もつ鍋の日(11月7日 記念日)はどんな日?
✅ 「いい(11)もつな(7)べ」の語呂合わせと立冬の時期にちなんで制定された鍋料理の記念日です。
✅ もつ(ホルモン)という畜産副産物を有効活用し、資源への感謝を伝える日です。
✅ 日本畜産副産物協会と長崎県の株式会社丸協食産が制定し、記念日協会に登録されました。
鍋の湯気に誘われて──もつ鍋の日、知ってますか?
冷たい風が頬に触れる季節。
「そろそろ鍋の出番だな」なんて思いながら、スーパーの鍋コーナーに立ち寄った経験、きっと誰にもあるのではないでしょうか。
そんな“鍋欲”がぐっと高まるこの時期。
実は、11月7日は「もつ鍋の日」として制定されているんです。
ご存知でしたか?
「えっ、もつ鍋だけの記念日があるの?」と驚く方もいるかもしれません。
ですが、この記念日、ただの語呂合わせだけではないんです。
「いい(11)もつな(7)べ」という言葉遊びに加え、この日が「立冬」に重なる年が多いことが関係しています。
つまり、「鍋の季節、到来だよ」というサインのような日でもあるのです。
そしてもう一つ。
“もつ”という部位が持つ意味や価値を、改めて見つめ直すきっかけの日でもあるんですよ。
この記事では、「もつ鍋の日」がどんな日なのか、その由来や魅力を深掘りしながら、あなたの食卓がちょっと楽しくなるヒントをお届けします。
「もつ鍋の日」の由来とは?なぜ11月7日なの?
「もつ鍋の日」が11月7日に設定された背景には、2つの理由があります。
まず1つ目は、語呂合わせ。
「11(いい)」「7(なべ)」で「いいもつ鍋」と読めることから、この日が選ばれました。
日本人は語呂遊びが大好き。
記念日もまた、覚えやすく語感が良いものが選ばれる傾向にあります。
そして2つ目の理由。
それは、11月7日頃が「立冬」にあたることが多いという点です。
立冬は暦の上で冬の始まりを告げる日。
寒さが増し、自然と温かい料理が恋しくなる時期です。
つまり、「鍋を囲みたくなる気候」と「言葉の響き」が見事にマッチした日が、11月7日だったというわけです。
この記念日を制定したのは、日本畜産副産物協会と、株式会社丸協食産(長崎県佐世保市)。
畜産副産物、つまり“もつ”のような部位を無駄にせず、おいしく食べて感謝する。
そんな食文化をもっと広めたいという願いが込められているのです。
もつ鍋って、実はすごい!知っておきたい豆知識
もつ鍋。
名前は聞いたことがあっても、「実はあまり詳しく知らない」という方も多いかもしれません。
ここでは、もつ鍋にまつわる知って得する豆知識をお届けします。
まず「もつ」とは何か?
これは「内臓」のこと。
牛や豚の胃、小腸、大腸、心臓などを指します。
中でも、もつ鍋でよく使われるのは「小腸」。
ぷりぷりとした脂が甘くて、煮込むほどにコクが増していきます。
次に、発祥地について。
もつ鍋は、戦後の福岡・博多が発祥とされています。
当時、手に入りやすかったホルモンを、ニラやキャベツ、にんにくと一緒に煮込んだのが始まりです。
味付けもさまざま。
醤油ベース、味噌ベース、塩、キムチ風など、地域や家庭によっても違います。
最近では、トマト味やカレー風味など、創作系も登場しています。
さらに豆知識として面白いのが、「もつ焼きの日」という別の記念日もあること。
こちらは7月13日で、「ない(7)ぞう(13)」の語呂合わせ。
内臓を大切にいただく文化が、こうして別々の形でも広がっているのです。
関わりのある企業と団体が伝えたいこととは?
この記念日の立役者である、日本畜産副産物協会と丸協食産。
彼らがなぜ「もつ鍋の日」を作ろうと思ったのか。
そこには、深い想いがあります。
まず、日本畜産副産物協会は、いわゆる「ホルモン」「内臓」など、一般的には脇役とされがちな部位に光を当てたいと考えました。
食肉は、私たちの食卓を支える大切な資源。
その中で、もつもれっきとした“命の恵み”です。
しかし、こうした部位は加工や流通が難しく、廃棄されてしまうことも少なくありません。
だからこそ「もっと美味しく、もっと感謝を込めて、もつをいただこう」という文化を広めたかったのです。
一方、丸協食産は、長崎県佐世保市に本社を構え、もつを中心とした食肉加工や販売を行っています。
地元を中心に、もつ鍋の魅力を発信し続ける企業です。
記念日を制定した背景には、「もつ鍋をもっと身近に」という願いと、「感謝の心を持って食と向き合うことの大切さ」が込められています。
もつ鍋の日によくある質問
Q1:毎年11月7日は立冬ですか?
いいえ、立冬は年によって11月7日または8日になることがあります。
ただし、11月7日になる年が多いため、記念日として設定されました。
Q2:もつ鍋は苦手な人でも楽しめる?
最近は、臭みを抑えた処理がされた「初心者向けもつ」も増えています。
また、味噌味やトマト風味など、アレンジ次第で食べやすくなります。
Q3:もつ鍋の日に何をするといいの?
もちろん、もつ鍋を囲むのが一番!
家族で作るも良し、お店で食べるも良し。
SNSで「#もつ鍋の日」と投稿するのもおすすめです。
まとめ:もつ鍋の日をもっと楽しもう
11月7日は「もつ鍋の日」。
語呂合わせと立冬の時期にちなんで生まれたこの記念日には、ただ鍋を楽しむだけでなく、「命の恵みを大切にしよう」という想いが込められています。
もつ鍋は、栄養も豊富で、心も体も温めてくれる冬のごちそう。
この記念日をきっかけに、いつもよりちょっと特別な鍋タイムを過ごしてみてはいかがでしょうか。
そして一口食べるたびに、「ありがとう」の気持ちを添えて。

