さつま揚げ(つけあげ)の日はどんな日?
✅ 「さつま」の語呂で3月20日
✅ 鹿児島の食文化継承を願う日
✅ シュウエイと日本記念日協会が関与
春は、卒業や進学、就職、引っ越しなど、暮らしの節目が重なりやすい季節です。
そんな時期にぴったりの記念日として定められたのが、3月20日の「さつま揚げ(つけあげ)の日」です。名前を聞くと、ただおいしい郷土料理を思い浮かべる人も多いかもしれません。
けれど、この記念日には、鹿児島の食文化を次の世代へつないでいきたいという願いと、新しい門出に“運気を揚げる”という明るい思いが込められています。
制定したのは、鹿児島県指宿市に本社を置く株式会社シュウエイ、屋号は小田口屋。3月20日という日付は「さ(3)つ(2)ま(0)」の語呂合わせに由来し、2022年に一般社団法人・日本記念日協会によって認定・登録されました。
さらに、鹿児島では「さつま揚げ」よりも「つけあげ」という呼び名が親しまれている点も、この記念日を知るうえで欠かせない魅力です。
さつま揚げ(つけあげ)の日の由来|3月20日に込められた語呂と願い
さつま揚げ(つけあげ)の日の由来は、とても覚えやすく親しみやすいものです。
日付の3月20日は、「さ(3)つ(2)ま(0)」と読む語呂合わせから選ばれました。鹿児島の名物であるさつま揚げを、より多くの人に身近に感じてもらうには、こうした覚えやすさは大きな力になります。
制定したのは、さつま揚げやかまぼこ、惣菜などを製造・販売する株式会社シュウエイで、屋号は小田口屋です。本店所在地は鹿児島県指宿市西方で、地元に根ざしながら鹿児島の味を発信してきた会社です。
この記念日が興味深いのは、語呂合わせだけで終わっていないところです。
小田口屋の案内では、卒業、進学、就職、引っ越しなど、人生の節目が多い春に、さつま揚げで「運気を揚げ(上げ)てほしい」という思いも込められていると紹介されています。
食べ物の名前に前向きな願いを重ねる発想が、なんとも鹿児島らしく温かいものに感じられます。お祝いの席や贈り物にさつま揚げが選ばれやすい理由も、こうした縁起のよさと無関係ではないでしょう。
そして大切なのが、この記念日の目的です。鹿児島の特産品であるさつま揚げ、すなわち「つけあげ」の認知度を高め、その食文化を後世へ伝えていくことが掲げられています。
記念日は2022年に一般社団法人・日本記念日協会によって認定・登録されました。つまり、3月20日は単なる語呂の遊びではなく、地域に根づく味と文化を未来へ渡すために設けられた日なのです。
日付の覚えやすさ、春の門出との相性、郷土食を守る意義。この三つが重なっているからこそ、印象に残る記念日になっています。
さつま揚げ(つけあげ)の日の豆知識|鹿児島では「つけあげ」と呼ばれる理由
さつま揚げ(つけあげ)の日をきっかけに知っておきたい豆知識のひとつが、鹿児島では「さつま揚げ」より「つけあげ」という呼び名のほうが身近だということです。
農林水産省は、鹿児島県の郷土料理として紹介する中で、「つけあげ」は魚のすり身に豆腐や地酒などを混ぜて油で揚げてつくる料理だと説明しています。また、砂糖を入れて甘口に仕上げるのも特徴のひとつです。
全国的に流通しているさつま揚げを想像すると、塩気や旨みを先に思い浮かべる人も多いはずですが、鹿児島のつけあげは、そこにほんのりした甘さが重なるのが魅力です。
使われる魚にも地域性があります。農林水産省によると、原材料にはアジ、サバ、トビウオが一般的で、上物としてエソやハモ、グチなどが使われることもあります。
魚のすり身を揚げる料理だからこそ、素材の違いが風味や食感に出やすく、店ごとの個性が生まれます。
丸形、角形といった基本の形だけでなく、ごぼう、玉ねぎ、紅しょうが、きくらげなどを入れた具材入りも親しまれているのは、家庭のおかずとしても、土産物としても愛されてきた証しです。
歴史の面でも、つけあげはとても奥行きがあります。
鹿児島県は、江戸時代の薩摩藩主・島津斉彬の時代に、琉球との交易で伝わった魚のすり身を揚げる料理「チキアーギ」が改良され、鹿児島のつけあげとして広まったと紹介しています。
