方言の日(鹿児島県大島地区)(2月18日 記念日)はどんな日?
✅ 与論島の「ユンヌフトゥバ(与論の言葉)」の語呂合わせ「2(フ)10(トゥ)8(バ)」に由来する。
✅ 奄美大島、喜界島、与論島などでそれぞれ異なる方言名称があり、地域ごとの言葉を尊重している。
✅ 鹿児島県大島地区文化協会連絡協議会が2007年に制定し、地域全体で保存・伝承活動が進められている。
言葉は、心を結ぶ“島の宝”|奄美群島で生まれた「方言の日」
奄美群島には、都会では決して聞けない、美しく温かい“島の言葉”があります。
おじぃ、おばぁが語りかける声には、海の匂いや風の音が染み込んでいるように感じられます。でも近年、その言葉たちは、日常の中で少しずつ姿を消し始めています。
「方言の日」は、そんなかけがえのない“島ことば”を、未来に手渡すために生まれた記念日です。それはただ古い言葉を守るのではなく、“地域の心”を未来に伝えるという意味が込められています。
方言の日の由来は「フトゥバ」=2月18日?語呂合わせが面白い!
この記念日が2月18日なのには、ちょっとユニークな理由があります。
与論島では、自分たちの言葉を「ユンヌフトゥバ(与論の言葉)」と呼びます。そしてこの「フトゥバ」は、「フ(2)トゥ(10)バ(8)」という語呂合わせができるんです。
そこから「2月18日=フトゥバの日」となり、それが大島地区全体の「方言の日」に発展していきました。
また、奄美群島の各島ごとに呼び方も異なります。
たとえば、
- 奄美大島では「シマユムタの日」
- 喜界島では「シマユミタの日」
- 与論島では「ユンヌフトゥバの日」
というように、それぞれの“しま言葉”で記念日を呼ぶのが魅力的です。島ごとの呼び名が違うということは、それだけ多様で豊かな言葉が存在しているという証。
同じ奄美群島でも、島が変われば言葉も変わる。この事実が、地域の文化的な奥深さを物語っています。
シマ唄、カルタ、学校イベントも!方言の日の楽しみ方
2月18日前後には、奄美の各地で「方言の日」を祝うさまざまなイベントが行われます。
喜界町「シマ唄・シマゆみた大会」
子どもたちが地元の方言で唄やスピーチを披露するイベントです。
シマ唄の高らかな声がホールに響き渡り、お年寄りたちが目を細めて見守る光景は、まさに“世代を超えた文化継承”。言葉が、歌や物語として伝えられるこの大会は、毎年の恒例行事となっています。
与論島「与論カルタ大会」
「ユンヌフトゥバ」が書かれた手作りカルタを使って、子どもたちが遊びながら方言を学ぶ大会。
「ハガラヨー(ありがとう)」
「チュクラ(疲れた)」
「ナマヤ(今だよ)」
こんなユニークな響きをもつ言葉が並ぶカルタを、笑顔いっぱいで取り合う姿は、まさに“学び”と“遊び”の融合です。
こうしたイベントを通じて、子どもたちは言葉を“記憶”ではなく“感覚”で受け取り、自分たちの文化として自然に身につけていきます。
鹿児島県大島地区文化協会連絡協議会の役割と地域連携
この「方言の日」を中心になって推進しているのが、鹿児島県大島地区文化協会連絡協議会です。
奄美群島に広がる文化協会同士が連携し、「記念日を通じた文化継承」を目指しています。地元の教育機関、自治体、保護者、地域のお年寄りまでが一体となって言葉を守る活動を行っています。
中には、学校の授業で地域のおばあちゃんが先生になり、昔話や民話を“しまことば”で語ってくれることもあります。「学校」と「地域」と「家庭」が一つになって、文化のバトンをつなぐ——それが、方言の日の本質なのです。
方言の日に関するよくある質問
Q. 奄美の方言って、どれくらい種類があるの?
奄美群島には、島ごとに方言があり、さらに集落単位でも違う表現が存在します。奄美大島と徳之島でも会話が成立しにくいほどです。
Q. 奄美の方言は学校で教えているの?
正式な教科ではありませんが、多くの学校で総合学習や地域交流の中で方言教育を取り入れています。地域住民との交流が重視されています。
Q. 方言は観光にも役立っている?
はい。島ごとの方言を使ったTシャツ、カルタ、観光ガイドなども作られており、観光資源としての活用も進んでいます。
方言の日(2月18日)は、言葉と心をつなぐ大切な日
方言の日は、「言葉」をただ記録するための日ではありません。
人と人をつなぎ、土地と人の心を結ぶ、“しまことば”の誇りを伝える日です。都会に住んでいる人も、ふるさとのおじぃ・おばぁの声を思い出してみてください。
あの言葉の響きが、どれほど温かく、懐かしかったでしょうか。
未来にその声を届けるために——方言の日は、地域全体がひとつになって取り組む「心の記念日」なのです。
今日は何の日(2月18日は何の日)
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