移動に影響します。
冬を過ごす場所が失われれば、翌年の繁殖地へ戻る旅にも支障が生じます。

世界渡り鳥デーが伝えているのは、目の前にいる鳥を守ることと、その鳥が利用する場所全体を守ることの両方が必要だという考え方です。
日本でも、東アジア・オーストラリア地域のフライウェイ全体を視野に入れた保全や普及啓発が行われています。

地域の湿地や海辺を大切にする行動が、遠く離れた場所で暮らす鳥にもつながる。
そこに、渡り鳥を守る活動ならではの広がりがあります。

毎年のテーマには身近な環境問題が表れる

世界渡り鳥デーでは、年ごとに異なるテーマを掲げています。

例えば、2022年は光害、2023年は水、2024年は昆虫、2025年は鳥にもやさしい街や社会が取り上げられました。
鳥の保全は、特定の生き物だけを考える活動ではなく、水辺、食べ物、照明、都市のあり方などとも結び付いています。

このテーマの変化は、読者が自分の暮らしとの接点を見つける手掛かりになります。

鳥が好きな人には観察から。
水辺の環境に関心がある人には湿地から。
街づくりに関わる人には建物や照明から。

それぞれの立場で、鳥と環境の関係を考えられます。

企業や地域団体が情報を発信する場合も、毎年同じ説明を繰り返すより、その年のテーマと実際の活動をつなげることで、伝えたい内容が具体的になります。
ただし、記念日の名称を添えるだけで保全への貢献になるわけではありません。
何を行い、どのような変化を目指すのかまで伝えることが大切です。

2026年は市民の観察と記録に注目

2026年のテーマは「市民科学」です。

市民科学とは、研究者や専門家だけでなく、市民が行う観察や記録も科学的なデータとして活用し、研究や保全につなげる取り組みです。

鳥を見た場所や時期、種類、数などの情報が集まることで、分布や渡りの状況、個体数の変化を把握する手掛かりになります。
身近な場所での観察も、広い地域の記録と組み合わさることで意味を持ちます。

一度だけ珍しい鳥を見つけることに加え、同じ場所を繰り返し観察することにも価値があります。
いつもの場所で、どの時期にどんな鳥が見られるのか。
その積み重ねは、写真の美しさとは別の形で、自然を理解する助けになります。

世界渡り鳥デーに関係する組織と観察を支える人たち

国際的な活動をつなぐ組織

世界渡り鳥デーの国際キャンペーンは、CMS、AEWA、Environment for the Americas、東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップの連携によって進められています。

CMSは、国境を越えて移動する野生動物の保全を扱う条約です。
渡り鳥だけでなく、移動する野生動物を国際的に守るための枠組みとなっています。

AEWAは、アフリカとユーラシアを移動する水鳥の保全を扱う協定です。
鳥の移動に関係する国々が協力し、生息地を含めて保全を進める役割があります。

また、東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップは、日本を含む地域の渡り性水鳥と、その生息地を守るための協力を支えています。

こうした組織の名前は少し難しく感じられるかもしれません。
しかし、共通する役割は明快です。
鳥が国境を越えて移動するように、人の側も国や地域の境界を越えて協力することです。

観察する市民も保全を支える存在

渡り鳥の保全に関わるのは、国際機関や研究者だけではありません。
地域で鳥を観察する人たちも、重要な役割を持っています。

専門家が世界中のすべての場所を、毎日調べ続けることはできません。
各地の観察記録が共有されることで、より広い範囲の状況を知る手掛かりが増えます。

野鳥観察データベースの「eBird」は、観察結果を記録・共有する仕組みの一つです。
集められた情報は、鳥の研究や保全、政策立案などに活用されています。

一方で、記録は数が多ければよいというものではありません。
鳥の種類がわからないときは無理に決めず、利用する調査や記録の仕組みに沿って情報を整理することが大切です。

観察した日時や場所を残す。
わかる範囲で種類や数を記録する。
不確かな情報を確かなものとして扱わない。

こうした丁寧さが、観察の楽しさと記録の信頼性を両立させます。

鳥との距離を考えることも大切

鳥を知りたいという気持ちは、保全へのよい入口になります。
その気持ちを行動にするときは、鳥が普段の暮らしを続けられることにも目を向けたいものです。

観察会を企画するなら、鳥を近くで見せることだけを目標にせず、無理に近づかずに観察できる場所や方法を考えられます。
写真を紹介するなら、撮影の工夫とともに、鳥の休息や採餌を妨げない姿勢を伝えられます。

世界渡り鳥デーは、鳥を見つける楽しさと、鳥の暮らしを尊重する視点を一緒に育てる機会です。
主役は、人に見られるために集まる鳥ではなく、それぞれの生活を続けている野生の鳥たちです。