さらに、日本かまぼこ協会でも、鹿児島では「つけ揚げ」、関東では「さつま揚げ」、関西では「天ぷら」と呼ばれる揚げかまぼこだと案内しています。
同じ系統の食べ物でも、地域によって名前が変わるのは、日本の食文化のおもしろさそのものです。名前の違いを知るだけでも、旅先で食と出会う楽しみがぐっと深まります。
さつま揚げ(つけあげ)の日と関わりの深い人物・団体・企業|小田口屋と鹿児島の食文化
この記念日と最も深く関わっている企業は、やはり株式会社シュウエイです。
屋号は小田口屋。本店は鹿児島県指宿市西方にあり、さつま揚げを中心に、かまぼこや惣菜の製造・販売を手がけています。
会社案内では、創業は昭和30年12月、代表者は代表取締役社長の村山巧氏とされています。
鹿児島の名産を全国へ届ける役割を担いながら、自社サイトでも3月20日を「さつま揚げ(つけあげ)の日」として発信しており、記念日を通じて食文化の普及に力を入れている様子がうかがえます。
団体として欠かせないのが、一般社団法人・日本記念日協会です。
さつま揚げ(つけあげ)の日は、2022年にこの協会によって認定・登録されました。企業や自治体が思いを込めて提案した日が、第三者機関によって公的に整理されることで、記念日はより広く社会に浸透しやすくなります。
3月20日が毎年くり返し注目されるのも、こうした仕組みがあるからです。記念日が増えること自体が目的ではなく、その日を入り口に地域の文化や産業へ関心が向くことに意味があります。
人物としては、鹿児島のつけあげの由来を語るうえで、薩摩藩主・島津斉彬の名を外せません。
鹿児島県は、琉球料理「チキアーギ」が斉彬の時代に伝わり、改良されて現在のさつま揚げにつながったと説明しています。
もちろん、食文化の成立には長い時間と多くの作り手の工夫が積み重なっていますが、歴史の起点として斉彬の時代が語られることで、つけあげが単なる加工食品ではなく、交易、保存の知恵、地域の味覚が結びついて育った料理だと実感できます。
いま食卓に並ぶ一枚のさつま揚げにも、鹿児島の海と歴史、人の工夫が息づいていると考えると、なんだか見え方まで変わってきます。
さつま揚げ(つけあげ)の日に関するよくある質問
Q1. さつま揚げ(つけあげ)の日は、なぜ3月20日なのですか。
3月20日は、「さ(3)つ(2)ま(0)」という語呂合わせから定められました。
加えて、卒業や進学、就職、引っ越しなど、人生の節目が多い春に、さつま揚げで「運気を揚げる」という願いも重ねられています。覚えやすさと縁起のよさが合わさった、印象に残りやすい記念日です。
Q2. さつま揚げとつけあげは別の食べ物ですか。
基本的には同じ系統の料理です。鹿児島では「つけあげ」と呼ばれることが多く、全国的には「さつま揚げ」という名前が広く知られています。
農林水産省は、魚のすり身に豆腐や卵、砂糖、地酒などを加えて揚げる鹿児島の伝統食品として紹介しており、甘めの味つけも特徴としています。呼び名の違いには地域文化が反映されていると考えるとわかりやすいです。
Q3. さつま揚げ(つけあげ)の日を決めたのは誰ですか。
制定したのは、鹿児島県指宿市に本社を置く株式会社シュウエイです。屋号は小田口屋で、さつま揚げやかまぼこ、惣菜などを製造・販売しています。
その提案した記念日が、2022年に一般社団法人・日本記念日協会によって認定・登録されました。企業が郷土の味を広めたいという思いを形にし、公的な記念日として定着させた例といえます。
さつま揚げ(つけあげ)の日の魅力まとめ|鹿児島の味を未来へつなぐ記念日
さつま揚げ(つけあげ)の日は、3月20日の語呂合わせをきっかけに生まれた記念日ですが、その中身はとても豊かです。
制定したのは鹿児島県指宿市の株式会社シュウエイ、小田口屋。春の節目に“運気を揚げる”願いを込めながら、鹿児島の特産品であるつけあげの認知度向上と食文化の継承を目指しています。
さらに、鹿児島では「つけあげ」と呼ばれ、甘めの味つけや地酒の活用など、地域ならではの個性がしっかり受け継がれてきました。
琉球との交流に由来するとされる歴史まで知ると、一口のさつま揚げがぐっと味わい深く感じられます。3月20日は、おいしさを楽しむだけでなく、鹿児島の風土と人の知恵に思いを寄せたくなる一日です。
