「世界ゴリラの日（9月24日）」はどんな日？
✅ 「世界ゴリラの日」は、ゴリラの保護活動を広めるために制定された記念日。
✅ 記念日は2017年にダイアン・フォッシー国際ゴリラ財団によって設立された。
✅ ダイアン・フォッシーとダイアン・フォッシー国際ゴリラ財団が深く関わっている。
世界ゴリラの日（9月24日）: ゴリラを守るために私たちができること
毎年9月24日は、「世界ゴリラの日（World Gorilla Day）」として、ゴリラを守るための意識を高める大切な日です。
この日は、絶滅の危機に瀕しているゴリラの保護活動を世界中で広めることを目的としています。ゴリラはその力強い体躯と、知的で感情豊かな性格が特徴的な動物です。
しかし、そのゴリラたちが直面している危機は深刻で、私たち人間が守らなければ、彼らの未来は消え去ってしまうかもしれません。
この日を通じて、私たちがどれだけゴリラの保護に対して関心を持ち、行動できるかが問われています。
では、なぜ9月24日が「世界ゴリラの日」として選ばれたのでしょうか？その背景にあるのは、アメリカの霊長類学者、ダイアン・フォッシーの情熱と献身的な活動です。
ダイアン・フォッシーとゴリラへの情熱
ダイアン・フォッシーは、ゴリラに対して並々ならぬ愛情を持ち、彼らの生態を18年間も調査し続けた人物です。
彼女がルワンダの火山国立公園に足を踏み入れた1967年、ゴリラの保護はほとんど行われていませんでした。当時、ゴリラは密猟者によって絶滅の危機に晒されており、彼らの自然環境は急速に消失しつつありました。
しかし、フォッシーはその現実に目を向け、ゴリラの保護活動を積極的に行いました。
フォッシーは「カリソケ研究センター」という施設をルワンダに設立し、そこを拠点にマウンテンゴリラの保護活動を行いました。
このセンターは、ゴリラたちが本来の姿で生きるための安全な場所となり、彼女の研究と保護活動は世界中に大きな影響を与えました。
そして、1983年に出版した著書『霧のなかのゴリラ －マウンテンゴリラとの13年』では、フォッシー自身の経験やゴリラへの愛情が深く語られています。この本は世界中で多くの読者に感動を与え、1988年には映画化もされました。
フォッシーはその情熱的な活動の中で、ゴリラを守るために命をかけましたが、1985年に悲劇的な事件に巻き込まれ、命を落としました。
彼女の死後も、フォッシーの遺志はダイアン・フォッシー国際ゴリラ財団（DFGFI）に受け継がれ、現在もゴリラの保護活動が続けられています。
世界ゴリラの日の設立
2017年、ダイアン・フォッシー国際ゴリラ財団は9月24日を「世界ゴリラの日」として制定しました。
この日は、ゴリラを保護するための活動に参加し、ゴリラが直面する問題について理解を深めるための機会として世界中で広く認知されています。
また、この記念日が制定された年は、フォッシーが設立したカリソケ研究センターの設立50周年でもありました。
この日をきっかけに、ゴリラや他の類人猿に対する感謝の気持ちを表し、保護活動への関心を高めることが目的となっています。
ゴリラが直面する危機
ゴリラは、その大きさや強さから「ジャングルの王者」とも呼ばれていますが、彼らは実は非常に繊細で社会性が高い動物です。
マウンテンゴリラは、現在世界でおよそ1000頭程度しか残っておらず、その数は徐々に減少し続けています。その原因の一つは、ゴリラの生息地である森林が急速に減少していることです。
森林伐採や農地の拡大、密猟などがゴリラたちの生活を脅かしています。
さらに、ゴリラは人間と非常に似た社会構造を持っており、彼らの群れは強い絆で結ばれています。そのため、群れのリーダーや重要なメンバーが殺されることは、群れ全体に大きな影響を与えます。
ゴリラの命を守るためには、彼らの生息地を守り、密猟を防ぐことが不可欠です。
みんなでゴリラを守ろう
「世界ゴリラの日」には、世界中の動物園や保護団体がゴリラ保護に向けたさまざまなイベントを開催します。
日本でも、京都市動物園をはじめとする多くの施設が、この日を記念してゴリラ保護のためのイベントを実施しています。
例えば、京都市動物園では、ゴリラの飼育員によるガイドツアーが行われ、来園者はゴリラの魅力やその保護活動について学ぶことができます。
また、プレゼントキャンペーンや啓発活動も行われており、来園者がゴリラの保護に対する意識を高めるきっかけとなっています。
あなたにもできること
ゴリラの保護活動は、遠くの国で行われているだけのものではありません。
私たち一人ひとりができることはたくさんあります。例えば、ゴリラの保護活動を支援するために募金をしたり、保護団体に参加して情報を広めたりすることができます。
また、動物園でゴリラの魅力を学び、保護活動の重要性を認識することも一つの方法です。
この「世界ゴリラの日」を機に、私たちができることを考え、ゴリラたちの未来を守るために行動していきましょう。ゴリラを守ることは、私たち自身の未来を守ることにも繋がります。
さあ、あなたもこの日にゴリラのことを考えてみてください。
ゴリラたちが豊かな自然の中で生き続けるために、私たちの力を合わせましょう。