世界統計デー（10月20日 記念日）はどんな日？
✅ 世界統計デーの由来は、国連統計委員会が2010年に公的統計の重要性を広めるために制定したこと。
✅ 世界統計デーの豆知識は、5年に一度しか実施されないレアな国際記念日であること。
✅ 世界統計デーと関わりの深い人物や団体・企業は、国連統計委員会（UNSC）と各国の統計局。
統計の力が世界をつなぐ。10月20日は「世界統計デー」
スマートフォンの歩数計で健康管理をしていたり、天気予報を見て傘を持っていくか判断したり、インターネットで「この町の人口ってどれくらいだろう？」と検索したことはありませんか？
実はそれ、すべて「統計」と深く関係している行動です。
普段意識することは少ないかもしれませんが、私たちの生活の中には統計が息づいています。
10月20日は「世界統計デー（World Statistics Day）」。
国際社会が一丸となって、統計の重要性を再認識するための日です。
この記念日は、国連統計委員会（UNSC）が2010年に制定し、5年に一度という特別なサイクルで祝われています。
「統計」と聞くと数字やグラフばかりが頭に浮かぶかもしれませんが、世界を公平に理解し、未来をより良くするための「羅針盤」として、実はとても人間味のある存在なのです。
このブログでは、世界統計デーの由来や豆知識、関連する人物や団体について、わかりやすく・楽しく・ちょっとエモくお届けします。
世界統計デーの由来は？数字に込められたグローバルな願い
世界統計デーが制定されたのは2010年。
提唱したのは、国際連合の一機関である「国連統計委員会（UNSC）」です。
目的は、国際的な公的統計の重要性を広く社会に認知してもらうこと。
第1回の開催は2010年10月20日。
この日を起点として、世界各国の統計機関、政府、研究者、メディア、そして一般市民が「統計ってこんなに大切なんだ！」と感じられるようなキャンペーンやイベントを実施しました。
そして、この記念日は「5年ごと」の10月20日に実施されるという珍しいスタイルを採用。
実際に、2010年に続いて、2015年、2020年と節目ごとに開催されてきました。
この5年に一度というリズムには、「統計を使って、過去を振り返り、未来を設計するためのタイミングを大切にしよう」というメッセージが込められているのかもしれません。
国連はこの日に合わせて、各国の統計機関に対してイベント開催やPR活動を要請。
市民の統計リテラシーを高め、よりよい社会作りへの貢献を促しています。
世界統計デーの豆知識：5年に一度の貴重な統計の祝日
世界統計デーは、実は毎年行われている記念日ではありません。
2010年以降、5年に一度、つまり「節目の年」にだけ祝われる、ちょっとレアな存在なのです。
この形式は、他の国際デーには見られない特徴の一つ。
なぜ5年ごとなのか。
それは、国や世界の統計情報が一定期間ごとに更新される周期と関係しています。
例えば、国勢調査は5年または10年ごとに行われる国も多く、統計には「長いスパンで変化を見る」という特徴があります。
また、統計データは「すぐに答えが出るもの」ではなく、しっかりと時間をかけて集めて、整理して、活用するもの。
だからこそ、世界統計デーも「5年に一度」という余裕あるスケジュールで、じっくりとその意義を見つめ直す日にしているのです。
なお、統計に関する記念日は各国にも存在し、日本では「統計の日」が10月18日と定められています。
これは1870年（明治3年）に日本初の生産統計とされる「府県物産表」が太政官布告によって公表されたことに由来しています。
世界統計デーに関わる人物や団体：統計の司令塔たち
世界統計デーを語る上で欠かせない存在が、国連統計委員会（UNSC）です。
この委員会は、統計に関する国際的なルールづくりを担っており、各国の統計の整合性を保つために重要な役割を果たしています。
国連の中でも非常に専門性の高い部門で、世界中のデータが「同じ言語で話せる」ように調整を行っています。
また、日本では「総務省統計局」が統計の中核を担っており、「統計の日」には各地でイベントや啓発活動が行われています。
世界的にも有名な統計学者といえば、インドのプラサンタ・チャンドラ・マハラノビス（1893年〜1972年）が挙げられます。
彼の誕生日である6月29日は、インドにおける「統計の日」とされています。
マハラノビスはインド初の統計機関を設立し、サンプリング理論を発展させたことで知られ、国際的な統計の発展に大きな影響を与えました。
彼の功績をたたえ、世界統計デーにもその精神が息づいているのです。
世界統計デーに関するよくある質問
Q1. 世界統計デーは毎年あるの？
いいえ。世界統計デーは5年に一度、節目の年にだけ実施される国際デーです。
2010年を初回として、2015年、2020年と続いています。
次回は2025年の10月20日に予定されています。
Q2. 日本の「統計の日」との違いは？
日本の「統計の日」は毎年10月18日で、国内の統計の歴史に基づいて制定されたものです。
世界統計デーは国連が主導する国際的な記念日であり、グローバルな視点から統計の意義を見直す日です。
Q3. 統計ってなんの役に立つの？
統計は、社会の実態を数値で把握し、政策やビジネスの判断材料となります。
例えば、子育て支援の政策を立てる際には出生率や地域の人口データが使われますし、災害対策では被害予測の基礎になります。
あなたが日常で使っている地図アプリや、ネットショッピングのおすすめ機能にも、統計が活用されています。
世界統計デー（10月20日 記念日）のまとめ：数字の裏にある「人」を想う記念日
10月20日の「世界統計デー」は、ただの数字の羅列ではなく、その背後にある「人々の生活」を見つめ直すための日です。
統計は、未来を見通すための「知恵」であり、平等な社会を目指す「ツール」でもあります。
普段は意識することの少ない統計ですが、私たちの選択を支え、社会の方向性を導いてくれている大切な存在です。
この記念日をきっかけに、身近なデータをちょっとだけ意識してみてはいかがでしょうか。
あなたの知らない世界が、そこには広がっているかもしれません。
