くしの日(9月4日)はどんな日?
✅ 9(く)と4(し)の語呂に由来し、美容週間の中心として1978年に制定された記念日。
✅ 髪を整える道具「くし」への感謝と、美容意識を高める目的で設けられた。
✅ 全国美容週間実行委員会(現:美容週間振興協議会)が主導し、くし供養や啓発活動を実施。
美しさは一日にして成らず。くしと共に歩む日常に光を当てる日
「最後に“くし”を買い替えたのは、いつですか?」
何気なく手に取るその小さな道具は、実は私たちの毎日を支えてくれる“美容のパートナー”です。
朝、鏡の前で髪を整えるとき。
外出前、もう一度髪を撫でるように梳かすとき。
大切な日、ヘアセットの仕上げとしてスタイリストが丁寧に手を動かすとき――
そのすべての瞬間に、必ず“くし”がそばにいます。
そんな「くし」を改めて見つめ直し、美容への意識を高めようと定められた記念日が、**9月4日の「くしの日」**です。
ただの語呂合わせと思われるかもしれません。
ですが、この記念日には、日本の美容文化と歴史、職人の技、美意識、そして感謝の想いが深く込められています。
本記事では、「くしの日」の由来はもちろん、くしにまつわる豆知識や、供養、イベント情報まで徹底的にご紹介します。
読後には、今使っているその“くし”を、もう一度大切にしたくなるはずです。
くしの日(9月4日)の由来とは?美容週間とリンクする記念日の意味
「くしの日」は、1978年(昭和53年)に美容関係者の有志によって制定されました。
その背景には、「く(9)し(4)」という語呂合わせと共に、毎年9月1日から7日まで実施されている『美容週間』の中心日であるという事実があります。
この「美容週間」は、一般社団法人美容週間振興協議会が中心となり、美容師・理容師、ネイル、エステなど美容業界全体で取り組まれているイベント週間です。
目的は、美容業界の魅力を発信し、美容への関心を社会全体に高めること。
とりわけ「くし」は、美容に欠かせない基本的な道具であることから、その象徴として9月4日が記念日として選ばれたのです。
またこの日は、業界関係者が美容技術を競い合うコンテストや、各地でのキャンペーン、若手美容師の育成イベントなどが行われる“ハレの日”でもあります。
くしを単なる道具として扱うのではなく、髪に触れる繊細な仕事の象徴と位置づけ、美容の原点を見直す日としての役割も果たしているのです。
くしの日に知っておきたい、櫛の歴史と文化的役割
「櫛はただの道具ではない」これは日本だけでなく、世界共通の感覚です。
◆ 縄文時代から愛された道具
日本で最も古い櫛は、なんと約7000年前の縄文時代早期の木製櫛。
佐賀県の東名遺跡から出土したもので、当時すでに櫛が人々の生活に溶け込んでいたことがわかります。
時代が進むと、髪型や装飾品としての櫛の役割も強まり、奈良時代や平安時代には魔除けや厄払いの意味も持たれるようになりました。
◆ 魔除け・祈りの道具としての櫛
特に女性にとって櫛は、身だしなみ以上の意味を持っていました。
髪には“霊魂が宿る”という信仰があり、櫛で髪を梳かす行為には“心を整える”意味もあったのです。
また、亡くなった女性が形見として櫛を遺す風習や、神社で櫛を奉納する文化も全国各地で確認されています。
くし供養とは?「くし塚」が語る、道具への感謝のかたち
「ありがとう」――道具に心を込めて別れを告げる風習、それが「くし供養」です。
◆ 大鳥神社(東京都目黒区)の「くし塚」
くし供養の代表的な場所が、東京都目黒区にある大鳥神社。
ここには「くし塚」と呼ばれる石碑があり、役目を終えた櫛やブラシを納めて供養する儀式が毎年行われています。
「物にも魂が宿る」という日本人独特の感性が反映されており、特に美容師や理容師たちが心を込めて参列します。
◆ くし供養の流れ
供養祭では、持ち寄られた櫛を焚き上げ、お清めの儀式が行われます。
そこには、日々使う道具への「ありがとう」という感謝と共に、美容という仕事への誇りも込められています。
このような供養文化が残っているのも、くしという道具が「人と髪、人と心」を結ぶ特別な存在だからに他なりません。
美容週間の主催団体と著名人との関わり
「くしの日」を中心とした美容週間では、様々な団体や著名人が協力し、業界の魅力を広く伝えています。
◆ 美容週間振興協議会とは?
美容週間を主催するのは、一般社団法人美容週間振興協議会。
全国の美容団体が連携し、若手育成・美容師の社会的地位向上・技術の発展を目指す取り組みを行っています。
◆ THE BEAUTY WEEK AWARD
2024年には「THE BEAUTY WEEK AWARD」が開催され、最も髪型が魅力的だった著名人が表彰されました。
近年では、女優の新垣結衣さんや、俳優の菅田将暉さんなどが選ばれ、その影響力の大きさから、若者の美容意識を刺激しています。
また、SNS上では「#くしの日」や「#美容週間2025」などのハッシュタグで、ユーザー自身がヘアスタイルやケア商品を紹介し合う流れも生まれています。
くしの日に関するよくある質問
Q1. 「くしの日」に何をすると良いですか?
A. 日頃使っているくしを丁寧に洗い、お手入れするだけでも立派な行動です。
また、美容室に足を運び、ヘアケアのアドバイスをもらうのもおすすめです。
Q2. 子どもや学生向けのイベントはありますか?
A. はい。美容週間中は、全国の専門学校や高校でも特別授業や体験イベントが行われています。
未来の美容師を目指す若者たちにとっても、大切な一週間です。
Q3. くし供養に一般参加はできますか?
A. くし供養は一般の方も参加できます。
大鳥神社では例年、9月4日前後に供養祭が開催されており、櫛を奉納するための受付も設けられています。
まとめ:くしの日(9月4日)は、髪と心を整える日
「くしの日」は単なる語呂合わせではありません。
そこには、美容への尊敬、職人への感謝、そして何より、道具を大切にする日本人の心が詰まっています。
忙しい毎日の中で、つい見過ごしてしまう“くし”という存在。
でも、それは私たちの印象を決め、自己表現を助けてくれる、小さくて偉大なアイテムです。
9月4日には、あなたのくしにも「ありがとう」を伝えてみてください。
きっと、髪も心も、すっきりと整うはずです。
今日は何の日(9月4日は何の日)
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