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世界こどもの日(11月20日 記念日)とは?意味・由来・国連との関係をわかりやすく解説!

世界こどもの日の意味や由来、子どもの権利条約と国連・ユニセフとの関わりを解説
目次

世界こどもの日どんな日?

✅ 「世界こどもの日」の由来は、1959年と1989年に国連が採択した「子どもの権利に関する宣言・条約」の記念日から。
✅ 「世界こどもの日」の豆知識は、英語表記が「Universal Children’s Day」から「World Children’s Day」に変わり、世界の子どもたちの相互理解を象徴している点。
✅ 「世界こどもの日」と関わりの深い団体は、国連(UN)およびユニセフなど、国際的な子どもの権利・福祉を推進する組織です。


子どもたちの笑顔や未来を思うと、心がほんのり温かくなります。

その一方で、世界のあちこちには、教育を受けられなかったり、戦争や貧困の影響を受けたりしている多くの子どもたちがいます。

そうした現実に目を向け、「子どもたちが安心して育つ社会をつくりたい」と願う気持ちが、国際的な動きへと広がってきたのが、11月20日という日です。

この日、私たちは「すべての子どもが尊重され、育まれる世界」を改めて考える機会を得るのです。

本記事では、11月20日の「世界こどもの日」がなぜ、この日に定められたのか、どのような背景があるのか、そして私たちひとりひとりにできることは何か、ゆったりとわかりやすくご紹介します。

ぜひ家族や友人と話題にできるような、「あっ、そうだったんだ!」という発見を一緒に楽しんでみてください。

「世界こどもの日(11月20日)」の由来をたどる

まず、なぜ「11月20日」という日が選ばれたのでしょうか。

この日は、子どもの権利をめぐる国際的な重要な転換点が重なっている、記念すべき日なのです。

1954年、国連総会は「すべての国が子どものための一日を定め、子ども同士の相互理解を深め、子どもの福祉を増進するために行動すべきである」との決議を採択しました。

この時点では日付が特定されていませんでしたが、「子どもの日」を国際的に定める一歩となりました。

その後1959年11月20日、国連は「子どもの権利に関する宣言(Declaration of the Rights of the Child)」を採択しました。

この宣言は、例えば「すべての子どもは育つ権利を持つ」「すべての子どもは教育を受ける権利を持つ」など、子どもとして当たり前に守られるべき基本的な権利を明文化したものです。

さらに1989年11月20日には、「子どもの権利に関する条約(Convention on the Rights of the Child)」が採択されました。こちらは法的拘束力を伴うもので、国際的に子どもの権利を守るための重要な基盤になりました。

こうした流れから、11月20日は「子どもの権利」にとって象徴的な日として定着し、国連や世界中で「世界こどもの日」として認識されるようになったのです。

また、英語での呼称も最初は「Universal Children’s Day(普遍的な子どもの日)」でしたが、世界中の子どもたちの絆や連帯を強める意味を込めて、現在では「World Children’s Day(世界こどもの日)」が一般的になっています。

この言葉の変化も、記念日の背景を物語る興味深いポイントです。

「世界こどもの日(11月20日)」にまつわる豆知識

この日を知るほど、「あ、こんなこともあったんだ」という発見が出てきます。いくつかご紹介しましょう。

まず日本の事情。日本では「子どもの日」という国民の祝日が5月5日にあります。これは、江戸時代中期から続く「端午の節句(たんごのせっく)」に由来し、男の子の健やかな成長や家族の幸せを願う日として定められてきました。

そのため、国連が推奨する11月20日の「世界こどもの日」は、祝日とはされておらず、5月5日が日本の「子どもの日」として定着しています。

この違いを知ることで、「同じ“子どもの日”でも国や文化によって意味が異なるのだな」と気づくことができます。

次に、子どもの数と割合に関する数字です。国連の推計によれば、2010年時点で世界の15歳未満の子どもは約18億4200万人で、総人口の約26.6 %を占めていました。

先進地域では子どもの割合が16.4 %だったのに対し、開発途上地域では28.9 %と差が大きくあります。日本国内では2010年の国勢調査で15歳未満人口の割合が13.2 %と、先進国の中でも低い数値です。

こうした数字を背景に、「子どもがいかに社会や地域によって置かれた環境が異なるか」を実感できます。

さらに、「子どもの日」の選び方にも豆知識があります。1925年8月、スイス・ジュネーブで開かれた「子どもの福祉世界会議」で、6月1日を「国際こどもの日(International Children’s Day)」とする動きがあり、特に旧ソ連や中国、東欧諸国などでは6月1日を子どもの日として祝ってきました。

