「国際平和デー(9月21日)」はどんな日?
✅ コスタリカの提案で、1981年に国連総会で制定された平和を記念する日。
✅ 9月21日は「世界の停戦と非暴力の日」として、暴力の停止が呼びかけられている。
✅ コスタリカと、国連および日本国際連合協会が関わっている。
9月21日は「国際平和デー」—世界が平和を願う日
毎年9月21日、世界中で「国際平和デー」が祝われます。この日は、全人類が平和を願い、暴力をなくすために努力する大切な日です。
あなたは、世界中でどれだけ多くの人々がこの日を迎え、平和のために何か行動を起こしているか知っていますか?
「国際平和デー」の始まりは、1981年にさかのぼります。コスタリカの発案で、国連総会で正式に制定されたこの記念日。目的は非常にシンプルですが、心に深く響くものです。
世界の平和を祈り、暴力を止めるために、すべての国と人々が一丸となって行動すること。
今日は、その背後にある歴史的な背景や、この日が世界中でどのように意義を持っているのかを詳しくお伝えします。
コスタリカの発案—平和の国から生まれた希望のひととき
国際平和デーは、コスタリカが提案したことから始まりました。コスタリカは、1949年に軍隊を廃止し、平和を国の根本理念として掲げている国です。
この国が世界に向けて「平和の日を制定しよう」と呼びかけた背景には、戦争を避け、争いのない世界を築くという強い願いが込められていました。
1981年、国連総会においてこの提案は正式に採択され、9月21日が「国際平和デー」として定められたのです。
この日に世界の国々は、平和を祝うと共に、あらゆる形式の暴力を停止し、平和への道を歩み始めるという誓いを立てます。
平和の鐘—国際平和デーの象徴
国際平和デーの特別な儀式のひとつが、アメリカ・ニューヨークにある国連本部ビルで鳴らされる「平和の鐘」です。
平和の鐘は、1954年に国連加盟国60ヵ国の子どもたちや代表者たちが集めた硬貨で鋳造されました。
これらの硬貨は、世界中の人々が平和のために何かを積み重ねてきた証として、非常に象徴的な意味を持っています。
鐘の音は、世界中の人々に向けて「平和」のメッセージを発信するものとして重要な役割を果たしています。
その鐘には「世界絶対平和万歳」という文字が刻まれており、鳴らされるたびに、私たち全員がその意味を胸に刻むことになります。
世界中で行われる平和のためのイベント
国際平和デーには、世界中でさまざまなイベントが行われます。学校での平和教育や、政府主催の式典、NGOによる平和啓発活動など、その規模や内容は多岐にわたります。
例えば、ある地域では「折り鶴作り」を通じて平和の重要性を学ぶワークショップが開かれ、子どもたちが自分たちの手で平和の象徴を作り上げる様子が見られます。
また、企業や団体もこの日に合わせて、社員向けに「平和を考えるセミナー」や、慈善活動を行うことがあります。
これらの活動を通じて、平和の大切さを身近に感じ、日々の行動に反映させることができます。
平和への貢献—個人ができること
国際平和デーは、ただの記念日ではありません。この日は、私たち一人一人が平和に貢献できることを考える機会でもあります。
平和は大きな目標ですが、その始まりは私たちの小さな行動から生まれるものです。
例えば、暴力を減らすために「怒りをコントロールする」「優しさを広める」といった日常的な行動が、実は大きな影響を及ぼします。
また、社会的に疎外されている人々を支援したり、教育を通じて理解を深めたりすることも、平和を育むために重要な活動です。
まとめ—平和を実現するための第一歩
国際平和デーは、ただの記念日ではなく、世界中の人々が共に平和を実現するために動き出す日です。
この日は、私たちがどんな形であれ平和のために貢献できることを思い出させてくれます。
そして、平和の鐘が鳴り響く瞬間、私たちはそのメッセージを心に刻み、共に平和を実現するために行動を起こすべき時なのです。
世界の平和のためにできることは、思っているよりも身近にあるかもしれません。あなたも、国際平和デーに参加して、何か小さな一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
