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世界で初めて組織的に視覚障害者教育が始まった日(9月18日)の由来と杉山和一の功績

世界で初めて組織的に視覚障害者教育が始まった日を記念する日、杉山和一の功績を称える
目次

「世界で初めて組織的に視覚障害者教育が始まった日(9月18日)」はどんな日?

✅ 杉山和一が開設した「鍼治講習所」が幕府に公認され、視覚障害者教育が組織的に始まった日。
✅ 世界初の組織的視覚障害者教育は1682年9月18日に開始され、フランスより100年以上前に成立した。
✅ 杉山和一(すぎやま わいち)と、公益財団法人・杉山検校遺徳顕彰会が関わっている。


皆さん、9月18日はただの普通の日ではありません。

この日こそ、視覚障害者教育の歴史において、非常に重要な一歩を踏み出した日として記念されています。

その名も、「世界で初めて組織的に視覚障害者教育が始まった日」。

この記念日は、江戸時代の盲人教育の先駆者であり、視覚障害者教育の礎を築いた杉山和一(すぎやま わいち)という人物にちなんで制定されたものです。

このブログでは、杉山和一が成し遂げた偉業を深く掘り下げ、彼の素晴らしい功績がいかにして視覚障害者教育の発展に寄与したのか、またこの記念日が現代にどのような意義を持つのかについて、わかりやすくお伝えしていきます。

杉山和一――視覚障害を乗り越えた先駆者

杉山和一は、1610年、現在の三重県津市に生まれました。

幼少期、彼は伝染病にかかり、視力を失ってしまいます。

想像してみてください。

当時、視覚障害者がどれほど困難な生活を強いられていたか。

しかし、和一はその困難に屈することなく、自らの道を切り開いていきました。

失明した後、杉山和一は鍼灸の道を志し、視覚に頼らずとも高い技術を持つ鍼灸師へと成長します。

ただし、最初から順風満帆ではありませんでした。

実は、和一は物忘れや不器用さなどが原因で、弟子入りした師匠に破門されてしまうことになります。

でも、彼は諦めませんでした。

帰郷途中、道で転んだ際に竹の筒と松葉が体に刺さり、これをきっかけに「管鍼術」という新しい治療法を発案します。

この管鍼術は、無痛で正確に鍼を刺す方法で、後に彼の名を広めることになります。

そして、この技術を他の視覚障害者にも伝えるため、杉山和一は1682年、私塾を開きました。

これこそが、視覚障害者教育の第一歩でした。

1682年9月18日 ― 組織的視覚障害者教育の誕生

杉山和一が開設した私塾は、視覚障害者が技術を学び、自立するための場所として、大きな意義を持っていました。

そして、1682年9月18日、この私塾は江戸幕府から公認を受け、「鍼治講習所」という名称に改められました。

ここから、視覚障害者教育は組織的にスタートします。

驚くべきことに、この「鍼治講習所」は、世界で初めて組織的に視覚障害者教育を行った場所として、歴史に名を刻んでいるのです。

実は、この講習所の設立は、フランスの盲人教育所が開設された1784年より100年以上も前のことでした。

これは、視覚障害者教育の歴史の中で、非常に画期的な出来事だったと言えるでしょう。

杉山和一の「鍼治講習所」とは?

杉山和一が開設した「鍼治講習所」は、視覚障害者が鍼灸術を学び、社会に出て活躍できるための技術を身につける場所でした。

ただ技術を学ぶだけでなく、視覚障害者に自信を与え、社会の中で自立する力を養うことが目的でした。

この学校では、視覚障害者のための特別な教育方法が取り入れられ、今後の盲学校設立や職業教育の原型となりました。

多くの優れた鍼灸師が「鍼治講習所」から巣立ち、その後の江戸時代の医療界に多大な影響を与えました。

現代における「世界で初めて組織的に視覚障害者教育が始まった日」の意義

今日、9月18日は杉山和一が視覚障害者教育の道を開いた日として、広く認識されています。

2023年には、日本記念日協会により正式に「世界で初めて組織的に視覚障害者教育が始まった日」として登録されました。

この記念日が存在する意味は、ただ単に過去の偉人を讃えるためだけではありません。

視覚障害者の教育の重要性を再認識し、今日の社会においても、視覚障害者がより多くのチャンスを得られるよう、私たちがどのように支援すべきかを考えるきっかけとなるのです。

杉山和一が開設した「鍼治講習所」のように、視覚障害者が自立して生活できる環境を作り出すためには、社会全体の理解と協力が不可欠です。

杉山和一の遺産 ― 江島杉山神社と記念館

杉山和一の遺産を記念するため、東京都墨田区には「江島杉山神社」があります。

この神社内には、杉山和一記念館が設立されており、彼の生涯や業績について学ぶことができます。

また、記念館では、和一の鍼灸技術や彼が開発した管鍼術の詳細、視覚障害者教育の発展に与えた影響についても触れることができます。

杉山和一のように、困難な状況にあっても決して諦めず、人々のために尽力した人物は、現代でも多くの人々に感動を与え、勇気を与えてくれる存在です。

まとめ ― 現代に生きる視覚障害者教育

9月18日を迎えるたびに、私たちは視覚障害者教育の先駆者である杉山和一の偉業を思い起こし、その遺産を大切にすることが求められます。

杉山和一が開設した「鍼治講習所」が成し遂げた偉大な仕事は、視覚障害者が自立し、社会に貢献するための第一歩でした。

現代においても、視覚障害者教育の重要性は増しており、社会全体での支援が欠かせません。

9月18日は、過去を振り返るだけでなく、今後の社会において視覚障害者がより多くの機会を得られるよう、私たち一人一人が考え、行動するきっかけとなる日です。

杉山和一の情熱と努力に感謝し、その思いを未来へと繋げていくために、私たちも少しずつでもできることを実践していきたいですね。

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