つまり、「子どもの日」と称される日は地域や時代によって複数存在していたのです。

その中で、11月20日の世界こどもの日は、子どもの権利に関する重要な採択日と重なっているため、世界的に意味のある日として位置づけられています。

最後に、「世界こどもの日」に関して覚えておくと話題になるポイント。

それは「子どもの同盟」「連帯」「未来を担う子どもたち」などのキーワードです。文字通り「世界中の子どもたちが手を取り合い、互いに理解を深める」という願いが、この記念日には込められています。

友人や家族と語るとき、「英語表記が変わった」という話題を添えると、ちょっとした“豆知識トーク”になります。

「世界こどもの日(11月20日)」と深く関わる国際機関・組織の話

この記念日は、決して“ひとつの日”だけの象徴ではなく、世界中の子どもの福祉や権利を守るための活動と強くリンクしています。

中心にあるのは、国際連合(UN)です。UNは1954年に「子どもの日を設け、子ども同士の相互理解と子どもの福祉増進を目指す」決議を採択しました。

その後、UN 総会では「子どもの権利に関する宣言」「子どもの権利に関する条約」を採択し、これらの文書が11月20日に関連していることで、この日が国際的な「子どもの権利の日」「子どもの福祉の日」として位置づけられるようになったのです。

加えて、UNの専門機関であるユニセフ(UNICEF)は、「子どもの命を守る」「子どもが教育を受ける機会を確保する」「子どもが暴力や差別から守られる」ことなどを世界規模で推進しています。

世界こどもの日には、ユニセフがキャンペーンを行い、子どもたち自身の声を聴く取り組みも行われています。

日本国内でも、文部科学省や厚生労働省、外務省、地方自治体、NGOなどが、「子どもの権利」や「子どもの福祉」に関する啓発を11月20日あたりに行うことがあります。

例えば、子どもの権利条約に関する授業やワークショップ、地域での子どもの安全に関するイベントなどです。

ただし、日本では11月20日が祝日になっているわけではありません。家族や学校、地域で“こどもの日”を意識して過ごすという点では、自らの働きかけが大きく影響するという面もあります。

つまり、この日は「子どもを守り育てる社会ってどんなもの?」と問いかけられる日でもあるのです。

このように、「世界こどもの日」は単なる記念日以上の意味を持っています。国際的な宣言や条約と結びつき、子どもの現在と未来に責任を持とうという世界の声をひとつに集めた日なのです。

「世界こどもの日(11月20日)」に関するよくある質問

Q1:日本で「世界こどもの日」は祝日ですか?

いいえ、日本ではこの日が国民の祝日となっているわけではありません。日本には5月5日の「こどもの日」という国民の祝日があり、こちらが広く知られています。世界こどもの日は、あくまで国際的な記念日という位置づけです。

Q2:「世界こどもの日」と「国際こどもの日」の違いは何ですか?

「世界こどもの日(World Children’s Day)」は11月20日を中心に、子どもの権利や福祉を国際的に考える日です。
一方、「国際こどもの日(International Children’s Day)」は、1925年スイス・ジュネーブで開かれた子どもの福祉世界会議を契機に、6月1日などに設定されている地域もあります。つまり、国や地域によって“子どもを祝う/考える日”が異なるということです。

Q3:私たち個人にできることは何ですか?

この日は、子どもの権利や福祉を考えるきっかけとして活用できます。たとえば、子どもや若者が安心して育つ環境を考える読書・映画を観る、地域で子ども支援のボランティアを探す、家庭で子どもと「あなたの夢」を話す時間を持つ、あるいは子どもたちの声に耳を傾ける機会にするなど。
「子どもは未来そのもの」という視点を持つことが、この記念日をただ通り過ぎさせないための第一歩です。

「世界こどもの日(11月20日)」まとめ

11月20日の「世界こどもの日」は、子どもの権利と福祉を守るために、世界が手を取り合って定めた記念日です。

歴史の中で、1959年に「子どもの権利に関する宣言」が採択され、1989年に「子どもの権利に関する条約」が採択されたこの日には、子どもたちが安心して育ち、尊重される社会づくりへの決意が込められています。

日本では祝日ではないものの、私たち一人ひとりが子どもたちの未来に思いを馳せ、その権利を守るための小さな行動を起こすには絶好の機会です。

この日をきっかけに、家庭や学校、地域で、「子どもたちがよりよく育つためには?」という問いを話題にしてみてはいかがでしょうか。

知識としても、語り草としても、そして何より行動に移すためのヒントとしても、この日を大切にしていただければ嬉しいです。

すべての子どもが笑顔で、未来に希望を抱ける世界を願って。

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