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くじらの日(9月4日)とは?語呂と文化から考えるクジラと日本人の関係

くじらの日に関連するカラフルで海をモチーフにしたペーパーアートイラスト
目次

くじらの日(9月4日)はどんな日?

✅ 「く(9)じ(4)ら」の語呂から生まれた、クジラとの共生を考える日
✅ 日本人とクジラの深い文化的つながりを再認識するための記念日
✅ 一般財団法人・日本鯨類研究所(日鯨研)が制定し、記念日協会に登録された


私たちは海に囲まれた国、日本に生きています。

そしてその海には、古くから日本人の暮らしを支えてきた、ある巨大な存在がいます。

それが「クジラ」です。

クジラは、時に神のように崇められ、時に食卓を彩る栄養源として活躍し、また時には工芸品や生活道具の素材としても大切に使われてきました。

そんなクジラと人間との関係に、もう一度目を向けてみよう。そんな願いから誕生したのが、毎年9月4日の「くじらの日」です。

日付の由来は単純で、「く(9)じ(4)ら」という語呂合わせ。でも、そこに込められている思いは、決して軽くはありません。

この記事では、「くじらの日」がどのような意図で生まれたのか、その背景にある文化や科学、そして未来へのメッセージを、深く丁寧に掘り下げていきます。

なぜ「くじらの日」が必要なのか?|語呂合わせだけじゃない記念日の裏側

毎年9月4日は、「くじらの日」。

この記念日を制定したのは、東京都中央区豊海町に本部を構える「一般財団法人・日本鯨類研究所(通称:日鯨研)」。

英語では「Institute of Cetacean Research」といい、その略称は「ICR」。

この日が選ばれた理由は、わかりやすい語呂合わせ。「く(9)じ(4)ら」で「くじらの日」。

けれど、それは単なる言葉遊びではありません。

この記念日には、私たち日本人とクジラとの関係を見つめ直し、水産資源としてのクジラの“適切な管理と利用”について考えてもらいたい、という強い意図が込められています。

日本記念日協会にも正式に認定されているこの記念日は、単なる祝日ではなく、私たちが“命をいただく”ことの意味や、自然と共に生きる大切さを学ぶ日でもあるのです。

クジラってどんな生き物?|くじらの日に知っておきたい豆知識

クジラは、魚ではありません。実は、哺乳類なのです。

肺で呼吸し、子どもをお腹の中で育て、母乳で育てる。

まるで私たち人間と同じように、愛情を持って命をつなぐ生き物です。

クジラは大きく分けて2種類あります。

  • ハクジラ(歯クジラ):鋭い歯を持ち、イカや魚を食べる(例:マッコウクジラ、イルカ)
  • ヒゲクジラ:歯の代わりに「ヒゲ板」でプランクトンを濾して食べる(例:シロナガスクジラ、ザトウクジラ)

そして豆知識として知っておきたいのが、イルカも分類上はクジラに含まれるということ。

体長が4メートル前後以下の比較的小さなハクジラを、慣習的に「イルカ」と呼んでいるにすぎないのです。

さらに、私たちに身近な「ホエールウォッチング」も注目すべき体験です。

特に沖縄や小笠原諸島では、毎年多くの人がザトウクジラの優雅な姿を見に訪れます。

まるで空を舞うように跳ねる姿に、誰もが心を奪われる。

それほどクジラは、神秘的で、魅力的な存在なのです。

クジラと日本人の深い関係|文化としての「くじらの日」

日本において、クジラは単なる自然の生き物ではありませんでした。

「捕鯨文化」は、長い歴史を持つ日本の食文化、工芸文化の一部です。

▼ 昔からクジラはこのように活用されてきました

  • 鯨肉:たんぱく質が豊富で栄養価が高く、給食や郷土料理として親しまれてきた
  • 鯨骨:農具や漁具の素材として再利用されていた
  • 鯨ひげ:ぜんまいや扇子、釣竿などの工芸品の材料に

江戸時代には「一頭も無駄にしない」として、すべての部位が大切に使われ、「一物全体食(いちぶつぜんたいしょく)」の精神が宿っていました。

それはまさに、自然と共に生きる日本人らしい姿勢。

現代にこそ見直されるべき哲学かもしれません。

「くじらの日」を作ったのは誰?|日本鯨類研究所の使命とは

「くじらの日」を制定したのは、日本鯨類研究所(ICR)です。

この研究所は、1941年(昭和16年)に「中部科学研究所」として設立され、長年にわたり鯨類やその他海棲哺乳類に関する科学的研究を行ってきました。

日鯨研の主な活動は以下のとおりです:

  • 鯨類の行動や生態に関する調査
  • 国際的な捕鯨政策の基礎となる科学的データの提供
  • 水産資源としての持続可能な利用の提案
  • 教育・啓発活動を通じた一般市民への理解促進

つまり、クジラをただ「守る」だけでなく、「どう共に生きていくか」を科学の視点で探り続けているのです。

日鯨研の存在が、「くじらの日」の意義をより深いものにしてくれています。

くじらの日に関するよくある質問

Q1:くじらの日には何かイベントが開催されるの?
A1:公式な全国イベントはありませんが、水族館や環境団体による特別展示や講演会が開催されることがあります。

Q2:日本では今でもクジラを食べる習慣があるの?
A2:あります。特に長崎、和歌山、北海道などでは、鯨肉料理が郷土料理として提供されています。学校給食に取り入れる地域も。

Q3:ホエールウォッチングはくじらの日におすすめ?
A3:くじらの日に行くのも良い記念になりますが、観察時期は地域により異なります。沖縄では冬~春がベストシーズンです。

くじらの日(9月4日)まとめ|クジラと共にある未来へ

「くじらの日」は、単なる“語呂合わせ”から生まれた記念日ではありません。

それは、クジラと私たち人間が「どう向き合っていくか」を考える、とても意味のある日なのです。

古来より日本人は、クジラと共に生きてきました。

食として、道具として、そして文化として。

今、自然との距離が遠くなった現代だからこそ、もう一度「命をいただく」ことの意味を考える機会が必要です。

海を眺めるとき、クジラの歌が聞こえてくるような気持ちで、この地球と、そこで生きるすべての命のつながりを感じてみませんか?

今日は何の日(9月4日は何の日)

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