さく乳の日はどんな日?
✅ 語呂合わせから生まれた母乳育児応援の日
✅ さく乳器と母乳保存の知識を広める日
✅ ピジョン株式会社と日本記念日協会
赤ちゃんを育てる時間は、かけがえのないよろこびにあふれる一方で、思うように進まないことの連続でもあります。
授乳ひとつをとっても、赤ちゃんの眠る時間、家族の生活リズム、外出や通院、仕事への復帰など、現実の暮らしとぴったり重なるとは限りません。そんな毎日のなかで、母乳育児を少しでも柔軟にしようという思いから生まれたのが、3月9日の「さく乳の日」です。
この記念日は、ベビー用品や育児関連用品で広く知られるピジョン株式会社が制定しました。日付は「さ(3)く(9)乳」と読む語呂合わせに由来し、2021年に日本記念日協会の認定を受けています。
ねらいは、さく乳器について正しい情報を広く伝え、母乳育児の選択肢を増やすことです。単に商品を知ってもらうための日ではなく、育児の負担をやわらげ、家族で支え合える形を広げていこうという願いが込められています。
授乳は、母と子だけの閉じた時間と思われがちです。けれど実際には、保存した母乳を家族があげられるようになったり、赤ちゃんと少し離れる必要がある場面に備えられたりと、暮らし全体を支える工夫にもつながります。
「さく乳の日」は、がんばりすぎなくてもいいこと、ひとりで抱え込まなくてもいいことを、やさしく思い出させてくれる記念日です。母乳育児をもっと身近に、もっとしなやかに考える入口として、多くの人に知ってほしい日だといえるでしょう。
さく乳の日の由来をたどると見えてくる思い
「さく乳の日」は、3月9日の数字を「さ(3)く(9)乳」と読む語呂合わせから決まりました。
親しみやすく覚えやすい日付ですが、その背景には、育児中の暮らしにもっと自由度を持たせたいという明確な意図があります。制定したのはピジョン株式会社で、2021年に日本記念日協会へ認定・登録されました。
ピジョンは1957年8月設立の企業で、本社は東京都中央区日本橋久松町にあります。育児用品だけでなく、マタニティ、女性ケア、ホームヘルスケア、介護用品など幅広い分野を手がけ、経営理念として「愛」、社是として「愛を生むは愛のみ」を掲げています。
この記念日に込められた中心的なメッセージは、母乳育児をもっと自由にすることです。
赤ちゃんがそばにいないとき、すぐに授乳できないとき、体調や予定の都合で授乳のタイミングが合わないときでも、さく乳して保存しておけば母乳を届けられる。そんな考え方を社会に広めるために設けられました。
母乳育児は「直接授乳だけ」で成り立つものではなく、保存や分担という視点を加えることで、ぐっと現実的で続けやすいものになります。
ここに、この記念日の大きな魅力があります。授乳をがんばることだけを求めるのではなく、続けやすい形を探してよいと示してくれる点です。育児の理想は尊いものですが、毎日の生活はもっと具体的です。
眠れない夜、少しだけ外に出たい日、家族に手伝ってほしい時間。そんな場面に寄り添う方法のひとつとして、さく乳の存在を知ってもらう。そのための3月9日なのです。
しかも、翌日の3月10日には、同じくピジョンが「水通しの日」を制定しています。
出産や育児の準備を、記念日という親しみやすい形で伝えていこうとする姿勢からも、子育て家庭に寄り添う企業の思いが感じられます。毎年めぐってくるこの日が、忙しい日常のなかで立ち止まり、育児を少しやさしく見直すきっかけになっているのです。
さく乳の日に知っておきたい関連する豆知識
「さく乳」と聞くと、母乳がたくさん出る人だけのもの、あるいは特別な事情がある人だけが使うものと思う方もいるかもしれません。
けれど、実際にはもっと幅広い場面で役立ちます。ピジョンの案内でも、さく乳した母乳を衛生的に保存できることが、外出、仕事、体調不良、授乳タイミングのずれなど、さまざまな場面で母乳育児を支えると紹介されています。
つまり、さく乳は「困ったときの代替」ではなく、暮らしに合わせて母乳育児を続けるための選択肢のひとつなのです。
保存の考え方も、この記念日を知るうえで大切です。
ピジョンの案内では、さく乳直後の母乳は4℃以下で24時間の冷蔵保存が可能で、それより長く保存する場合は約マイナス18℃での冷凍保存がすすめられています。
冷凍保存は3か月までの使用がすすめられ、条件が整えば6か月まで保存可能とされています。こうした知識を知っているだけで、授乳の見通しはかなり変わります。なんとなく難しそうに感じていた人でも、保存の目安がわかると、ぐっと現実的に考えられるようになります。
また、さく乳器には手動タイプと電動タイプがあり、それぞれ特徴が異なります。
ピジョンの「母乳アシスト さく乳器」シリーズには、コードレスで扱いやすい電動タイプや、人間工学に基づいたハンドルを採用した手動タイプが用意されています。
電動タイプは、赤ちゃんが吸い始めるようなやさしく速い刺激で母乳の出を促す準備段階と、しっかり母乳を取る段階の二つの流れを持ち、手動タイプは握りやすさや疲れにくさに配慮された設計です。
