MENU

11月17日は国際学生の日|由来・意味・学生たちが命をかけた記憶とは?

国際学生の日の由来や意味、歴史背景と現代に続く学生の自由と連帯の重要性を紹介
目次

国際学生の日(11月17日 記念日)はどんな日?

✅ 国際学生の日の由来は、ナチス・ドイツによる学生弾圧事件をきっかけに制定された世界的な記念日。
✅ 国際学生の日の豆知識は、教育の自由や学生の連帯を讃える象徴の日として、ヨーロッパを中心に多くの学生運動が展開されていること。
✅ 国際学生の日と関わりの深い人物や団体は、チェコの学生ヤン・オプレタル、ロンドンの国際学生会議、ヨーロッパ学生連合など。

自由を求めた学生たちの声が、世界を動かした。

11月17日——この日を「国際学生の日」として知っている人は、まだそれほど多くありません。

でも、実はこの日は、世界中の学生たちにとって忘れてはならない、大切な意味がある日なのです。

それは単なる「学生の日」ではありません。

銃を持った兵士の前に立ち、自由を叫んだ若者たちがいた。

その声が、命が、世界中の学生たちをつなぎ、今なお続く教育の自由や社会参加の権利へとつながっているのです。

あなたが学生なら。

かつての学生だったなら。

あるいは、学生を支える親や先生、社会の一員なら。

この日を知ることは、自分自身の「学ぶ意味」や「声をあげる価値」を見直す機会になるはずです。

この記事では、「国際学生の日」がどうして生まれたのか、どんな歴史があったのか、そしてこの日が今もどんな意味を持っているのかを、わかりやすく、そして心を込めて紹介します。

国際学生の日の由来~命をかけた叫びが生んだ記念日

舞台は1939年、第二次世界大戦が始まった年。

ドイツに占領されていたチェコスロバキアでは、人々の間に不満と恐怖が広がっていました。

その中でも、特に大きな声をあげたのが——学生たちでした。

プラハにあるカレル大学の医学生、ヤン・オプレタル

彼は、10月28日の「チェコスロバキア独立記念日」に行われた反ナチスデモに参加。

その際、警察の銃撃により重傷を負い、11月11日に息を引き取りました。

彼の死は、若き命の犠牲として、学生たちの間で強烈な怒りと悲しみを呼びました。

11月15日。

ヤン・オプレタルの葬儀は、静かな追悼の場として始まったはずでした。

しかし、プラハ市内の大学から集まった何千人もの学生が、彼の棺を先頭に市内を行進し、哀悼と抗議の意志を表明したのです。

このデモに対し、ナチスは容赦ありませんでした。

11月17日、プラハの大学を突如として封鎖。

9人の学生と教授が即座に銃殺され、1200人以上の学生が逮捕され、強制収容所へ送られたのです。

世界はこの暴挙に衝撃を受けました。

そして3年後の1942年、亡命中のチェコスロバキア学生らがロンドンに集まり、「11月17日を国際学生の日として記念する」と宣言しました。

それが、この記念日のはじまりです。

学生の声が、学生の命が、世界を動かしました。

国際学生の日の豆知識~ただの「学生の日」じゃない

この記念日は、ただ「学生っていいね」と祝うだけのものではありません。

実は、ヨーロッパを中心に多くの国で、非常に“熱い意味”を持った日なのです。

例えば、チェコ共和国ではこの日を「自由と民主主義のための闘いの日」として、正式な祝日としています。

学生たちが命をかけて求めた自由を、国家として称えているのです。

また、ギリシャでも1973年11月17日、アテネ工科大学で独裁政権に抗議する学生たちが立ち上がりました。

この抗議運動は「ポリテクニック蜂起」として知られ、鎮圧の際に数十名の学生が命を落としています。

不思議と、この「11月17日」という日は、各国の学生たちが不正義に立ち向かい、自由を叫ぶ共通の記憶を持つ日なのです。

この日をきっかけに、世界中の学生が「学ぶ権利」「自由な発言」「差別のない教育環境」などについて考え、声を上げるイベントも毎年開催されています。

つまり、「国際学生の日」は、学生が“主体的に社会を動かす日”として、今も生き続けているのです。

国際学生の日に関わる人物・団体~ヤン・オプレタルと国際学生運動の英雄たち

ヤン・オプレタル(Jan Opletal)

