レジ袋ゼロデー(10月5日 記念日)はどんな日?
✅ レジ袋ゼロデーの由来は、日本チェーンストア協会がレジ袋削減を呼びかけて制定した環境啓発の日。
✅ レジ袋ゼロデーの豆知識は、1995年から続く「マイバッグキャンペーン」と連動し、官民一体で推進されている。
✅ レジ袋ゼロデーと関わりの深い人物や団体・企業は、日本チェーンストア協会や内閣府、ごみゼロパートナーシップ会議など。
小さな行動が未来を守る|レジ袋ゼロデーの意味と私たちの選択
スーパーでの買い物帰り、ふとバッグに詰まったレジ袋を見て「これ、本当に必要だったかな?」と思ったことはありませんか?
何気なくもらっていたあのビニール袋。
実はそれが、地球の環境に大きな影響を与えているのです。
10月5日は「レジ袋ゼロデー」。
日本全国で、レジ袋を使わずにマイバッグを持参しようという意識を高める日です。
この日は、レジ袋を辞退することの意義や、マイバッグを持つことの意味を改めて考えるきっかけになります。
特別なイベントがあるわけではありません。
でも、それが逆にいいのです。
一人ひとりが、静かに、でも確実に環境について考える。
そんな記念日が「レジ袋ゼロデー」なのです。
なぜ10月5日?レジ袋ゼロデーの由来と背景を解説
レジ袋ゼロデーは、2002年(平成14年)に日本チェーンストア協会が制定しました。
この協会は、イオンやイトーヨーカドーなど大手スーパーマーケットが加盟する業界団体です。
消費者と最も近い場所である小売業界が、環境問題に真正面から取り組むために生まれたこの記念日。
目的はシンプルです。
「レジ袋の消費を減らし、家庭から出るごみの量を減らそう」というもの。
この日が「10月5日」となった理由には、10月1日から始まる「マイバッグキャンペーン」との連動が関係しています。
実は、1995年(平成7年)から毎年10月は「マイバッグ月間」として官民でごみ減量活動が行われており、その中心的なタイミングとして5日が選ばれたのです。
このようにレジ袋ゼロデーは、単独の記念日というより、長年にわたる環境啓発運動の一環として設定された実践的な日なのです。
レジ袋ゼロデーの豆知識|身近だけど知られていない事実
レジ袋は、わずか数分の使用で捨てられてしまう「使い捨て文化」の象徴と言えます。
しかし、地球に与えるダメージは想像以上です。
ここで、レジ袋に関する豆知識をご紹介します。
・レジ袋の素材であるポリエチレンは自然分解されるまでに100年以上かかる
・日本国内で年間使用されるレジ袋の数は、かつては約300億枚とされていた
・海洋に漂うレジ袋はウミガメや海鳥が誤って飲み込み、命を落とす原因になっている
・2020年7月1日から、レジ袋の有料化が全国で義務化された(1枚3〜5円)
この制度によって、スーパーではマイバッグ持参率が80%を超えるようになりました。
「買い物に行く時にバッグを持つ」。
それだけの行動が、海の生き物を守り、ごみ問題の解決に近づくのです。
この意識を定着させるためにも、レジ袋ゼロデーは重要な日と言えるでしょう。
レジ袋ゼロデーと関係が深い団体・組織
この記念日を支えているのは、日本チェーンストア協会だけではありません。
以下のような組織が深く関与しています。
- 日本チェーンストア協会
記念日の制定者。業界全体でのレジ袋削減を牽引。 - ごみ減量推進国民会議(現・ゴミゼロパートナーシップ会議)
1995年から「マイバッグキャンペーン」を実施し、レジ袋ゼロデーの下地を築いた団体。 - 内閣府
2003年から「環境にやさしい買い物キャンペーン」を推進。政府として環境配慮型消費行動を後押し。
こうした団体が連携することで、「呼びかけ」だけに留まらず、「制度」や「意識改革」として、社会全体に影響を与えるようになりました。
レジ袋ゼロデーと私たちの暮らし|どう行動すればいい?
「レジ袋を断る」。それは、簡単そうで、意外と意識しないとできない行動です。
特に突然の買い物時には、マイバッグを忘れてしまうことも。
そこで、日常的にエコライフを続けるためのコツをご紹介します。
✔マイバッグ生活を続けるコツ
- 小さく畳めるマイバッグを常にカバンに入れておく
- 車の中に予備のエコバッグを常備しておく
- バッグと一緒にレジ袋辞退カードを携帯する(聴覚障害者向けにも活用されています)
- おしゃれなエコバッグを使ってモチベーションアップ
エコバッグも今ではデザイン性が高く、ファッションアイテムのひとつとして選ばれる時代です。
「好きな柄のエコバッグを選ぶこと」が、継続の鍵になるかもしれません。
レジ袋ゼロデーに関するよくある質問
Q1:レジ袋ゼロデーって何をすればいいの?
A:レジ袋をもらわず、マイバッグを持って買い物に行くことが第一歩です。特別なイベントがなくても、意識すること自体が大切です。
Q2:エコバッグを持っていない時はどうしたら?
A:バッグや手持ちの袋を再利用するのも一つの方法です。また、コンビニなどであればそのまま手で持ち帰ることもできます。
Q3:子どもや学校ではどう教えればいい?
A:買い物ごっこ遊びの中でマイバッグを使わせる、絵本で環境教育をするなど、楽しみながら学ぶことが効果的です。
レジ袋ゼロデーのまとめ|未来のために「もらわない」選択を
レジ袋ゼロデー(10月5日)は、マイバッグを持つことを通じて、私たち一人ひとりが環境に優しい行動を選べる日です。
ごみの減量、海洋生物の保護、資源の節約。
それらは全て、「レジ袋をもらわない」という小さな選択から始まります。
この記念日をきっかけに、ただエコバッグを持つだけでなく、暮らしの中に環境意識を育ててみませんか?
買い物のたびに、「私は未来を選んでいる」と思えるような社会に向けて。