用途や暮らし方に合わせて選べる点も、母乳育児を続けやすくする工夫といえるでしょう。
さらに見逃せないのが、さく乳は母親だけの問題を家族の問題へとひらく力を持っていることです。
保存した母乳があれば、授乳の時間を家族で分担しやすくなります。父親や祖父母などが関わる機会も増え、赤ちゃんを囲む時間そのものが豊かになります。授乳の方法がひとつ増えるだけで、育児の景色が変わる。
このやさしい変化こそ、「さく乳の日」が伝えたい価値のひとつなのかもしれません。
さく乳の日と関わりの深い人物や団体 企業を知る
「さく乳の日」と深く結びついているのは、まず制定者であるピジョン株式会社です。
1957年8月に設立された同社は、長年にわたり日本の育児用品市場を支えてきた存在で、本社は東京都中央区日本橋久松町にあります。
育児用品の製造販売だけでなく、マタニティ、女性ケア、ホームヘルスケア、介護用品、保育事業まで手がけており、子どもを迎える家庭の生活全体を視野に入れている会社です。
こうした事業の広がりを見ると、「さく乳の日」が単発の話題づくりではなく、生活者の課題に寄り添う延長線上で生まれたことがよくわかります。
ピジョンが大切にしている「愛」という経営理念も、この記念日を理解する鍵になります。
育児は、愛情だけでは乗り切れないほど忙しく、体力も気力も必要です。だからこそ、やさしさを仕組みに変える発想が重要になります。
さく乳器や母乳保存アイテムは、その代表例といえるでしょう。気持ちだけでなく、具体的な道具と知識で支える。その姿勢が、3月9日という記念日にもしっかり表れています。
もうひとつ見逃せないのが、日本記念日協会の存在です。
2021年に「さく乳の日」が認定・登録されたことで、この日は企業の発信にとどまらず、正式な記念日として社会に位置づけられました。
記念日として認知されると、ニュースや特集で取り上げられる機会が増え、今までさく乳器に接点のなかった人にも情報が届きやすくなります。
育児の悩みは、必要になってから急いで調べることが少なくありません。だからこそ、記念日として前もって知るきっかけが生まれる意味は大きいのです。
さらに、ピジョンは母乳に関する社会的な取り組みも進めています。
たとえば、日本母乳バンク協会の活動支援や、ドナーミルクの認知拡大に関わる発信など、母乳をめぐる環境づくりにも力を入れています。
もちろん「さく乳の日」そのものと活動内容は別ですが、母乳を必要とする赤ちゃんや家族を広く支えようとする姿勢は共通しています。
そう考えると、この記念日は商品や販促だけで語るにはもったいないほど、現代の育児のあり方に関わる広がりを持った日だと感じられます。
さく乳の日に関するよくある質問
さく乳の日はいつ制定されたのですか?
さく乳の日が記念日として認定・登録されたのは2021年です。
制定したのはピジョン株式会社で、3月9日という日付は「さく乳」の語呂合わせから選ばれました。育児中の家庭に向けて、さく乳器の情報を広く適切に伝え、母乳育児をより柔軟にすることが目的とされています。
まだ比較的新しい記念日ですが、現代の育児の悩みにかなり近いテーマを扱っているため、これからさらに認知が広がっていきそうです。
さく乳の日は何をする日なのですか?
この日は、イベントを楽しむだけの日というより、母乳育児を支える方法としての「さく乳」を知る日です。
赤ちゃんと離れる時間があるとき、授乳のタイミングが合わないとき、家族に授乳をお願いしたいときなど、さく乳は多くの場面で役立ちます。
つまり、母乳育児を無理なく続けるための工夫を見直す日だと考えるとわかりやすいでしょう。情報を知ることそのものが、育児を少し軽くする助けになります。
さく乳器にはどのような種類がありますか?
代表的なのは手動タイプと電動タイプです。手動タイプは自分のペースで使いやすく、ちょっとした圧抜きや少量のさく乳にも向いています。
電動タイプは、母乳の出を促す段階としっかり取る段階を備え、より手軽に使いやすい設計です。どちらが良いかは一概には言えず、使う頻度、生活リズム、求める手軽さによって選び方が変わります。
大切なのは、自分に合う方法を見つけることです。
さく乳の日が教えてくれる やさしい育児のかたち
さく乳の日は、3月9日の語呂合わせから生まれた記念日です。
けれど、その意味は語呂の面白さだけでは終わりません。2021年に認定されたこの日は、母乳育児をもっと自由に、もっと現実の暮らしに寄り添ったものにしていこうという思いを形にした日です。
赤ちゃんと離れる時間があっても、授乳のタイミングが合わなくても、家族と支え合いながら続けられる方法がある。そのことを、やさしく教えてくれます。
育児は、がんばることより続けられることのほうが大切になる場面があります。さく乳の日は、完璧を目指すのではなく、自分たちらしいやり方を選んでいいのだと背中を押してくれる存在です。
3月9日という日付を見かけたときには、母乳育児をめぐる工夫や、家族で育てるという視点をそっと思い出してみたくなります。
そうした小さな気づきの積み重ねこそ、この記念日が持つあたたかな価値なのではないでしょうか。
