クロスワードの日(9月6日 記念日)はどんな日?
✅「クロスワードの日」は、語呂「ク(9)ロ(6)スワード」に由来し、1992年に滝沢てるお氏の提案で廣済堂出版が制定された日。
✅ クロスワード作家・滝沢てるお氏の提案により、パズル愛を広めたいという思いが形になった記念日。
✅ 日本のクロスワード文化は、1913年のアメリカ発明から1925年の『サンデー毎日』連載まで深い歴史を持つ。
言葉のマス目を埋めていくたびに「そうきたか!」と小さく声をあげたくなるクロスワード。
ちょっとした達成感と、頭の中で言葉がジェットコースターのように駆け巡るあの感覚は、まさに小さな知的冒険です。
そんなクロスワードが、実は「記念日」になっているって、ご存じでしたか?それが「クロスワードの日」、9月6日です。
語呂合わせのユーモアはもちろん、そこには作家の思い、出版の温かい企て、日本に広がった歴史……そして何より、あなたの心に響くクロスワードの魅力がぎゅっと詰まっています。
ここでは、記念日の由来から、クロスワードとの親しみ方まで、あなたの“頭と心をくすぐる”内容をたっぷりお届けします。
「クロスワードの日(9月6日)」の由来と背景
「クロスワードの日」は、1992年(平成4年)、クロスワードパズル専門誌『月刊クロスワードハウス』を発行していた廣済堂出版により制定されました。
そのきっかけとなったのは、クロスワード作家・滝沢てるお氏の「パズルの楽しさをもっと広めたい」という熱い気持ちでした。
「ク(9)ロ(6)スワード」という巧みな語呂を見たとき、まさに「おおっ」と心が踊るような響き。そこに文化的な仕掛けとしての記念日の価値を感じた滝沢氏が、廣済堂出版に提案し、見事実現したのです。
専門誌が一つの文化を支え、提案者の情熱が形になる―そんな記念日は、言葉遊びの枠を超えて、人の想いが交差したクロスワードのようです。
クロスワードパズルの歴史をひもとく旅
クロスワードの旅は、1913年(大正2年)に始まりました。
アーサー・ウィンというイギリス出身の新聞記者が、クリスマス企画として制作した“word-cross puzzle(ワードクロス・パズル)”が、アメリカ『ニューヨーク・ワールド』紙の新聞に登場したことが、世界初とされています。
のちに「クロスワード」と名前を変えて親しまれるようになりました。
これがきっかけで他の新聞にも広がり、1924年には最初のクロスワード本が出版され、1930年にはついに辞書にも「crossword」が載るまでに普及したのです。
そして日本への広がりは、1925年(大正14年)3月、『サンデー毎日』誌に初めてクロスワード連載が始まったことから始まります。
漢字やひらがな・カタカナを操った、日本ならではの問題形式も登場し、そこから新聞・雑誌への定着が加速しました。
面白エピソードと豆知識たっぷり!
世界最大級のクロスワードに挑む勇者も!?
実は、驚くことに「世界最大のクロスワードパズル」は縦129マス×横1899マスという巨大さ。
全長はなんと13メートル級で、単語数は6万6,666語!価格は約25万円(税抜)という気になるスケール感もすごいですね。
思わず「パズルを超えたアート…!」と唸ってしまいました。
シャレが命!ヒントに込められた“地口”の世界
クロスワードには、ダジャレや言葉遊び(シャレ)がよく登場します。
作者がヒントに“地口ネタ”を入れるのは、単なるユーモアではなく、「同音異義語のヒントが一つ増えるから」という戦略もあるのです。複数の意味を想像させるヒントは、解く側のひらめきと発想力を刺激します。
例えば、「馬場の柵が連れ去られた」といったヒント(答えは2文字)…思わず「えっ何それ?」と頭をひねってしまうような仕掛けも、クロスワードの醍醐味です。
語呂合わせ文化との相性の良さ
「9月6日=クロスワードの日」は、日本の「語呂合わせ記念日文化」との相性が抜群です。
他にも「黒の日」「妹の日」「キョロちゃんの日」など、9月6日は語呂遊びの宝庫。言葉と文化の交差点を感じさせますね。
滝沢てるお氏と廣済堂出版にもっと親しくなる話
滝沢てるお氏は、クロスワード専門誌『月刊クロスワードハウス』を手がけ、長年クロスワードを作り続けてきた作家です。
その情熱は「パズルを解くだけでなく、言葉の魅力を伝えたい」という想いにもつながり、今回の記念日誕生にもつながりました。
一方、廣済堂出版は、専門誌を通じて言葉遊びの文化を支えてきた老舗。出版社の編集部と作家の熱意が、文化的な“仕掛け”として記念日という形になったのは、出版業界が持つ柔軟さと温かさを感じさせます。
単に記念日を作ったのではなく、クロスワード文化への敬意と未来への仕掛けだったのかもしれません。
クロスワードとの素敵な付き合い方
初心者さんも安心の一歩から
- 『朝刊や週刊誌のクロスワード→』まずは身近な新聞や雑誌の小さな問題からチャレンジしてみましょう。
- 『単語数が少ない初心者冊子→』最近は初心者向けに「3×3」「4×4」のクロスワード入門もあります。
- ルールはいたってシンプル:タテヨコのヒント(カギ)に合わせてワードを当てはめ、クロスさせて完成。
家族や友人で楽しむ方法もいろいろ
- 『家族で協力プレイ→』お父さんはタテ、お母さんはヨコなど、役割分担が楽しさのポイント。
- 『おうちクロス→』ホワイトボードで大きく描いて、みんなでワイワイ解くのも盛り上がります。
- 『言葉をテーマに…→』例えば「夏の果物」「動物」など、テーマ別クロスワードで盛り上がりを演出。
クロスワード系グッズも魅力的
- 雑誌以外にも、最近はクロスワードをベースにしたボードゲームも登場しています。
例えば「クロスウォーズ」「クロ密」など、競争要素や協力要素を盛り込んだゲームは、家族や友人との交流にも最適。
「クロスワードの日」にできそうな楽しみ方提案
- 記念日の日に小さな解答会:SNSで「今日はクロスワードの日!この問題解けた人?」と投稿して、言葉の輪を広げる。
- クロスワードづくりに挑戦:語呂合わせをヒントに、自分だけのミニパズルを作ってみる。
- 家族でクロスワードナイト:夕食後に家族でクロスワードを囲む週末を習慣にする。
- テーマクロスワード企画:「秋の食べ物」「都道府県」「歴史人物」など、テーマを決めて解いてみるのもおすすめ。
まとめ:クロスワードの日、心をほどく特別な一日として
小さなマス目に言葉をはめ、短い「カギ」に頭をひねるクロスワード。
それはただの言葉遊びではなく、文化と歴史、ひらめきと思い出がクロスする場所でもあります。
9月6日「クロスワードの日」は、そんなパズル文化を讃え、言葉を楽しみ、知識を磨く小さな記念日です。
語呂合わせという機知、滝沢てるお氏の熱意、廣済堂出版の文化的な支え、クロスワードの奥深い歴史、そしてあなた自身の日常に小さな「知のずっきゅん」を届けるチャンス。
