「最後の晩餐、何を食べたい?」
そんな問いかけに、真っ先に「イクラ!」と答える人も少なくないのではないでしょうか。
口に入れた瞬間、ぷちっとはじけるその食感。
濃厚で、ほんのり甘くて、醤油の香ばしさが鼻をくすぐる。
――それが、私たちが愛してやまない「イクラ」。
実はそんなイクラには、毎月お祝いされる記念日があるのをご存知ですか?
それが「イクラの日」。
毎月19日、語呂合わせの「イ(1)ク(9)ラ」にちなんで、日本中の食卓に笑顔を届けるこの記念日は、ただの洒落ではありません。
この記事では、「イクラの日」の由来や制定理由、背後にある企業の想い、さらには知って得する豆知識や楽しみ方まで、たっぷりご紹介します。
読み終えたらきっと、あなたも次の19日が待ち遠しくなるはず。
イクラの日はどんな日?
✅ 毎月19日はイクラの日
✅ 「イ(1)ク(9)ラ」の語呂合わせから制定
✅ かっぱ寿司の運営会社が寿司業界の盛り上げを目的に発案
イクラの日の由来|「ぷちぷち」がつなぐ日本人の心
イクラの日は、2024年に正式に記念日登録されました。
その名の通り、「イ(1)ク(9)ラ」という語呂合わせが元になっています。
記念日を制定したのは、全国に回転寿司チェーン「かっぱ寿司」を展開するカッパ・クリエイト株式会社。
本社は神奈川県横浜市西区。
1973年に創業し、1981年11月21日に設立されました。
資本金は1億円、現在では日本の外食産業を牽引する存在でもあります。
カッパ・クリエイトは、ただイクラを売るためにこの記念日を作ったわけではありません。
彼らの狙いはもっと広く、もっと深い。
それは「イクラという身近な食材を、もっと多くの人に楽しんでもらいたい」。
そして、「寿司業界全体を盛り上げていきたい」という想いです。
お寿司屋さんでよく目にする「いくら軍艦巻き」はもちろんのこと、「特盛いくら」や「贅沢いくらちらし」、「いくら包み」など、同社では多様な形でイクラを提供しています。
この記念日は、単なる販促活動ではなく、食の魅力を再発見する文化的な仕掛けでもあるのです。
イクラの日にまつわる美味しい豆知識
では、「イクラ」ってそもそもどんな食材?
当たり前のように食べているけれど、意外と知られていない事実がたくさんあります。
■ イクラはロシア語だった!
「イクラ(ikra)」の語源は、ロシア語の「イクラー」。
意味はずばり「魚卵」。
しかも、サケやマスに限らず、粒々とした魚の卵全般を指す言葉です。
日本では、「筋子」との区別のために、この言葉をそのまま導入しました。
筋子は卵巣膜がついたままの状態、イクラは膜を取り除き、1粒ずつに分けた状態です。
この違いを知らずに食べていた方も多いかもしれませんね。
■ 世界でも珍しい日本の食文化
ロシアで誕生した言葉でありながら、イクラをそのまま食べる文化は、実は日本独特。
海外では、卵の加工品はキャビアやパテとして用いられることが多く、寿司ネタのようにそのまま食べる習慣はありません。
そのため、世界で消費されるイクラの多くが、実は日本市場向けに加工されたものなんです。
つまり、日本人は「イクラ大国」の住民。
味覚の繊細さや、食に対する敬意が、この文化を育んできたのです。
イクラの日に関わる企業「カッパ・クリエイト株式会社」とは?
この記念日を生んだ「カッパ・クリエイト株式会社」は、寿司ファンにはおなじみの「かっぱ寿司」の運営元です。
1973年創業、1981年設立。
現在では全国に多数の店舗を構え、リーズナブルかつ高品質な寿司で多くの支持を集めています。
「食のエンタメ化」に力を入れており、季節限定フェアや変わり種メニューなどで常に話題を提供。
2024年には、イクラの日に続き、毎月16日を「トロの日(トロ=10・6)」として記念日登録。
一企業が、語呂合わせを使って記念日文化を創出している好例といえるでしょう。
こうした取り組みは、他の飲食業界にも大きな影響を与えています。
イクラの日をもっと楽しむ5つの方法
イクラの日は、ただ「食べる日」ではありません。
せっかくなら、もっと楽しみ尽くしてみませんか?
① 家族で「イクラパーティー」を開く
食卓に寿司やイクラ丼を並べて、プチ家族イベントを開催!
子どもたちも大喜びです。
② SNSに「#イクラの日」を投稿
お気に入りのイクラ写真とともに、感想やアレンジレシピをシェア。
共感や発見が生まれるかも。
③ お寿司屋さんで「今日はイクラの日」と言ってみる
ちょっとした会話のきっかけにもなります。
店員さんが喜んでくれるかも?
④ 自分へのご褒美に「ちょっといいイクラ」を
普段よりワンランク上のイクラを買って、自宅で贅沢なひとときを。
⑤ イクラの豆知識を誰かに話す
記念日の話題は、ちょっとした雑談ネタにも最適。
イクラの日に関するQ&A
Q1:なぜ毎月19日?
A1:「イ(1)ク(9)ラ」の語呂合わせからです。
Q2:イクラの日を作ったのは誰?
A2:「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイト株式会社です。
Q3:他にも似た記念日はあるの?
A3:はい。「トロの日(毎月16日)」も同社によって制定されています。
イクラの日に一緒に祝いたいその他の記念日
・夏の土用の丑の日
・女性大臣の日
・マッターホルン北壁登頂の日
・戦後民主主義到来の日
・サイボーグ009の日
・やまなし桃の日
・カープ黄金時代の幕開けの日
・おいしいラーメン 神座の日
・知育菓子の日
・愛知のいちじくの日
・クレープの日
・シュークリームの日
・熟カレーの日
・松阪牛の日
・共育の日
・いいきゅうりの日
・食育の日
・熟成烏龍茶の日
・オコパー・タコパーの日
・同窓会の日
・幻化忌
まとめ|「イクラの日」は、食の感謝を思い出す日
「ぷちっ」とはじける幸せ。
「とろっ」と広がる旨み。
そんな一粒一粒に込められた、日本人の美意識と味覚の繊細さ。
毎月19日というわかりやすい記念日は、ただの語呂合わせではありません。
食文化を守り、寿司業界を支える人々の努力を知るきっかけ。
そして何より、自分自身の「食の幸せ」を再確認する日でもあるのです。
次の19日には、ぜひ一皿のイクラとともに、この記念日の背景を思い出してみてください。
きっと、いつもより美味しく感じられるはずです。
