こんぶの日(11月15日 記念日)はどんな日?
✅ 七五三に合わせて、子供の健やかな成長を願い昆布を食べることを広めるための日。
✅ 「よろこぶ」に通じる語呂合わせや、栄養価の高さが背景にある。
✅ 日本昆布協会が1982年に制定し、普及活動を行っている。
「こんぶの日(11月15日 記念日)」は子どもの健康と日本文化を見直す日
昆布といえば、だしや煮物、佃煮など、和食の要となる存在。
けれど、そんな昆布に「記念日」があることをご存じでしょうか?
11月15日は「こんぶの日」。
これは、七五三の日にちなんで、日本昆布協会が1982年に制定した記念日です。
「よろこぶ」という縁起の良い語呂に加え、昆布がもつ高い栄養価が、子どもの健康と成長を願う七五三の趣旨にぴったり合っているのです。
この日は、日本の食文化を改めて見つめ直すきっかけにもなります。
家族で昆布料理を楽しみながら、「いただきます」「ごちそうさま」の意味を再確認してみませんか?
こんぶの日(11月15日 記念日)の由来とは?
「こんぶの日」は、1982年(昭和57年)、日本昆布協会によって制定されました。
その背景には、日本の伝統的な行事「七五三」があります。
七五三は、11月15日に3歳、5歳、7歳の節目を迎える子どもたちの健やかな成長を祝う伝統行事。
この日に、縁起の良い食べ物を口にするという文化が根強くあります。
そこで目をつけたのが「昆布」。
昆布は「喜ぶ(よろこぶ)」という言葉にかけて、昔から縁起物とされてきました。
また、昆布にはカルシウム、食物繊維、ヨウ素、鉄分など、成長期の子どもに欠かせない栄養素が豊富に含まれています。
このような背景から、「七五三の日には子どもたちに昆布を食べてもらい、健康に育ってほしい」という思いを込めて、11月15日が「こんぶの日」として制定されたのです。
この記念日は、日本の伝統食材に対する理解を深めると同時に、家族で食卓を囲む価値を再認識させてくれる意義深い日でもあります。
こんぶの日(11月15日 記念日)に知っておきたい昆布の豆知識
「こんぶの日」をより楽しむために、昆布にまつわるちょっとした豆知識をご紹介します。
まず、昆布の歴史。
昆布は縄文時代から食べられていたとされ、日本最古の食品の一つです。
とくに北海道の昆布は質が高く、江戸時代には「昆布ロード」と呼ばれる交易ルートを通じて、全国に流通していました。
また、「よろこぶ」に通じることから、昆布はお祝いごとには欠かせない食材として親しまれています。
結婚式の引き出物に「昆布巻き」や「塩昆布」が使われるのも、そのためです。
さらに、現代では「だし文化」を支える重要な存在としても脚光を浴びています。
和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたこともあり、日本独自の「うま味文化」が世界から注目される中、昆布だしはその中心的存在となっています。
昆布は、食べて美味しいだけでなく、文化・歴史・健康の面からも実に奥深い存在なのです。
こんぶの日(11月15日 記念日)に関わる団体とその活動
「こんぶの日」の制定者である日本昆布協会は、昆布に関する情報発信や啓発活動を行っている団体です。
日本昆布協会は、北海道を中心に全国の昆布生産者や流通業者、加工業者などによって構成されています。
彼らの活動は、「昆布文化の継承」と「健康食材としての昆布の普及」を2本柱としています。
具体的な活動としては、以下のようなものがあります。
- 昆布料理のレシピ開発
- 学校給食への昆布メニューの導入支援
- 食育イベントの開催
- 昆布を使った製品のPRやコラボレーション企画
また、11月15日には、七五三と絡めたイベントやSNSキャンペーンを通じて、昆布の魅力を広くアピールしています。
このような継続的な活動によって、今では「こんぶの日」は食品業界や教育現場でも徐々に認知されつつあります。
日本昆布協会は、昆布を単なる食材にとどまらせず、日本文化や健康づくりの中心としての位置づけを目指しているのです。
こんぶの日(11月15日 記念日)に関するよくある質問
Q1:なぜ11月15日が「こんぶの日」なの?
A1:七五三と同じ日で、子どもの健康と成長を願い、縁起の良い「昆布」を食べてもらいたいという思いからです。
Q2:昆布にはどんな栄養があるの?
A2:カルシウム、ヨウ素、鉄分、食物繊維などが豊富で、骨や脳、消化機能の発達に役立ちます。
Q3:「こんぶの日」には何をすればいいの?
A3:家族で昆布を使った料理を楽しみ、日本の食文化を感じる食事をするのがおすすめです。
こんぶの日(11月15日 記念日)は日本の伝統と健康を結ぶ大切な記念日
「こんぶの日」は、ただの食材を祝う日ではありません。
それは、家族の健康、日本の伝統、食文化の継承など、さまざまな思いが詰まった日なのです。
特に七五三と同じ日に設けられていることで、子どもたちの成長と、昆布がもたらす栄養の大切さを同時に感じることができます。
ぜひこの11月15日には、昆布料理を通して家族と食卓を囲み、「ありがとう」「元気でいてね」という気持ちを交わしてみてください。
昆布がつないでくれる「人と人」「健康と文化」の輪を、未来へつないでいきましょう。

