漫画と聞くと、誰もが子どもの頃に夢中になった作品、心を震わせたストーリー、そしてページをめくるワクワクを思い出すのではないでしょうか。
そんな日本の漫画文化のルーツを知ることができる記念日が、毎年7月17日の「漫画の日」です。
この記念日は、1841年にイギリスで創刊された絵入り風刺週刊誌『パンチ(Punch)』の発刊日に由来します。
『パンチ』は150年以上にわたり発行され、多くの風刺漫画を世に送り出しました。
この雑誌の影響は海を越え、日本においても漫画という文化の基盤を築く大きな要因となったのです。
ここでは、「漫画の日」の由来から日本漫画文化への影響、関連人物や記念日について、豊富な知識とともに分かりやすくご紹介します。
✅ イギリスの風刺誌『パンチ』が起源
✅ 日本初の漫画雑誌『ジャパン・パンチ』
✅ 漫画文化を祝う特別な日
漫画の日はどんな日?
漫画の日(7月17日)は、イギリスで発行された絵入り風刺雑誌『パンチ』の創刊を記念した記念日です。
『パンチ』は、社会を鋭く風刺する挿絵入りの週刊誌として、1841年に創刊されました。
この『パンチ』が、日本における「漫画」という文化の原点となる「ジャパン・パンチ」誕生のきっかけになったのです。
1862年には、日本語版の『ジャパン・パンチ』が登場しました。
この「ジャパン・パンチ」は、日本での漫画の呼称「ポンチ絵」の語源となり、後の漫画文化の形成に大きな影響を与えました。
このように「漫画の日」は、日本の漫画文化が世界的に発展していく中で、その起源を振り返り、今ある文化に感謝する日でもあるのです。
漫画の日の由来を深掘り!
漫画の日がなぜ7月17日なのか。
それは、イギリスの『パンチ(Punch)』という雑誌が創刊された日だからです。
『パンチ』は、1841年にロンドンで誕生し、風刺画と記事を通じて社会を鋭く批判しながらもユーモアを交えた内容で人気を博しました。
その斬新なスタイルは、イラストレーションの表現手法に革命をもたらし、のちの漫画文化に大きな影響を与えました。
日本には幕末の開国とともに西洋文化が流入する中、1862年に横浜で『ジャパン・パンチ』が刊行されました。
この雑誌を手掛けたのは、イギリス人イラストレーターのチャールズ・ワーグマンです。
彼は、幕末の日本を風刺的に描いたイラストを多く掲載し、江戸の庶民文化と融合した「ポンチ絵」と呼ばれるスタイルを確立しました。
このポンチ絵こそが、日本の漫画文化の始まりとされています。
その後、日本では明治時代に入るとともに、新聞や雑誌の中で「漫画」と呼ばれる挿絵文化が浸透していきます。
つまり、漫画の日は、単なる創刊日ではなく、日本の漫画のルーツが動き始めた日でもあるのです。
漫画の日にまつわる豆知識いろいろ!
「漫画の日」は実は一つではありません。
7月17日の他にも、漫画にまつわる記念日は存在しています。
たとえば、手塚治虫の命日である2月9日は「治虫忌」とも呼ばれ、「漫画の日」とされています。
また、11月3日は「まんがの日」として制定されています。
この日は、手塚治虫の誕生日であり、同時に文化の日でもあることから、漫画という文化を称える意味も込められています。
さらに、日本の漫画は戦後、爆発的な発展を遂げます。
1950年代には、手塚治虫をはじめとした新しい表現を持った漫画家が登場し、漫画が子ども向けの娯楽を超えて、深いドラマや哲学を描く文化に成長していきました。
1970年代には「週刊少年ジャンプ」や「週刊少年マガジン」などの少年誌が人気を博し、多くの名作が誕生。
現在では、世界中で日本の漫画が翻訳され、アニメとも連携しながら広がり続けています。
漫画の日に関連する人物・団体を紹介!
漫画の日と聞いて真っ先に思い浮かぶ人物と言えば、やはり「漫画の神様」手塚治虫です。
彼は戦後の混乱期に漫画という表現手法に新しい命を吹き込み、それを一大文化へと押し上げました。
代表作『鉄腕アトム』『ブラック・ジャック』『火の鳥』などは、時代を超えて読み継がれ、彼の思想と情熱が今なお多くの漫画家に影響を与えています。
また、「ジャパン・パンチ」を手がけたチャールズ・ワーグマンの存在も忘れてはなりません。
日本における西洋風の風刺漫画を確立し、日本文化と融合させたスタイルは、まさに漫画の原点。
団体としては、日本漫画家協会が漫画家の創作活動を支援しており、「まんがの日」やその他の記念日にも関連イベントを実施しています。
出版社各社も毎年7月17日には、記念キャンペーンや特別企画を行っており、漫画ファンにとっては楽しみな一日です。
漫画の日に関するよくある質問(FAQ)
Q1:漫画の日はなぜ7月17日なの?
A1:1841年7月17日にイギリスで発刊された風刺雑誌『パンチ』が起源となっており、その影響で日本の「ジャパン・パンチ」や「ポンチ絵」が誕生したことに由来します。
Q2:漫画の日は他にもあるの?
A2:はい、あります。2月9日は「治虫忌」として手塚治虫の命日を記念した「漫画の日」、11月3日は手塚の誕生日と文化の日にちなんだ「まんがの日」があります。
Q3:漫画の日にイベントなどはある?
A3:出版社や書店で漫画展やセールが行われることがあります。特別版の配信や漫画アプリでの限定公開など、各種キャンペーンも実施される場合があります。
漫画の日のまとめ|記念日に漫画の魅力を再確認しよう!
「漫画の日(7月17日)」は、単なる過去の出来事を記念する日ではありません。
それは、私たちが日常で感じている感動、笑い、涙、そして人生のヒントまでも与えてくれる「漫画」という文化に、改めて感謝し、尊敬の念を抱くための大切な記念日です。
イギリス発の『パンチ』に始まり、日本独自の進化を遂げてきた漫画。
この日は、過去の偉人たちの努力や創意を知り、私たちが今手にする一冊一冊が、歴史の延長線上にあることを実感できる日でもあります。
漫画の世界に触れたことのない人は、ぜひこの機会に何か一作品読んでみてください。
そして、子どもの頃のように、ページをめくるワクワクを思い出してみませんか?
その他の記念日(7月17日)
- 世界絵文字デー
- 漫画の日
- 理学療法の日
- 東京の日
- 国際司法の日
- セントラル浄水器の日
- 喜多方ラーメンの日
- 国産なす消費拡大の日
- いなりの日
- 減塩の日
- 「森のたまご」の日
- 茅舎忌
- 秋桜子忌
