視聴率の日(12月22日)はどんな日?
✅ 視聴率の日の由来は、1962年12月22日に初の視聴率調査レポートが発行されたこと。
✅ 視聴率は、テレビ番組や広告戦略に欠かせない重要な指標である。
✅ 記念日を制定したのは、国内唯一の視聴率調査機関である株式会社ビデオリサーチ。
テレビのスイッチを入れたとき、ふと耳にする「視聴率●%」という言葉。
この数字がどれほど重要で、どんな意味を持っているのかを考えたことはありますか?
12月22日は、「視聴率の日」。
この日は、テレビの視聴率という指標が本格的にスタートした記念日であり、私たちが何気なく観ている番組の裏側にある大きな動きを、改めて考えるきっかけとなる日です。
テレビが家庭にとって「団らんの中心」だった時代から、スマートフォンやネット配信が主流になった今でも、視聴率という言葉はテレビの価値を象徴するバロメーターとして存在し続けています。
今回は、そんな視聴率の日に込められた意味と、その背景にある物語について、少しだけ立ち止まって一緒に考えてみましょう。きっと、次にテレビを見るとき、その見方が少し変わるはずです。
視聴率の日の由来とは?──数字が生まれた、歴史的な一日
視聴率の日は、1962年12月22日に発行された、テレビ視聴率調査レポートの第一号を記念して制定されました。
この調査を行ったのは、東京都千代田区三番町に本社を置く、株式会社ビデオリサーチ。現在でも日本で唯一のテレビ視聴率調査専門機関です。
視聴率という概念自体は、テレビ放送が始まった1953年以降、さまざまな企業や団体が独自に調査していたものでした。
しかし、テレビの普及とともに、視聴者の関心や番組の人気を定量的に把握する必要性が高まり、信頼できる統一的な調査機関が求められていたのです。
そこで1962年、ビデオリサーチは東京23区を対象に、初の本格的な「世帯視聴率調査」を開始。その結果をまとめた初レポートが発行されたのが、12月22日だったのです。
この記念日は、2022年に日本記念日協会によって正式に認定されました。
制定の目的は、年間を通じた視聴率データを振り返ることで、人々の関心や時代の空気を再確認し、同時に、視聴率という指標の公正さと信頼性を再認識すること。
ただの「数字」ではなく、そこには日本のエンタメ文化、情報の流れ、そして社会の意識まで映し出されているのです。
視聴率の日に考えたい豆知識──視聴率って、そもそもなに?
「視聴率」という言葉を聞いたことがない人は、ほとんどいないでしょう。でも、その意味を正確に説明できる人は、意外と少ないかもしれません。
視聴率とは、ある番組を「見ていた人の割合」を表す指標です。たとえば、視聴率20%というのは、「その時間帯にテレビを見ていた人のうち、20%がその番組を観ていた」ということを意味します。
では、どうやってそれを測るのでしょうか?
ビデオリサーチでは、全国のモニター家庭に専用の測定機器を設置し、テレビの電源がいつ入ったか、どのチャンネルを何分間見たか、などを自動的に記録しています。そしてそれを元に、サンプル全体から全国の視聴傾向を推定して、視聴率を算出しているのです。
今では、リアルタイム視聴だけでなく、録画再生やインターネット配信も加味した「タイムシフト視聴率」や「個人視聴率」など、より多面的なデータも存在しています。
このように、視聴率は番組の評価や編成、スポンサーの広告戦略に大きな影響を与える「メディアの命綱」とも言える存在です。
視聴率の日と関わる、テレビの未来を支える存在──株式会社ビデオリサーチ
視聴率の日を制定した株式会社ビデオリサーチは、1962年の創業以来、60年以上にわたって日本のテレビ業界を支えてきました。
「Video」はテレビを意味し、「Research」は調査。社名の通り、「テレビを調査する会社」として、全国の視聴動向を分析し続けているのです。
テレビの黎明期から始まり、バブル期には視聴率30%超えの番組が続出し、平成にはバラエティやドラマの黄金時代が訪れ、令和にはサブスクや配信サービスとの競争が激化しています。
その時代の変化に合わせ、ビデオリサーチは常に進化を遂げてきました。
最近では、テレビとネットを横断して視聴行動を分析する「クロスメディア・マーケティング」も展開しており、現代の多様な視聴スタイルに対応しています。
また、単に数字を提供するだけでなく、「メディアとは何か」「コンテンツの価値とは何か」という本質に向き合う姿勢も、同社の信頼性を高める要因となっています。
視聴率の日に関するよくある質問
Q1. 視聴率が高いと、何がすごいの?
視聴率が高いということは、それだけ多くの人が同じ番組を見ていたという証です。
スポンサーにとっては広告の影響力が高まり、制作側にとっては次の番組の制作資金や企画にプラスとなる場合があります。
Q2. 昔と今で視聴率の意味は変わったの?
かつては「一家に一台」のテレビで家族全員が同じ番組を見ていたため、視聴率は「国民的番組」を示すものでした。
今は個人視聴やネット配信の多様化により、数字の意味合いも細分化されています。
Q3. どうして記念日が今になって制定されたの?
2022年に「視聴率」という言葉や指標の意義を見直す動きがあり、これを機に記念日として登録されました。
情報の多様化が進む現代において、公正で信頼できる指標の大切さを改めて確認するためです。
視聴率の日(12月22日)を通して、テレビと社会のつながりを見つめ直そう
「視聴率」という言葉に、かつてはワクワクや誇りを感じていた人も多いはずです。
「昨日のドラマ、視聴率どうだった?」「あの番組、今週も20%超えたらしいよ!」
そんな会話が、テレビの時代を彩ってきました。
けれど、視聴率は単なる数字ではありません。
それは、私たちが「どんな情報に関心を持っているか」「何を見て感動しているか」という社会の“気配”を映し出す鏡でもあります。
12月22日の視聴率の日は、ただテレビを見るのではなく、「なぜそれを選んでいるのか」「どんな番組が人々の心をつかんでいるのか」を振り返る一日にしてみてください。
私たちがスイッチを押すその瞬間から、テレビと社会の物語が始まっているのです。
今日は何の日(12月22日は何の日)
冬至 | 改正民法公布記念日 | 労働組合法制定記念日 | ジェネリック医薬品の日 | スープの日 | 視聴率の日 | 酒風呂の日(春分・夏至・秋分・冬至) | 働く女性の日(冬至) | はんぺんの日(冬至) | 夫婦の日(毎月22日) | ショートケーキの日(毎月22日) | 禁煙の日(毎月22日) | デルちゃん誕生の日(毎月22日) | ラブラブサンドの日(毎月22日) | カニカマの日(6月を除く毎月22日) | なないろSMSの日(毎月22日) | 青畝忌

