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エポカドーロの新しい旅立ち|皐月賞馬が辿る、穏やかで美しい第二の物語

皐月賞馬エポカドーロの現在と功労馬としての余生の様子

エポカドーロを初めて見た日を、あなたは覚えていますか?

私は、あの日の中山競馬場を今も忘れません。

まだ肌寒い春先、レースを待つスタンドに広がる緊張と期待の空気。

2018年の皐月賞、7番人気の馬が風を切って駆け抜けた。

そう、それがエポカドーロ。

父はオルフェーヴル。母はダイワパッション。

黄金の血統を受け継いだ栗毛の馬体は、まるで光をまとうようでした。

私はそのとき、初めて「推し馬」という存在を持ちました。

あれから7年。

2025年9月、エポカドーロは功労馬として、北海道の牧場で新たな生活を始めることになりました。


目次

皐月賞馬エポカドーロが歩んだ、波乱と栄光の競走生活

2018年の春。

スプリングステークスで惜しくも2着だったものの、その走りに私は手応えを感じていました。

そして迎えた皐月賞。

中山の急坂を先行から粘り切り、ゴール前で堂々の1着。

場内のどよめきと歓声。私はその場にいて、涙が自然と溢れてきました。

続く日本ダービーでは、ワグネリアンにわずか半馬身差の2着。

そのときの悔しそうな横顔が今でも脳裏に焼きついています。

その後は故障や不調もあり、G1戦線では勝利に届かず。

2019年の大阪杯を最後に表舞台から姿を消しました。

種牡馬としての挑戦、そして次の「使命」

2021年からアロースタッドで種牡馬入り。

初年度産駒は2022年に誕生し、2025年には重賞戦線でも見かけるようになりました。

「お父さんに似ている」

「逃げ脚質も似てきた」

そんな声を耳にするたび、胸が熱くなったものです。

でも、種牡馬としての役割にも終わりが来ます。

そして今、彼が向かうのが——
北海道日高町のヴェルサイユリゾートファームです。

牧場を訪れてわかった、「功労馬」という新しい生き方

私は一度、ヴェルサイユリゾートファームを見学したことがあります。

整備された放牧地、馬房、温かいスタッフ。

何より印象的だったのは、スタッフが馬を「うちの子」と呼んでいたことでした。

「ここでは、もう戦わなくていいんです」
そう言った女性スタッフの目には、やさしさがにじんでいました。

エポカドーロも、そこで新しい暮らしを始めます。

他にも、トランセンド、ラニ、ローズキングダム、そしてオジュウチョウサン——

名だたる名馬たちとともに、ゆったりとした時間を過ごす日々が始まります。

「功労馬」とは何か? その意味と大切さ

競走馬としての役目を終えた馬たちは、繁殖馬か功労馬となります。

功労馬は、「人々に夢を与えた功績を称えられ、余生を過ごす馬たち」のこと。

しかし、すべての馬にその余生が約束されているわけではありません。

受け入れ先となる牧場が必要であり、管理費や運営費もかかります。

その中で、エポカドーロのように素晴らしい施設に入厩できることは、まさに「幸運」なのです。

ファンとして、私たちにできること

では、私たちはどうエポカドーロを応援できるのでしょうか。

私が実際にやっていることを、いくつか紹介します。

● SNSで応援メッセージを送る

#エポカドーロ功労馬 などのハッシュタグで応援投稿をすると、牧場スタッフにも届きやすいです。

● 見学に行く

予約制で見学が可能な日もあります。現地で直接「ありがとう」を伝えられたとき、涙が出そうになりました。

● 支援グッズを購入

牧場の運営は、グッズ販売の売上にも支えられています。推し馬を応援する一番やさしい方法です。

● 定期的な支援(寄付)

少額から始められる支援制度もあります。私は毎月500円を寄付していますが、罪悪感なく、誇らしく続けられる「推し活」です。

これからのエポカドーロに期待すること

勝利の雄叫びを響かせたエポカドーロ。

多くのファンの胸に「熱と誇り」を刻んだ彼が、今度は「癒しと感謝」を届けてくれる存在になります。

静かな風の中、放牧地で草をはむその姿を想像するだけで、心がやわらかくなります。

彼は、もう競争をする必要はありません。

ただ、生きているだけで価値がある。

それが「功労馬」という、新しいステージなのです。

最後に

あなたにとってのエポカドーロは、どんな存在でしたか?

私は、彼から勇気と感動をもらいました。だから今、少しでもその恩返しをしたいと思っています。

もしこの記事を読んで「何かしたい」と思ったなら——ぜひ、小さな一歩を踏み出してみてください。

応援の方法に、正解はありません。

「好き」という気持ちがある限り、あなたも立派な支援者です。

nikkansports.com
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