物語は、再び始まる。「運命石の扉」を開いたその日を、忘れないために。
2009年に産声を上げた1本のアドベンチャーゲームが、ここまで多くの人の人生に影響を与えるとは、誰が想像しただろうか。
『STEINS;GATE（シュタインズ・ゲート）』。
この物語の“始まりの日”である7月28日は、「シュタゲの日」として正式に記念日に制定されています。
この日は、単なるファンイベントでも、作品の誕生日を祝うだけの日でもありません。
それは、世界中のファンが時を超え、世界線を越えて、“あの時”を語り合い、思い出し、また物語の旅へ出るための記念日です。
科学と哲学、友情と選択、愛と絶望。
この作品が描いたすべてをもう一度思い出し、自分自身の“運命の分岐点”にも向き合える、特別な一日。
この記事では、「シュタゲの日」がなぜ7月28日なのか、その由来や意味、豆知識、登場人物・制作企業などを徹底的にご紹介します。
シュタゲの世界を愛するすべてのラボメンに贈る、永久保存版です。
シュタゲの日はどんな日？
✅STEINS;GATEの物語開始日を記念
✅世界中のファンが語り合う日
✅2023年に記念日として正式登録
シュタゲの日の由来とは？──“始まりの日”の重みを知る
7月28日。
この日は、ゲーム『STEINS;GATE』において、物語が動き出す“鍵”となる重要な日です。
作中で、この日が“過去改変の起点”となり、主人公・岡部倫太郎が“世界線”を移動し始めるきっかけになります。
この意味深な日付を、ただのストーリー上の演出としてではなく、現実の世界で記念日として定めたのが「株式会社MAGES.（メージス）」です。
同社は、この記念日を「ファンが作品を振り返り、語り合い、再びその世界を体験する日」として位置づけました。
2023年、日本記念日協会によって正式に認定・登録され、「シュタゲの日」は公的に記念日として確立されました。
この記念日は、あらゆる“選択”が重なり生まれた奇跡の物語へのリスペクト。
そして、作品を愛するすべての人の“再集合の日”でもあるのです。
シュタゲの日に語りたい、7つの魅力的な豆知識
- “選択肢のない選択肢”という革新
『STEINS;GATE』には、一般的なゲームにある明確な選択肢がありません。代わりに、主人公が持つ「携帯電話」の操作——着信に出るか出ないか、メールに返信するかしないか——が、世界線を左右する。まさに現代的でリアルな“分岐”の設計が斬新でした。 - “世界線理論”のリアリティ
本作に登場する“世界線”の概念は、アインシュタインの相対性理論や、ジョン・タイターのタイムトラベル理論をベースに構築されています。フィクションでありながら、リアルな科学に裏付けされたストーリー構成は、理系ファンの心を掴んで離しません。 - “厨二病”が武器になる主人公
主人公・岡部倫太郎（オカリン）は、自らを“狂気のマッドサイエンティスト”と称し、常に中二病的な言動をします。ところが、その“痛さ”が物語の深みに触れるにつれて、“芯の強さ”や“仲間思い”という魅力へと昇華していきます。 - 実在の秋葉原が舞台
舞台は東京・秋葉原。現実の地図とリンクしており、聖地巡礼が可能です。作中に登場するラジ館やメイド喫茶など、実際に足を運んだファンも多く、作品と現実の垣根を越える体験ができます。 - シュタインズ・ゲートという造語
「シュタインズ・ゲート（運命石の扉）」はオカリンの造語。ですが「シュタイン」は、実在の科学者アインシュタインの名前から取られた可能性が高いです。作品全体に科学用語が巧妙にちりばめられており、物語の深みを増しています。 - “Dメール”という未来改変手段
「Dメール」とは、過去の携帯電話に短文メッセージを送ることで歴史を変える装置。たった数文字が世界線を大きく変えるという設定が、物語のスリルを生んでいます。 - シリーズ作品も熱い！
『STEINS;GATE 0』『比翼恋理のだーりん』『線形拘束のフェノグラム』などのスピンオフや続編も名作ぞろい。それぞれが別の視点や世界線を描いており、ファンの考察心をくすぐります。
シュタゲの日を支える人々と組織
この記念日を語るには、株式会社MAGES.の存在を外すことはできません。
前身の5pb.時代から科学アドベンチャーシリーズを展開し、ビジュアルノベルというジャンルに革命を起こしました。
また、企画原案を手がけた志倉千代丸氏や、シナリオを担当した林直孝氏など、才能あるクリエイターたちが集結したことで、この奇跡の物語は誕生しました。
そして何より、作品の魅力を支えているのは、キャラクターたち。
岡部倫太郎、牧瀬紅莉栖、椎名まゆり、橋田至（ダル）、フェイリス・ニャンニャンなど、誰もが唯一無二の個性と背景を持ち、プレイヤーや視聴者に深く愛されています。
シュタゲの日に関するよくある質問
Q1：アニメから見ても楽しめる？
A：もちろんです。アニメ版（2011年放送）はゲームのストーリーを忠実に再現しており、初心者にもおすすめです。
Q2：「STEINS;GATE 0」はどういう位置づけ？
A：本編の“もしもの未来”を描く公式続編です。よりダークな世界観が展開され、岡部の葛藤や選択に心が揺さぶられます。
Q3：なぜファンがこの作品に惹かれるの？
A：一見SFでありながら、人間ドラマや恋愛、友情の描写が非常に繊細だからです。「選択」と「後悔」というテーマは、誰の心にも響くものがあります。
シュタゲの日は、もうひとつの“運命の分岐点”
シュタゲの日は、物語を語り継ぐ日であり、誰かと語り合うことで、また新たな“選択”が生まれる日です。
あなたがあの頃、感じた感情。胸を締めつけた言葉。
それを思い出すだけで、心が動き、何かが始まりそうな気がしませんか？
ゲームのセーブデータは消せても、感動の記憶は消えない。
そんな不変の想いに包まれる1日が、7月28日、「シュタゲの日」なのです。
