留学の日(11月12日 記念日)はどんな日?
✅ 1871年11月12日、日本で初めて女性国費留学生5人が岩倉使節団とともにアメリカへ出発した日です。
✅ 明治時代に女性が海外で学ぶ機会を得た、歴史的かつ画期的な一歩を記念しています。
✅ 一般社団法人・海外留学協議会(JAOS)が制定し、日本記念日協会により2022年に登録された記念日です。
海外で学ぶ夢のはじまりを知っていますか?「留学の日」に込められた想いとは
広い世界を自分の目で見て、学び、経験を通して人生を変える。
そんな「留学」という言葉には、単なる語学習得を超えた可能性が詰まっています。
けれど、その道が女性にも開かれたのは、つい150年ほど前のこと。
「留学の日(11月12日)」は、まさにその扉が開かれた象徴的な日です。
1871年、日本初の女性国費留学生5人が、岩倉使節団とともにアメリカへと出発しました。
まだ少女だった彼女たちは、見たこともない外国で、文化も言語も異なる環境に身を投じる決断をしました。
この一歩は、日本にとっても、女性の未来にとっても、まさに革命的な出来事だったのです。
記念日は2022年、一般社団法人・海外留学協議会(JAOS)の提案により、日本記念日協会に正式登録されました。
今では、留学に関心を持つ人々の背中をそっと押す、温かいメッセージのこもった記念日として注目されています。
留学の日(11月12日)の由来は、少女たちの勇気から生まれた
この記念日は、1871年11月12日という一つの歴史的な出来事に由来しています。
それは、日本政府が送り出した岩倉使節団に同行する形で、5人の少女たちが国費留学生としてアメリカへ旅立った日でした。
彼女たちの名は、山川捨松、津田梅子、永井繁子、吉益亮子、上田悌子。
この中でも特に知られているのが、山川捨松と津田梅子です。
この時、山川捨松は11歳、津田梅子にいたってはまだ6歳でした。
そんな幼い少女たちが、親元を離れ、数ヶ月に及ぶ船旅を経て異国の地に降り立ったのです。
現代でも海外留学は大きな決断です。
しかし、明治初期の日本において、女性が海外に出ること自体が非常に珍しく、大きな覚悟と勇気が必要でした。
この「男女若干名」の留学生募集を提案したのは、当時北海道開拓使の次官だった黒田清隆です。
彼はアメリカで、男性と同じように汗をかきながら働く女性たちを見て、深く感銘を受けたと言われています。
そこから「女子教育の必要性」に目覚め、日本でも女性に学ぶ機会を与えるべきだと強く主張しました。
この黒田の提案が、当時の政府にとって革新的だったことは言うまでもありません。
留学は、国を変える。教育は、未来を作る。
そんな信念のもと、1871年11月12日、日本で初めて女性に「世界を学ぶ扉」が開かれたのです。
留学の日(11月12日)に知っておきたい豆知識
「留学の日」は、ただ過去を懐かしむ記念日ではありません。
むしろ、今を生きる私たちにとって、非常に現代的な意義を持った日でもあります。
まず知っておきたいのは、山川捨松と津田梅子のその後の功績です。
山川捨松は、アメリカのヴァッサー大学で学び、日本人女性として初めて学士号を取得。
帰国後は、元帥・大山巌の妻となり、その立場を活かして女子教育や看護婦教育の支援に尽力しました。
一方の津田梅子は、後に「女子英学塾」(現在の津田塾大学)を創設。
日本の女子教育の礎を築いた先駆者として、今でもその功績が語り継がれています。
また、岩倉使節団の旅路は、国際感覚を持った人材の育成という意味でも大きな意味を持ちました。
彼女たちの存在は、「女性が学ぶこと」「世界を知ること」が、いかに社会を変えるかを証明するものでした。
「留学」とは、語学を学ぶことだけではありません。
異文化を理解し、自分自身を知り、社会とどう関わるかを学ぶ、極めて総合的な「人生の旅」です。
だからこそ、記念日を通じて「なぜ学ぶのか」「どこで学ぶのか」そして「誰と出会うのか」を改めて考える機会になるのです。
留学の日(11月12日)と深く関わる団体と人々
この記念日を制定したのは、一般社団法人・海外留学協議会(JAOS)です。
JAOSは1991年に設立された非営利団体で、主に以下のような活動を行っています。
- 留学に関する情報提供と啓蒙活動
- 留学事業者のガイドライン策定
- 留学カウンセラーの教育と認定制度
- 海外留学の質と信頼性の向上
2008年には一般社団法人格を取得し、世界の留学団体と連携する国際組織FELCAにも加盟しています。
JAOSは、「日本の若者に、安全で質の高い留学体験を提供したい」という理念のもと、多くの教育機関やカウンセラーと連携しています。
また、JAOSが毎年開催しているのが「JAOS留学アワード」です。
これは、「留学の日」にちなんで、留学文化を日本で広めることに貢献した個人や団体を表彰するイベントです。
こうした活動を通じて、「留学」という選択肢がより身近になり、より多くの人々が海外での学びに目を向けるきっかけとなっています。
留学の日(11月12日)に関するよくある質問
Q1:なぜ女性の留学が歴史的に重要なのですか?
A1:明治時代の日本では、女性が学ぶ機会自体が限られていた中、海外留学が認められたのは非常に革新的でした。教育における男女平等の第一歩だったと言えます。
Q2:「留学の日」はどんな目的で制定されたのですか?
A2:過去の歴史的事実を記念し、現代の人々に留学の重要性を伝えるために制定されました。留学を通じてグローバルに活躍できる人材の育成を目指しています。
Q3:「JAOS留学アワード」には誰が選ばれるの?
A3:留学の普及に貢献した教育者、団体、支援者などが対象になります。特に、留学を身近にした取り組みや成果が評価されます。
留学の日(11月12日)は、あなたの「次の一歩」を考える日
留学という言葉は、決して遠い存在ではありません。
英語が話せなくても、資金が不安でも、「学びたい」「世界を見たい」という気持ちさえあれば、その扉は誰にでも開かれています。
「留学の日」は、そんな小さな一歩を踏み出す勇気をくれる日でもあります。
山川捨松や津田梅子のように、まだ小さな少女たちが見知らぬ国へ旅立ったあの日。
その挑戦が、日本の未来を変えました。
もしあなたが今、迷っているなら――。
それは、きっと未来へのチャンスが目の前にある証拠です。
この記念日をきっかけに、自分の可能性を信じてみてください。
世界は広く、学びは自由です。
今日は何の日(11月12日は何の日)
洋服記念日 | 皮膚の日 | 「四季」の日 | コラーゲンペプチドの日 | ベビーカーにやさしいまちづくりの日 | いいにらの日 | パレットの日 | 留学の日 | マイクロニードル化粧品の日 | AI音声活用の日 | 豆腐の日(10月2日・毎月12日) | 育児の日(毎月12日) | パンの日(毎月12日) | わんにゃんの日(毎月12日) | モンテール・スイーツの日(毎月第2水曜日) | 心平忌 | 島尾忌 | 年金週間(11月6日~12日) | 秋季全国火災予防運動(11月9日~15日) | ダブルソフトでワンダブル月間(11月1日~30日)

