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上皇の誕生日(12月23日 記念日)とは?祝日ではなくなった今も静かに祝う理由

上皇・明仁さまの誕生日と、平成から令和への移り変わりにまつわる歴史と記念日の意味を解説
目次

上皇の誕生日(12月23日 記念日)はどんな日?

✅ 上皇・明仁さまのご誕生日を記念する日であり、かつては「天皇誕生日」として祝日だった日。
✅ 歴代天皇で初めて90歳(卒寿)を迎えられた、現代史に刻まれる偉業を持つ記念日。
✅ 上皇ご夫妻をはじめ、宮内庁や祝日制度に関わる政府機関が深く関わっている。

一年の終わりに、静かに思い出される特別な日

12月の街は、きらびやかなイルミネーションと、クリスマスソングで賑わっています。

そんな季節の空気の中、ひっそりと、それでいて確かに心に灯る日があります。

それが「12月23日」——上皇・明仁さまのお誕生日です。

かつてこの日は、「天皇誕生日」として国民の祝日でした。

学校も仕事もお休みになり、街中が“お祝い”の雰囲気に包まれていた日を覚えている方も多いのではないでしょうか。

しかし2019年、上皇さまが譲位されて以降、12月23日は祝日ではなくなりました。

静けさを取り戻したこの日。

だからこそ、私たちはあらためてこの記念日が持つ意味に目を向けてみたいのです。

上皇の誕生日(12月23日 記念日)の由来:朝焼けの中に生まれた希望

1933年(昭和8年)12月23日。

夜明け前の東京に、ひときわ強い寒気が立ち込めていたその日、午前6時39分。

宮内省の発表により「親王殿下ご誕生」の報が伝えられました。

その産声は、皇居(当時は宮城)の産殿から静かに、しかし確かに日本中へと響き渡っていきました。

東京の空にサイレンが鳴り響き、街には号外が舞いました。

人々は提灯を手にし、旗を掲げて街を歩き、寒さをものともせずに喜びを分かち合いました。

この日誕生したのが、のちの第125代天皇、明仁さまです。

昭和という激動の時代を生きた父・昭和天皇の背を見ながら、平和を願い続けた少年時代。

そして1989年1月7日、昭和天皇の崩御により、明仁さまは55歳で天皇として即位。

翌1月8日からは「平成」という新たな元号が始まり、12月23日は「天皇誕生日」として国民の祝日になりました。

それから約30年間、日本は平成の時代を歩みました。

その象徴として、常に国民と目線を合わせ、平和の大切さを語り続けたのが、明仁天皇だったのです。

上皇の誕生日(12月23日 記念日)の豆知識:変わりゆく祝日と変わらない尊敬

1989年から2018年まで、12月23日は「天皇誕生日」として、毎年日本中で祝われていました。

しかし、2019年(平成31年/令和元年)、明仁さまが85歳で譲位されたことで、12月23日は祝日ではなくなりました。

これは「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」によるものです。

この法律に基づき、4月30日に天皇としての務めを終えられ、翌5月1日に皇太子徳仁親王が即位。

元号も「令和」へと変わりました。

その年は、なんと1948年(祝日法施行)以来、初めて「天皇誕生日」が存在しない年となったのです。

2020年からは、2月23日が新たな「天皇誕生日」として制定され、今に至ります。

こうして制度としての祝日は変わりましたが、多くの人の心の中で、12月23日は「特別な日」として残り続けています。

2023年には、上皇さまが90歳を迎えられました。

「卒寿(そつじゅ)」という大きな節目です。

確かな記録が残る歴代天皇の中で、90歳を迎えたのは上皇さまが初めて。

まさに、日本の歴史に新たな1ページが加わった瞬間でした。

上皇の誕生日(12月23日 記念日)と関わりの深い人物・団体

主役はもちろん、上皇・明仁さま。

そして、その人生を支え続けてこられたのが、上皇后・美智子さまです。

お二人は、長年にわたって国民に寄り添い、心を通わせてきました。

美智子さまが皇太子妃として迎えられたときには、「民間出身の皇太子妃」として大きな注目を集め、”ミッチーブーム”という社会現象を巻き起こしました。

また、制度面での関わりとしては、宮内庁と内閣府の存在も欠かせません。

特に2017年、「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」が国会で成立。

その施行により、明仁さまは自らの意思で退位され、上皇となられました。

これは、約200年ぶりの「生前退位」であり、現代における制度改革の象徴ともいえる歴史的な出来事です。

また、忘れてはならないのは、日本国民ひとりひとりです。

昭和、平成、令和と時代が移り変わる中でも、上皇ご夫妻に対して変わらぬ敬意と感謝の気持ちを抱き続けている多くの人々が、この記念日を静かに大切にし続けているのです。

上皇の誕生日(12月23日 記念日)に関するよくある質問

Q1. 上皇さまは今どんな生活をされていますか?
A1. 上皇さまは、上皇后・美智子さまと共に皇居近くで静かに暮らされています。生物学の研究を続けており、特にハゼの研究には長年の情熱を注いでおられます。

Q2. 12月23日は今でも祝日なの?
A2. いいえ、2019年以降は祝日ではありません。現在の「天皇誕生日」は2月23日です。

Q3. なぜ譲位が可能になったのですか?
A3. 2017年に制定された「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」によって、明仁さまの退位が正式に認められました。これは近代では異例の対応で、特例として一代限りの法律です。

上皇の誕生日(12月23日 記念日)を今、静かに祝うということ

12月23日。

この日が何の日かを忘れてしまった人もいるかもしれません。

けれど、上皇・明仁さまの穏やかなお顔を思い浮かべるたびに、私たちは思い出すのです。

この国のために尽くしてくださった存在がいることを。

大きな声で祝うのではなく、心の中で静かに手を合わせる。

そんな祝福の形があってもいいはずです。

祝日という形を離れた今こそ、より深く、よりあたたかく。

「おめでとうございます。そして、ありがとうございます。」

そんな思いを込めて、この記念日を迎えてみませんか。

今日は何の日(12月23日は何の日)

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