函館夜景の日(8月13日)はどんな日?
✅ 8(や)と13(K)の語呂合わせで夜景を表し制定された日。
✅ 函館山からの夜景は日本三大夜景・世界三大夜景に選ばれる。
✅ 発案者の地元大学生と函館青年会議所・函館観光協会が関わる。
真夏の夜、港町を包む涼やかな潮風と、宝石を散りばめたような街の灯り。
その光は海面に揺らぎ、遠く沖合の漁火までもが夜景の一部となります。
函館の夜景は、見る者の胸を静かに震わせる特別な時間を与えてくれます。
この美しい夜景をもっと多くの人に知ってほしい。そん
な一人の地元大学生の願いから「函館夜景の日」は生まれました。
日付は「8(や)」と「13(トランプのキング=K)」を合わせた、洒落のきいた語呂合わせ。
この記事では、この記念日の誕生秘話から、函館夜景の魅力、そして訪れる際のとっておき情報までを、余すところなくお届けします。
読み終える頃には、きっとあなたも「次の旅行は函館だ」と心に決めてしまうかもしれません。
函館夜景の日の由来と誕生秘話
1991年(平成3年)。当時、函館出身で東京の大学に通っていた一人の学生が、ふと地元紙へ投書をしました。
「函館の夜景の素晴らしさを、もっと全国に知ってもらうための記念日をつくってはどうか」。
函館を離れて初めて気づいた、あの夜景の価値。
都会の明かりは煌びやかでも、あの海と街が織りなす曲線美はどこにもない。
その郷愁と誇りが、わずか数行の文章に込められていました。
投書は地元観光関係者の目に留まり、函館青年会議所や函館観光協会が中心となって動き出します。
彼らはすぐに「函館夜景の日実行委員会」を立ち上げ、行政や企業とも連携。
「8(や)」「13(K=キング=けい)」という語呂合わせの案が採用され、8月13日が記念日となりました。
初年度のイベントでは、市内各地でライトアップや観賞会が開かれ、観光客はもちろん、市民も夜景の前で笑顔を見せていました。
この日から、函館の夜景は単なる観光名所ではなく、“誇り”としての意味を持つようになったのです。
函館夜景の日にまつわる豆知識と魅力
函館山の標高は334m。
山頂展望台から見下ろす夜景は、くびれた海岸線に沿って街灯が流れ、中央に輝く函館港、その奥には漁火が星のように瞬きます。
この景色は「日本三大夜景」に選ばれており、他の二つは兵庫県神戸市の摩耶山(掬星台)と長崎県長崎市の稲佐山です。
さらに、ナポリ(イタリア)、香港と並び「世界三大夜景」にも数えられています。
- ナポリ:海に面した丘陵地に広がるオレンジ色の街灯と港の灯り。
- 香港:摩天楼のビル群が夜空を切り裂くように輝く、圧倒的スケール。
- 函館:海に挟まれた独特の地形が描く、しなやかな曲線美。
同じ「夜景」でも、その光の性格はまるで違います。
また、「100万ドルの夜景」という言葉は、実は神戸発祥。
1953年、六甲山から見下ろした神戸の夜景を見た電力会社の幹部が、「この明かりの電気代を換算すると100万ドルになる」と表現したのが始まりです。
やがてこのキャッチコピーは全国に広まり、函館の夜景にも使われるようになりました。
函館夜景の日と関わる人々と組織
この記念日の立役者は、まず発案者である地元大学生。
彼の一通の投書がなければ、今の「函館夜景の日」は存在しません。
そして、その声を受け止めたのが函館青年会議所。
彼らは地域活性化のプロジェクトを数多く手がけており、記念日制定の実務も担いました。
さらに函館観光協会が全国への情報発信を担当。
観光パンフレットやイベント企画、メディア誘致などで函館夜景の魅力を拡散しました。
また、函館山ロープウェイ株式会社の存在も欠かせません。
1964年(昭和39年)に運行を開始し、冬でも安定して山頂にアクセスできるようになったことで、夜景観光は格段に便利になりました。
現在では3分ほどで山頂に到着し、展望台やレストランも楽しめます。
函館夜景を最高に楽しむための実用情報
- ベストシーズン:空気が澄む秋~冬(特に11月~2月)
- ベスト時間帯:日没後30分以内。空のグラデーションと街の灯りが交わる瞬間。
- アクセス:函館駅からロープウェイ山麓駅までバスで約15分。山頂まで約3分。
- 服装:夏でも山頂は涼しいため、薄手の上着が必須。
- 撮影のコツ:三脚使用可のエリアを利用し、夜景モードや低ISOで撮影。
函館夜景の日に関するよくある質問
Q1. 記念日当日だけ夜景が特別になるのですか?
A. 夜景自体は毎日楽しめますが、記念日前後にはイベントや特別ライトアップが行われることがあります。
Q2. 混雑を避けるには?
A. 観光シーズンは18時前後に山頂へ行くと比較的空いています。平日も狙い目です。
Q3. 冬は寒くないですか?
A. 冬の山頂は氷点下になることもありますが、その分空気が澄み、夜景は一年で最も美しく見えます。防寒対策をしっかりと。
函館夜景の日のまとめ
函館夜景の日は、地元を離れた一人の大学生の郷土愛から生まれました。
その想いを地元の団体が受け止め、全国に広がる観光ブランドへと育て上げたのです。
8(や)と13(K)の語呂合わせは、知れば誰かに話したくなる小ネタ。
そして、函館山から見下ろす曲線美あふれる光景は、人生で一度は体験すべき絶景です。
もしあなたが旅先に迷っているなら、この記念日を理由に函館を訪れてみてください。
目の前に広がる100万ドルの光景が、きっと一生の思い出になるはずです。
今日は何の日(8月13日は何の日)
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