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絶滅危惧種の日(9月7日)とは?ベンジャミンの伝説が教える、命と未来を考える記念日

9月7日の「絶滅危惧種の日」を祝うカラフルなコラージュ。フクロオオカミやカンガルーなどの絶滅危惧種を象徴する動物と植物が描かれ、生物多様性と自然保護の大切さを伝えています。
目次

絶滅危惧種の日(9月7日 記念日)はどんな日?

✅ フクロオオカミ「ベンジャミン」の死を機に制定され、生き物の未来への責任を考える日。
✅ 絶滅の痛みを胸に、生物多様性と私はつながっていると気づける機会になる記念日。
✅ オーストラリア環境省を中心に、市民、研究者、NGOが一致協力する日。


「最後のフクロオオカミ」が息をひきとった、1936年9月7日。

その日が、少しずつ募りつづく後悔と希望の分岐点になっていたことを、あなたは知っていますか。

「ずっと続く明日」がいつか、思いがけず失われてしまうかもしれない。

そんな小さな不安を、私たちは抱えながら生きています。

でも、忘れてしまうより、立ち止まって、あの日を思い出すこと。

それこそが、これからを守る出発点になる。

絶滅危惧種の日の由来:ベンジャミンが教えてくれたこと

私たちは、ある日突然、ある命が消えてしまう瞬間に立ち会えません。

しかし、1936年9月7日。

タスマニア州ホバート動物園で、世界最後のフクロオオカミが静かに息を引き取りました。

名前は「ベンジャミン」。

彼が眠りについたその日が、じつは人類の深い反省の始まりだったのです。

60年後の1996年に、オーストラリアでは「National Threatened Species Day」が正式に制定されました。

政府が、専門家や市民とともに、「なぜ失われてしまったのか?」「どうすれば未来に繋げられるのか?」を問い直す場としたのです。

結論として、この日は単なる記念日ではなく、過ちとともに「希望」を見つける、私たちの内面をも照らす光となります。

豆知識で親しむフクロオオカミ

フクロオオカミは、たしかにひと目見ればオオカミ風。

でも実は、有袋類。

コアラやカンガルーと同じ仲間でした。

「袋に入ったオオカミ」。

この珍しすぎる存在には、語りたくなるギャップがあります。

英語では「Thylacine(サイラシン)」とも呼ばれていました。

顔はオオカミ、背中にはトラのようなしま模様をまとい、「タスマニアン・タイガー(Tasmanian tiger)」または「タスマニアン・ウルフ(Tasmanian wolf)」とも。

この二重のイメージは、まるで絵本の中から飛び出してきたような不思議な魅力です。

もともとオーストラリア大陸にもいた彼らは、気候の変化によって次第にタスマニア島だけの仲間に。

そこにやってきた入植者たちは、彼らを家畜の敵と見なし、懸賞金をかけて駆除しました。

その結果、2000頭以上が捕殺されたとも言われます。

悲劇は、現代にも教訓を伝えています。

「知らなかった」では済まない。

フクロオオカミの姿が、今も心の中にあるからこそ、

私たちは次に何を守るべきか、真剣に向き合えるのです。

絶滅危惧種の日に関わる皆の想い

誰のため、何のための記念日なのか。

まず、中心にいるのは オーストラリア環境省(正式名称:Department of Climate Change, Energy, the Environment and Water)。

彼らは記念日の運営、メディア発信、学校への情報提供を担い、国民の意識を毎年かき立て続けています。

次に重要なのが、研究者や保護活動家

大学や博物館、生態研究所を拠点に、DNA解析や標本保存、保護区の設計、復活プロジェクトに取り組んでいます。

そして、NGOや民間団体の力も大きいです。

WWF(世界自然保護基金)やAustralian Wildlife Conservancy、Bush Heritage Australiaなどが、現場を支え、資金と知見を提供。

さらに、忘れてはならないのがボランティアの存在

現地の森や保護区で、地道な植樹、動物の見守り、調査活動を惜しみなく続けてくれています。

結果として、この記念日は決して「遠い誰かの話」ではなく、私たち一人ひとりの少しの気づきや行動が未来につながっている、その証でもあるのです。

絶滅危惧種の日に寄せられるよくある質問と答え

Q1:絶滅危惧種って、どういう基準で決められるの?

A1:国際自然保護連合(IUCN)が発行する「レッドリスト」が基準です。

生息数、分布範囲、個体群の推移などを評価し、「絶滅危惧IA類」「IB類」「準絶滅危惧」などに分類します。

これにより、保護の優先順位や研究対象が明確になるのです。

Q2:日本にも「絶滅危惧種の日」はあるの?

A2:日本には9月7日のような明確な日はありません。

しかし、5月22日の「生物多様性の日」や、9月20~26日の「動物愛護週間」に関連した催しで絶滅危惧種に関する啓発が行われています。

地域の環境イベントや地元の動物園・博物館、学校の取り組みなども、身近な入口となります。

Q3:子どもにわかりやすい活動って何がある?

A3:オーストラリアでは学校向けのワークショップが定番です。

図鑑やアプリ、バーチャルツアー、絵本を使った体験型の授業があって、子どもの“知りたい!”を自然に引き出します。

またオンラインで参加できるクイズやスタンプラリーも人気です。

絶滅危惧種の日(9月7日)は、未来の命への手紙

これまで紹介したように、「絶滅危惧種の日(9月7日)」は、過去の悲劇をただ振り返るだけの日ではありません。

むしろ、これから続く未来に向かって、できることは何かを問い続ける日です。

ベンジャミンが静かに息をひいたその瞬間から、私たちは「もう戻れない」を知りました。

でも、その痛みを記憶に留めるからこそ、次に境界を越えて失うものを守るために動けます。

だから、この日を誰かと話すこと。

小さな一歩でも、あなたから始めてほしい。

それが地球の未来をつなぐ一粒の種になります。

今日は何の日(9月7日は何の日)

白露(9月7日頃) | CMソングの日 | クリーナーの日 | 絶滅危惧種の日 | 97の日 | 近江ちゃんぽんの日 | スポーツ環境・クリーンファーストの日(9月第1日曜日) | 生パスタの日(7月8日、毎月7日・8日) | Doleバナ活の日(毎月7日) | 鏡花忌 | 英治忌 | 歯ヂカラ探究月間(9月1日~30日)

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