遠藤航が所属するリヴァプールは今シーズン、プレミアリーグ、そしてチャンピオンズリーグで首位を快走している。一方で遠藤は、ライアン・フラーフェンベルフらの台頭により、公式戦での先発機会が限られている。
だが、18日に行われるリーグカップ準々決勝・サウサンプトン戦で、遠藤が3度目の先発を飾る可能性が高いと地元メディア『リヴァプール・エコー』が予想している。
「No.6（守備的MF）」として出場することが濃厚だ。これはマクアリスターが出場停止から復帰する一方、フラーフェンベルフが休養するというチームのローテーションが背景にある。
現地メディアの評価
遠藤の出場が予想される背景には、守備的MFとしての「No.6」の重要性がある。リヴァプールは攻撃陣の豊富さから得点力が話題になることが多いが、優勝を目指すチームにとって、守備の安定は不可欠だ。
遠藤の武器は何と言っても、安定した守備力と戦術理解度の高さ。現地メディアもその点を評価しており、特に「彼がNo.6に入ることで守備の安定感が生まれ、中盤が締まる」といった意見が多い。
遠藤航の強みとリヴァプールにおける役割
遠藤のプレースタイルは以下のような特徴がある：
- 守備範囲の広さ
遠藤は豊富な運動量と的確なポジショニングで相手の攻撃を遅らせ、守備を整理する。 - ボール奪取力
デュエルに強く、地上戦でも空中戦でも勝率が高い。 - 献身的なプレー
自らのプレーが目立たなくとも、チームを支えるために泥臭く動き続ける。
これらの強みは、リヴァプールが強豪チーム相手に試合をコントロールするために欠かせない要素だ。しかし、遠藤はまだ「スロット監督の戦術システム」に完全にフィットし切れておらず、そこが課題とも言える。
リーグカップでの活躍がもたらす影響
リーグカップは、遠藤にとってチーム内での評価を覆す絶好の機会だ。特に注目されるのは以下の3つのポイントだ：
- 守備での安定感の証明
サウサンプトン戦では、守備的MFとして中盤の要となることが求められる。マクアリスターやモートンら攻撃的MFとの連携が鍵になる。 - ビルドアップの質
遠藤は守備だけでなく、ビルドアップでもチームに貢献することが重要だ。サウサンプトン戦で質の高いパス出しを見せることができれば、評価が一気に高まる。 - 若手選手との競争
現在、リヴァプールの中盤には多くの若手選手が台頭している。遠藤が存在感を示せなければ、今後の出場機会はさらに厳しくなるだろう。
リヴァプールファンの反応と期待
リヴァプールのサポーターは遠藤のプレーに対して、まだ意見が分かれているのが現状だ。一部のファンからは「堅実な守備がチームに必要」と評価される一方、「トップレベルでのスピード感についていけていない」といった辛辣な意見もある。
ただ、遠藤が代表で見せてきた「キャプテンシー」や「リーダーシップ」に期待する声も根強い。彼がピッチ上でリヴァプールを支える存在になることを願うサポーターも多い。
遠藤航の今後の展望
今後、遠藤がリヴァプールで主力としての地位を確立するためには、以下のポイントが重要になる：
- 継続的な出場機会の確保
リーグカップを皮切りに、プレミアリーグやチャンピオンズリーグでも信頼を勝ち取る必要がある。 - 戦術理解度の向上
スロット監督の戦術に順応し、チームのシステムに完全にフィットすることが求められる。 - 守備力の安定と攻撃面での貢献
守備だけでなく、攻撃の起点としても機能することで、より高い評価を得ることができる。
まとめ
遠藤航がリヴァプールで再び輝くためには、リーグカップが重要な分岐点となる。サウサンプトン戦で守備の要として存在感を示すことができれば、リヴァプールにおける彼の価値は見直されるだろう。
遠藤がリヴァプールの「No.6」としての地位を確立し、世界最高峰の舞台で活躍する日が近づいているのかもしれない。