タロとジロの日(愛と希望と勇気の日)はどんな日?
✅ 南極に置き去りにされた2頭の犬「タロ」と「ジロ」が1年後に生存していた奇跡の日です。
✅ 氷点下50℃の南極で生き抜いた姿は、人々に希望と勇気を与え、「愛と希望と勇気の日」とも呼ばれます。
✅ 第二次南極観測隊、観測船「宗谷」、映画『南極物語』の制作関係者たちが深く関わっています。
極寒の南極で、たった2頭の命が、1年という歳月を生き抜いた実話があります。
その名は、「タロ」と「ジロ」。昭和基地に置き去りにされた15頭のカラフト犬のうち、生存が確認されたのは、この2頭だけでした。
1959年1月14日、日本の南極観測船「宗谷」から派遣されたヘリコプターが再び昭和基地に到着し、そこで彼らの姿が確認されました。
この出来事はただの動物のサバイバルではありません。それは、命の奇跡であり、人と動物の絆の象徴であり、生きる力そのものの証明でした。
そしてこの日を「タロとジロの日」として、あるいは「愛と希望と勇気の日」として、私たちは今も語り継いでいます。
命の奇跡が生まれた日 ― タロとジロの日(愛と希望と勇気の日)の由来と背景
1957年、日本は南極地域観測の一環として「第一次南極地域観測隊」を結成し、観測船「宗谷」によって南極へと出発しました。
極寒の中での調査や気象観測を行う彼らにとって、雪上車の代わりとなるカラフト犬の存在は不可欠でした。15頭の犬たちは、隊員と共に極地での任務を果たす大切なパートナーでした。
しかし1958年、帰還予定だった観測隊は、悪天候のため計画が狂い、次の隊との交代が不可能になります。結果、15頭のカラフト犬を鎖につないだまま、昭和基地に置いて撤退するという苦渋の決断が下されました。
あまりの寒さ、食糧の不足、そして人間の手が届かない孤独な環境。誰もが、犬たちの生存は絶望的だと感じていました。
それでも、心のどこかで「もしかしたら」と願わずにはいられなかったのです。
そして1年後。1959年1月14日。
第二次観測隊が昭和基地にヘリコプターで降り立ったその瞬間、目に飛び込んできたのは、2頭の犬の姿。それが「タロ」と「ジロ」でした。
鎖を引きちぎって自力で基地の周囲を歩き、氷原で狩りをして命を繋いでいたとされています。この奇跡の発見は、瞬く間に全国を駆け巡り、日本中が歓喜と感動に包まれました。
なぜ感動は人々の心を掴んだのか ― タロとジロの日(愛と希望と勇気の日)の豆知識
タロとジロの物語がここまで多くの人に愛され続けている理由は、単なる生存劇に留まらない「深い象徴性」にあります。
ひとつは「生きることの意味」。極限の環境で食糧も援助もなく、自然の猛威にさらされながらも、タロとジロは本能と絆で1年を生き延びました。
もうひとつは「人間と動物の関係」。彼らを置いていかねばならなかった観測隊員たちの葛藤。
発見時の涙。
「動物も、仲間だった」という気持ちが、国中の人々の胸を打ったのです。
また、タロとジロを題材にした映画『南極物語』(1983年公開)は、興行収入110億円を記録し、当時の日本映画界に金字塔を打ち立てました。
この映画によって、若い世代にもタロとジロの存在が知られることとなり、記念日としての意義も広がりました。2007年には「南極観測50周年記念」として発行された記念500円硬貨の表面にも、タロとジロ、観測船「宗谷」が刻まれました。
これは、彼らが日本の歴史の中でどれほど重要な存在であったかを示す一例です。
命を繋いだ人たち ― タロとジロの日(愛と希望と勇気の日)に関わる人物や団体
この記念日の陰には、数多くの人々の努力と葛藤があります。
まず忘れてはならないのが、南極観測隊の隊員たちです。初代観測隊、そして第二次観測隊は、命がけで南極の観測を行いました。
彼らは、単なる研究者ではありませんでした。命の現場に立つ挑戦者でした。彼らがタロとジロの生存を確認したときの喜びと驚きは、きっと言葉では言い尽くせなかったでしょう。
また、南極観測船「宗谷」は、その任務を支えた重要な存在です。現在、愛知県名古屋市港区のガーデンふ頭には、宗谷の実物や雪上車、そしてタロとジロの銅像が展示されています。
ここは、まさに日本の南極探検の聖地とも言える場所です。映画『南極物語』を制作した東宝株式会社の関係者たちもまた、この実話を形に残し、広く伝えるという大きな役割を担いました。
俳優の高倉健さんらが出演し、忠実に描かれた映像は、観客の涙を誘い、今なお語り継がれています。
タロとジロの日(愛と希望と勇気の日)に関するよくある質問
Q1. タロとジロは兄弟ですか?
A1. はい。2頭は兄弟犬であり、お互いを支え合いながら過酷な状況を生き延びたと考えられています。
Q2. 他の13頭の犬たちはどうなったのですか?
A2.多くは鎖につながれたまま亡くなっていたとされ、タロとジロ以外の生存は確認されませんでした。
Q3. タロとジロの剥製は今どこにありますか?
A3.ジロの剥製は東京の国立科学博物館、タロの剥製は北海道大学植物園に保管・展示されています。
Q4. なぜ記念日が「愛と希望と勇気の日」とも呼ばれているのですか?
A4.彼らの奇跡的な生還が、日本中に勇気と希望を与えたことから、そう呼ばれるようになりました。
タロとジロの日(愛と希望と勇気の日)を、心に刻もう
1月14日は、「タロとジロの日」。
それは、氷の世界で繰り広げられた命のドラマに、私たちが敬意を払い、学び、語り継ぐべき大切な日です。タロとジロの物語は、単なる犬の話ではありません。
そこには、「命を信じる力」、「仲間を想う心」、「苦難に打ち勝つ勇気」が詰まっています。今を生きる私たちが、この日を迎えるたびに思い出すべきは、「どんな状況でも、生きる価値がある」ということ。
そして、命に対する責任と敬意です。この記念日を、家族や友人と語り合ってみてください。
そして、タロとジロが繋いだ希望のバトンを、次の世代へ手渡していきましょう。
