冥王星の日はどんな日?
✅ 冥王星の日の由来は、1930年2月18日に冥王星が発見されたこと。
✅ 冥王星の命名に日本人が深く関わり、東アジアで広く定着している。
✅ クライド・トンボーと野尻抱影が冥王星の日に深く関係している。
宇宙の片隅に、小さな奇跡が宿る日
冥王星。それはかつて「太陽系第9惑星」と呼ばれ、宇宙の果てにひっそりと佇む存在でした。
そんな冥王星が人類の目に捉えられたのは、1930年2月18日。アメリカ・アリゾナ州にあるローウェル天文台で、当時24歳のクライド・トンボーが発見しました。
この発見は、天文学の歴史に残る大事件。そしてこの日を記念して制定されたのが「冥王星の日」です。
「冥王星の日」は、発見そのものを祝うだけではありません。人類が持つ“未知への探求心”と、“観察力と情熱”が実を結んだ瞬間を象徴する記念日です。
さらには、冥王星の名前の由来に日本人が深く関わっていることも、この記念日を特別なものにしています。
ここでは、冥王星の日の由来はもちろん、豆知識、関係人物、そしてよくある疑問まで、わかりやすく丁寧にご紹介します。読めばきっと、夜空を見上げる気持ちが少し変わるはずです。
冥王星の日の由来|発見はどうやって起きた?
冥王星の発見は、決して偶然の産物ではありません。
そもそも、発見のきっかけは「天王星の動きが予測とズレている」という現象でした。このズレは、「見えていない別の惑星が天王星の軌道に影響を与えているのでは?」という仮説を生み出しました。
この仮説に基づき、ローウェル天文台は“未知の惑星”を探すプロジェクトを進めていました。
そして1930年1月。若き天文学者クライド・トンボーが、星空の写真を1枚ずつ撮影し、それらを重ね合わせて比較するという、非常に地道な作業を繰り返していたのです。
その中で、1月23日と29日に撮影された写真に注目します。ほとんどの星が変化しない中、ある1つの点だけが動いていることに気づきました。
それが冥王星だったのです。この動きのある星を「新しい惑星」と確信したトンボーは、報告書を提出。
そして2月18日、正式に「発見」と認定されました。小さく、暗く、気づかれにくい存在だった冥王星。
それを見つけたのは、鋭い観察力と、あきらめない姿勢の勝利だったのです。この日が「冥王星の日」となったのは、その偉業を称え、後世に伝えるためなのです。
冥王星の日の豆知識|名前に隠された神話と文化の交差点
冥王星の名前には、2つの大きなストーリーが隠れています。
まず、英語での名前「Pluto(プルート)」。この名を提案したのは、なんと11歳のイギリス人少女、ヴェネチア・バーニーでした。
彼女は神話好きの少女で、「太陽からこれほど遠い星には、ギリシャ神話の冥界の神・プルート(ハデス)がふさわしい」と提案。このロマンと知性にあふれた名が、正式採用されたのです。
そしてもう一つ、私たち日本人にとって嬉しいエピソードが。日本語名「冥王星」を考案したのは、英文学者であり天文愛好家の野尻抱影(のじり ほうえい)です。
彼は星や宇宙にまつわる美しい言葉を多く残した人物で、「幽王星」との二択の末、「冥王星」を推しました。この言葉には、「冥(くら)く遠い世界に君臨する王」という意味が込められています。
響きも美しく、漢字の持つイメージもぴったり。この名称は現在、中国や韓国など東アジアでも広く使われています。
まさに、日本語が宇宙に影響を与えた瞬間です。
また、冥王星の特徴としては以下のようなものがあります。
- 直径:およそ2370km(地球の月よりも小さい)
- 衛星:5つ存在。中でも「カロン」は冥王星の半分以上の大きさ。
- 軌道:太陽を約248年かけて一周。非常に楕円形の軌道を描く。
- 気温:マイナス230度前後。極寒の世界。
このような特異な性質も、冥王星が人々の好奇心を惹きつける理由の一つです。
冥王星の日に関わる人物・組織|功績を支えた名脇役たち
冥王星の日に登場する主要人物は、主に以下の3名です。
1. クライド・トンボー(Clyde Tombaugh)
冥王星の発見者。
農場で育ち、大学も出ていない無名の青年でしたが、独学で天文学を学び、ローウェル天文台に採用されます。驚くべき観察力と根気強さで冥王星を発見し、一夜にしてスター天文学者となりました。
その後も数々の天体観測を続け、宇宙探査の礎を築いた偉人です。
2. 野尻抱影(のじり ほうえい)
文学者でありながら天文に詳しく、詩情あふれる言葉で宇宙を表現し続けた人物。
「星の文学者」とも称され、冥王星の命名以外にも、星に関する多数の著書を残しました。「冥王星」という日本語は、彼の感性と知性の結晶です。
3. ローウェル天文台(Lowell Observatory)
アメリカ・アリゾナ州フラッグスタッフにある私設天文台。
冥王星の存在を信じて観測を続けた天文学者パーシバル・ローウェルの名を冠しています。トンボーにチャンスを与えたこの天文台の存在がなければ、冥王星はもっと後に発見されていたかもしれません。
冥王星の日に関するよくある質問
Q1. なぜ冥王星は「惑星」から「準惑星」になったの?
A1. 2006年に国際天文学連合(IAU)が惑星の定義を厳格化し、「軌道周辺を支配していること」が条件となったため、冥王星はそれを満たせず「準惑星」に分類されました。
Q2. 冥王星の日は日本の記念日?世界共通?
A2. 発見されたアメリカでは「Pluto Day」として親しまれていますが、日本でも「冥王星の日」として広く知られています。東アジアでは日本語名「冥王星」が共通して使われている点もユニークです。
Q3. 冥王星には行けるの?探査機はある?
A3. 2015年、NASAの探査機「ニュー・ホライズンズ」が冥王星に到達し、詳細な写真を地球に送りました。人類が冥王星に降り立つのはまだ先ですが、観測は進んでいます。
冥王星の日のまとめ|宇宙に恋した人々の物語
2月18日は、「冥王星の日」。
この日は、宇宙の静寂に潜む小さな惑星が、人間の情熱によって見つかった奇跡の日です。クライド・トンボーの地道な努力。
野尻抱影の美しい言葉。そして、11歳の少女が放ったインスピレーション。
そのすべてが重なって、「冥王星の日」は生まれました。宇宙を見上げることが少なくなった現代。
この日をきっかけに、夜空をじっくり見つめ、星の名前やその意味に触れてみてはいかがでしょうか。あなたの頭上にも、きっと「冥王星」が静かに輝いています。
今日は何の日(2月18日は何の日)
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