世界渡り鳥デーを広報PRに生かす考え方と発信例

地域とのつながりを具体的に伝える

世界渡り鳥デーを広報PRに取り入れるなら、自社や地域との接点を明確にすると、読者が内容を理解しやすくなります。

「渡り鳥を守りましょう」という呼びかけに加えて、どこの自然を対象に、誰と協力し、何を行っているのかを伝えます。

例えば、地域の水辺を紹介する施設なら、渡り鳥が利用する環境と、そこで続けている保全活動を結び付けられます。
観察用品を扱う企業なら、商品の紹介に加えて、初心者が鳥を観察し、記録する方法を説明できます。

以下は、実施済みの成果を紹介するものではなく、記念日に合わせた企画を考えるための発信例です。

発信例として考えられる三つの企画

一つ目は、観察と記録を組み合わせた参加型企画です。

観察会の開催案内に、鳥を見つけた後の記録方法も添えます。
2026年の市民科学というテーマと結び付ければ、参加者が「見て楽しかった」という体験から、継続的な観察へ進むきっかけをつくれます。

二つ目は、地域の生息地を紹介する企画です。

鳥の写真だけを掲載するのではなく、水辺や海辺がどのように鳥の暮らしを支えているかを説明します。
清掃や環境整備を行っている場合は、活動の範囲や継続状況も示すと、地域との関係が伝わります。

三つ目は、保全を支える商品やサービスの紹介です。

寄付付きの企画を行うなら、寄付先、金額や算定方法、対象期間を明確にします。
学習用品や観察用品なら、利用することで何を学べるのかを具体的に伝えます。

いずれの場合も、記念日と商品の名前を並べるだけでは、読者に接点が伝わりにくくなります。
鳥や生息地に対してどのような役割があるのかを説明することで、発信内容に筋道が生まれます。

発信前に確認したい内容

記念日を活用する際は、日付と年ごとのテーマを分けて確認します。
世界渡り鳥デーは毎年同じ月日に固定されているわけではなく、第2土曜日の日付が変わるためです。

また、過去のテーマをその年のテーマとして紹介しないことも大切です。
古い案内を使う場合は、実施年を明記すると誤解を防げます。

発信の成果についても、観察会の参加人数、記録の提出件数、保全活動の実施内容など、企画の目的に合うものを考えます。
閲覧数が増えることと、鳥の保全が進むことは、それぞれ別に確かめる必要があります。

世界渡り鳥デーに関するよくある質問

世界渡り鳥デーと世界渡り鳥の日は違いますか

どちらも「World Migratory Bird Day」を指す日本語の呼び方です。
日本の公的な案内では「世界渡り鳥の日」が使われています。

「デー」と「日」で、別々の記念日があるわけではありません。
検索する際は、両方の名称を知っておくと関連する情報を見つけやすくなります。

英語名の略称は「WMBD」です。
海外の活動やイベントを調べるときには、この略称が使われることもあります。

世界渡り鳥デーはなぜ年に2回あるのですか

鳥の渡りは、繁殖地と冬を過ごす場所などを行き来する、繰り返しのある営みだからです。
さらに、北半球と南半球では季節が異なり、地域ごとに渡りの最盛期も違います。

そのため、5月と10月の第2土曜日を中心的な実施日としています。
2026年は5月9日と10月10日です。

ただし、すべての鳥がこの二つの日に移動するという意味ではありません。
実際の渡りの時期は、種類や地域によって異なります。
記念日の日付と、地域で鳥が見られる時期を分けて考えると理解しやすくなります。

初心者でも世界渡り鳥デーに参加できますか

初心者も、鳥や生息地について学ぶことから参加できます。

2026年は市民科学がテーマとなっており、身近な鳥の観察や記録にも目を向けられています。
観察会や展示、講演会なども、活動に触れる入口になります。

初めから多くの鳥を見分ける必要はありません。
まずは近くの公園や水辺で、どんな鳥がいるかを眺め、わかることを少しずつ記録できます。

研究や調査に記録を提供する場合は、参加する仕組みの方法に従います。
見つけた鳥の名前が不確かなときは、その不確かさを残すことも、正確な観察につながります。

世界渡り鳥デーは身近な風景と世界の自然をつなぐ日

世界渡り鳥デーは、渡り鳥と、その暮らしを支える生息地の大切さを伝える国際的なキャンペーンです。
2006年にCMSとAEWAの事務局が共同で始め、現在は毎年5月と10月の第2土曜日を中心に活動が行われています。

その背景にあるのは、鳥の旅を守るためには、一つの場所だけでなく、移動先や立ち寄り先も含めて考える必要があるという視点です。

広報PRに活用する場合も、記念日の知名度に頼るだけでなく、地域の自然や実際の保全活動とのつながりを伝えることで、読者が意味を理解しやすくなります。

身近な水辺で見かけた一羽が、別の国や地域の風景にもつながっているかもしれません。
その姿を知り、暮らしを妨げずに見守り、気付いたことを記録する。
世界渡り鳥デーは、そうした小さな関心から自然との関係を深められる日です。

世界渡り鳥デーは毎年5月と10月の第2土曜日。由来や年に2回ある理由、渡り鳥と生息地を守る国際協力、市民科学による観察と記録、広報PRへの活用を紹介します。

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