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SUZUMOの日(1月5日 記念日)|寿司ロボットと挑戦者の物語に心を打たれる日

寿司ロボットを開発した鈴茂器工の創業者・鈴木喜作を称えた記念日と企業の挑戦の物語
目次

SUZUMOの日(1月5日 記念日)はどんな日?

✅ 世界初の寿司ロボットを開発した鈴木喜作の誕生日を記念した日。
✅ 米離れの社会課題に挑んだ情熱と、挑戦する心を称える日。
✅ 鈴茂器工株式会社と創業者・鈴木喜作が制定し、記念日協会が認定した。

機械なのに心がある?「SUZUMOの日」は、挑戦する人のための記念日

あなたは「寿司ロボット」と聞いて、どんな姿を思い浮かべますか?

回転寿司の裏側でシャリを握る小さな機械?

それとも、お弁当工場でご飯をふんわり盛り付ける便利な装置?

でも、この「ロボットたち」に込められた“ある想い”を知ると、少しだけ見え方が変わってくるかもしれません。

1月5日は「SUZUMOの日」。

東京都中野区に本社を構える鈴茂器工(すずもきこう)株式会社が制定したこの記念日は、同社の創業者であり、世界初の寿司ロボットを生み出した鈴木喜作(すずき きさく)氏の誕生日にちなんでいます。

「米が売れないなら、誰でも簡単に食べられる形にすればいい」

そんな逆転の発想から生まれた寿司ロボット。

そしてそれを開発したのは、大学教授でも、大企業の研究者でもなく、“町工場の技術者”でした。

この記事では、「SUZUMOの日」に込められた深い背景、そして“機械”の向こうにある“人の心”を紐解いていきます。

SUZUMOの日の由来|なぜ1月5日が記念日になったのか?

記念日としての「SUZUMOの日」が正式に認定されたのは、2025年3月14日。

一般社団法人・日本記念日協会によって登録されました。

なぜ1月5日かというと、それは鈴茂器工の創業者・鈴木喜作氏の誕生日だからです。

彼が生まれたのは1932年(昭和7年)1月5日。

この日は単なる生誕記念日ではありません。

むしろ、「想いを持って挑戦することの大切さ」「未来を切り拓くチャレンジャーたちを称える」という強いメッセージが込められているのです。

米離れと戦った技術者の情熱|SUZUMOの日に込められたもうひとつの物語

1980年代の日本。

当時の農政において、「減反政策」が国を挙げて進められていました。

「減反」とは、米の生産を意図的に減らす制度。

背景には、米の消費量が年々減っていたという現実がありました。

パンやパスタなど、洋食文化が浸透し、「米=主食」という時代は少しずつ終わりを迎えつつあったのです。

そんな中、「日本の主食である米を、もう一度食卓の主役にしたい」と立ち上がったのが、鈴木喜作氏でした。

「手軽に」「どこでも」「誰でも」食べられる米料理の代表格として彼が目を付けたのが——寿司でした。

しかし、寿司は職人の技がものを言う料理。

大量に作るには時間も技術も必要です。

「それなら、機械にやらせよう」

この一言が、世界初の寿司ロボット「SUZUMO」誕生のきっかけでした。

開発にかかった年数は、実に数年。

誰もやったことのないことに挑むには、勇気と粘り、そして“米への愛”が必要でした。

彼の挑戦が実を結び、1981年、ついに世界初の寿司ロボットが誕生します。

この瞬間、日本の寿司は高級料理から「日常食」へと変貌を遂げたのです。

SUZUMOの日にまつわる面白豆知識|あなたの食卓にもある“鈴茂の技術”

「寿司ロボットって、回転寿司だけのものじゃないの?」

そう思っている方も多いはずです。

でも実は、SUZUMOの技術は私たちの生活のあらゆる場所に溶け込んでいます。

例えば、お弁当屋さんのふんわりご飯。

コンビニのおにぎり。

スーパーの助六寿司。

これらの多くは、鈴茂器工のロボットによって“人の手のように”丁寧に作られています。

2003年には「ご飯盛付けロボット Fuwarica(ふわりか)」も登場。

炊き立てご飯を、まるで粉雪のようにやさしく、ふんわりと盛り付けられる画期的な機械です。

この技術は国内外で大反響を呼び、今では90ヵ国以上に導入されています。

機械なのに、まるで手でよそったようなご飯。

それこそが、鈴茂器工の技術であり、「SUZUMOの日」が称えるべきイノベーションなのです。

SUZUMOの日を支える人物と企業|挑戦のDNAを未来へ

鈴茂器工株式会社は、1961年1月13日に創業。

本社は東京都中野区中野。

資本金11億5,400万円、従業員数は単体444名・連結494名(2025年3月末時点)です。

売上高は145億円1,400万円(2024年3月末時点)と、まさに日本の食品加工機器業界をリードする企業です。

しかし、単なる「機械メーカー」ではありません。

鈴茂器工は、“人とごはんをつなぐ”企業です。

時代の変化をいち早く捉え、技術で「食の未来」を支えてきました。

その根底にあるのは、創業者・鈴木喜作氏の思想です。

喜作氏は、食品自動化という未踏の分野に果敢に挑戦し続けました。

技術だけでなく、メニュー提案やレシピ考案など、ユニークな発想力でも業界をけん引。

その功績が評価され、1987年に黄綬褒章、2003年には勲五等雙光旭日章を受章しています。

SUZUMOの日は、そんな“熱き挑戦者”を讃える特別な日なのです。

SUZUMOの日に関するよくある質問

Q1:SUZUMOの日って、誰が決めたの?
A:鈴茂器工株式会社が制定し、日本記念日協会により2025年3月14日に認定されました。

Q2:SUZUMOの日には何をすればいいの?
A:ぜひお寿司を食べましょう。回転寿司でも、スーパーのお寿司でも構いません。食べながら「なぜこんなに手軽に寿司が買えるのか?」を感じてみてください。

Q3:関連する記念日は他にもある?
A:あります。2月8日は「Fuwaricaの日」、7月3日は「寿司ロボットの日」として制定されています。

SUZUMOの日が教えてくれる、挑戦することの大切さ

「ご飯を、もっとおいしく、もっと便利に」

そんな当たり前の願いを、形にした人がいました。

その人は、名もなき技術者だったかもしれません。

でも彼の情熱と発想は、やがて世界を変える寿司ロボットを生み出しました。

1月5日、SUZUMOの日。

この日は、単に“寿司ロボットの誕生日”ではありません。

それは「挑戦するすべての人」へのエール。

失敗を恐れず、想いを持って進む人たちの背中をそっと押してくれる日です。

ぜひこの日に、あなただけの“小さなチャレンジ”をしてみてはいかがでしょうか。

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