──ファンが秋に期待する理由と、復帰へのリアルな道のりを徹底解説
2025年6月8日、東京競馬場。
風が少し強くて、少しだけ蒸し暑い、そんな初夏の日。
第74回安田記念のファンファーレが鳴り響くなか、私はゴール前のスタンドに立っていました。
直線でグングン加速し、外から迫ってきたのは7歳馬、ソウルラッシュ。
どよめく歓声のなか、彼は苦しそうに、それでも前を追い続けて3着に飛び込みました。
その数日後――まさかのニュース。
「左第4中手骨骨折」「3ヶ月以上の休養が必要」。
私は思わず声を失いました。
でも、同時に思ったんです。
あの走りは“限界を超えた魂の走り”だったんだ、と。
この記事では、そんなソウルラッシュの「今」と「これから」を、
ファン目線・競馬ファン歴15年の筆者が、リアルに、深く掘り下げてお届けします。
■ ソウルラッシュとは?──“魂”を感じさせる走りの理由
彼の名前、ソウルラッシュ。
意味は「魂の突進」「感情の爆発」。
その名の通り、彼の走りは、いつも全力で、気迫にあふれています。
私は今でも、2025年3月のドバイターフを忘れられません。
日本馬として初めて、香港最強馬ロマンチックウォリアーを撃破したあのレース。
「勝った瞬間、鳥肌が立った」「涙が出た」という声が、X(旧Twitter)でも溢れました。
7歳になってもなお進化を続ける馬。
それが、ソウルラッシュです。
■ 骨折発表の衝撃──左第4中手骨とはどんな部位?
6月12日、JRAから公式発表がありました。
「ソウルラッシュが左第4中手骨を骨折、今後3ヶ月以上の休養が必要」
ここで、「中手骨ってどこ?」「競走馬として致命傷なの?」という疑問を持った方も多いはず。
中手骨とは、馬の前脚にある“人間で言えば手の甲の骨”にあたります。
その中でも“第4”は外側、いわば“補助の支柱”のような骨です。
【ポイント】
- 骨折の中では比較的軽傷に分類
- 手術が必要なほどではない
- レース中の走行には影響が出るが、完治すれば復帰可能
池江調教師もこうコメントしています。
「骨折した左脚で踏ん張れなくなって、直線で左にモタれた。車で言えば前輪がパンクしてるようなもの。骨折しながら、あそこまで頑張ってくれたのは奇跡」
この言葉がすべてを物語っています。
■ 復帰はいつ?──3ヶ月の休養、その後のスケジュール予想
JRAは「3ヶ月以上の休養」と発表しています。
では実際、どのタイミングで復帰できるのでしょうか?
▶ 過去の事例から見る目安
馬名 | 骨折箇所 | 復帰までの期間 |
---|---|---|
アーモンドアイ | 第3中手骨 | 約3ヶ月半 |
シュネルマイスター | 疲労骨折 | 約4ヶ月 |
インディチャンプ | 中手骨骨折 | 約3ヶ月 |
上記から見ても、ソウルラッシュも「10月末〜11月」の復帰が濃厚です。
特に、池江調教師が「秋のローテーションに影響ない」と明言している点は安心材料。
■ 復帰戦の候補レースと目標
復帰戦の舞台として注目されるのは以下のレースです。
✅ スワンS(G2・京都・1400m)
開催日:10月26日(土)
→ 秋の叩き台としては最適な一戦。軽く使って仕上げるにはピッタリ。
✅ マイルCS(G1・京都・1600m)
開催日:11月23日(日)
→ 本番。昨年のマイルCS覇者としての凱旋となる期待が高まる。
✅ 香港マイル(G1・シャティン)
開催日:12月中旬予定
→ ドバイに続く「世界再挑戦」。ここまでたどり着けば、ロマンは広がる。
■ ソウルラッシュが愛される理由──SNSの声から
骨折の発表後、SNSではこんな声が相次ぎました。
「骨折してたなんて…それで3着って、泣ける」
「ゆっくり休んで、またあの末脚を見せてね」
「秋に間に合うなら、全力で応援するだけだよ」
競馬ファンは厳しくも温かい。
そして、ソウルラッシュは、そんなファンに“感情を揺さぶる走り”を何度も見せてくれました。
■ ファンとしてできること──「今こそ応援を」
いま私たちファンにできるのは、「焦らず見守ること」。
そして、復帰のその日まで「期待し続けること」。
推し馬がケガから復帰してG1を勝つ姿ほど、競馬のドラマはないのです。
2025年の秋、ソウルラッシュが再びターフに戻ってくる日を信じて。
ファン一人一人の「想い」が、彼を後押しすると信じています。
■ まとめ:魂は折れていない。走りも、心も。
ソウルラッシュの骨折は決して軽いニュースではありません。
でも、それが彼の物語の“終わり”ではなく、“一章”にすぎないと、私は確信しています。
なぜなら、彼の名前は「ソウルラッシュ」。
魂が、突き進む馬だから。
秋のマイルCSで再び輝くソウルラッシュに、どうかご期待ください。
ソウルラッシュ 関連する質問
- ソウルラッシュのオーナーは誰ですか?
-
🅰️ 馬主としての実績が豊富
🅰️ デジマース社の社長
🅰️ 東京都出身の実業家ソウルラッシュのオーナーは石川達絵さん。
1962年生まれで東京都出身、株式会社デジマースの代表取締役社長を務める実業家です。
競馬界では馬主としても広く知られており、第36回ローズステークスの表彰式などにも登場しています。
ビジネスと競馬、2つの世界でその手腕を発揮する注目の人物です。
- ソウルラッシュの総賞金はいくらですか?
-
🅰️ 総賞金は約13億円超
🅰️ 海外賞金が約6.2億円
🅰️ 平地の収得賞金は約5.5億円ソウルラッシュがこれまでに獲得した総賞金は、なんと12億9327万1000円にも上ります。
そのうち海外レースでの獲得が6億2470万3000円と、世界での活躍が大きな収入源になっています。
また、平地競走での収得賞金は5億4950万円と安定した成績を誇っています。まさにトップクラスの稼ぎ頭です。
参考サイト:JRAニュースhttps://www.jra.go.jp/news/202506/061205.html