ナイアンティックがゲーム事業を売却！ポケモンGOは今後どうなる？
「ポケモンGO」がついに転換期を迎えました。
運営会社のナイアンティックが、ゲーム事業をサウジアラビア政府系投資会社の傘下であるスコープリーに売却することを発表。
売却額は約35億ドル（約5300億円）にも上り、業界全体に衝撃を与えました。
「ポケモンGOはどうなるの？」
「サービスは継続されるのか？」
「ナイアンティックはなぜ手放した？」
そんな疑問を抱いているプレイヤーも多いはずです。
実は、ナイアンティックは近年、新作ゲームの不振や大規模な人員削減を行っており、経営の方向転換が求められていました。
一方、買収元のサウジアラビアは、政府主導でゲーム産業への投資を急拡大しており、「ポケモンGO」のような巨大IPの獲得は、その戦略の一環と見られています。
本記事では、ナイアンティックの売却の背景、サウジアラビアのゲーム市場拡大の狙い、そして「ポケモンGO」の未来について、一次情報や過去の類似事例を交えながら詳しく解説します。
1. なぜナイアンティックはゲーム事業を売却したのか？
「ポケモンGO」がリリースされたのは2016年。
当時、ナイアンティックは位置情報ゲームの革命を起こし、多くの人が公園や街中を歩き回り、ポケモンを探しました。
しかし、それ以降のナイアンティックのゲームは、ポケモンGOほどの成功を収めることはできませんでした。
(1) ポケモンGOの「成功の呪縛」
筆者自身もポケモンGOを長年プレイしていますが、「これ以上の位置情報ゲームをナイアンティックが生み出せるのか？」という疑問を感じていました。
「ハリー・ポッター：魔法同盟」も期待されましたが、2022年にサービス終了。
「ピクミンブルーム」や「モンスターハンターNow」も根強いファンはいるものの、ポケモンGOほどのブームにはなりませんでした。
ナイアンティックは、ポケモンGOの大ヒットによって「次の成功」を生み出すことに苦戦していたのです。
(2) 業績悪化と経営の方向転換
ナイアンティックは2023年にレイオフ（大規模な人員削減）を実施。
このことからも、同社が経営難に直面していたことがわかります。
「ポケモンGOは成功し続けているのに、なぜ？」
と思うかもしれませんが、ナイアンティックは「ARプラットフォーム」としての技術開発に力を入れており、ゲーム開発が重荷になっていた可能性があります。
2. サウジアラビアがゲーム事業に投資する理由
今回、ナイアンティックのゲーム事業を買収したのは、サウジアラビア政府系投資会社の傘下であるスコープリー。
なぜサウジアラビアはゲーム業界に巨額の投資をしているのでしょうか？
(1) サウジ・ビジョン2030とゲーム産業
サウジアラビアは、脱石油依存を目指して「サウジ・ビジョン2030」という経済戦略を進めています。
その中で、ゲーム産業は新たな経済成長の柱として注目されています。
すでにeスポーツ大会を主催したり、世界的なゲーム企業に投資を行うなど、ゲーム市場でのプレゼンスを高めています。
3. ポケモンGOは今後どうなる？
(1) 運営チームはそのまま継続
スコープリーは「ポケモンGO」の運営チームを維持することを発表しており、大きな仕様変更はないと考えられます。
(2) 株式会社ポケモンの監視
「ポケモンGO」のブランドは、株式会社ポケモンが厳しく管理しており、突然のサービス終了や過度な課金要素の追加などは起こりにくいでしょう。
4. まとめ：「ポケモンGOはどうなるのか？」
今回の売却によって、ナイアンティックはAR技術の開発に集中し、ゲーム事業はスコープリーの手に渡りました。
「ポケモンGO」は今後も運営が続く可能性が高いですが、サウジアラビア資本による影響がどのように現れるかは、注意が必要です。
今後の動向を見守りながら、引き続き「ポケモンGO」を楽しんでいきましょう！