この記念日を語るうえで欠かせないのが、先述の医学生ヤン・オプレタルです。

彼は、自らの命で「学生にも声がある」「学生も社会を変えられる」というメッセージを遺しました。

彼の名前は今もチェコの学生たちの間で語り継がれ、多くの大学には彼を偲ぶ記念碑やホールが設けられています。

International Students’ Council(国際学生評議会)

1942年、ロンドンで開催されたこの学生会議が、「国際学生の日」の創設を宣言しました。

亡命中のチェコスロバキア人学生たちを中心に、ナチス支配に抗議する世界中の若者たちが団結し、この日を「連帯の象徴」と位置付けたのです。

OBESSU・ESUなど、現代の学生組織

現代においても、ヨーロッパ各国の学生連合(OBESSU、ESU)などが、11月17日に合わせて様々な行動を起こしています。

たとえば、授業料の無償化、ジェンダー平等、移民学生の支援などをテーマに、デモ・討論会・SNSキャンペーンが展開されています。

国際学生の日に関するよくある質問

Q1.学生じゃないけど、私にも関係あるの?

もちろんです。

「国際学生の日」は、現在学生である人はもちろん、かつて学生だったあなたにも関係があります。

なぜなら、この日は「自由に学べる社会をつくろう」という意思の象徴だからです。

教育を受けた人すべてが、「学び」と「自由」の価値を再確認する日でもあります。

Q2.日本ではこの日、どう活用されているの?

日本ではまだ公式な記念日にはなっていませんが、一部の大学や国際交流団体では、この日をテーマにイベントやワークショップを開催しています。

国際的な視点から学びの意味を考える良い機会として、今後注目が高まる可能性があります。

Q3.この日、学生としてどう過ごすのが良い?

まず、知ること。

そして、自分の学びに誇りを持ち、社会とのつながりを意識することです。

たとえば、友人と「学ぶ意味って何だろう?」というテーマで話してみたり、自分が興味を持つ社会課題についてSNSで発信してみたり。

「国際学生の日」は、あなた自身が“声を持つ存在”であることを思い出す日です。

国際学生の日(11月17日 記念日)のまとめ

国際学生の日は、遠い国の歴史ではなく、あなた自身の「学び」や「自由」、そして「声」を見つめ直すきっかけをくれる記念日です。

学びの場にいるすべての人が、「ただ授業を受ける存在」ではなく、「社会を動かす力を持った存在」である。

それを、80年以上も前の若者たちは、命をかけて伝えてくれました。

この日を知ることは、学びへの感謝。

声をあげる勇気。

そして未来への責任につながる。

あなたがこの文章を最後まで読んでくれたのなら。

どうかこの日を、忘れないでください。

そして、誰かと語り合ってください。

それが「国際学生の日」の、本当の意味を“今”に繋げる第一歩になります。

今日は何の日(11月17日は何の日)

国際学生の日 | 島原防災の日 | 将棋の日 | 肺がん撲滅デー | レンコンの日 | ドラフト記念日 | 日本製肌着の日 | 暴君ハバネロの日 | 国産なす消費拡大の日(毎月17日) | いなりの日(毎月17日) | 減塩の日(毎月17日) | ダブルソフトでワンダブル月間(11月1日~30日)

あわせて読みたい
11月17日は何の日?国際学生の日や将棋の日など多彩な記念日を解説 今日は何の日(11月17日は何の日) 国際学生の日 | 島原防災の日 | 将棋の日 | 肺がん撲滅デー | レンコンの日 | ドラフト記念日 | 日本製肌着の日 | 暴君ハバネロの日 ...
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次