「織部の日(2月28日 記念日)」はどんな日?
✅ 1599年2月28日の古田織部の茶会にちなみ土岐市が制定。
✅ “へうげ”の美学で、ゆがみ・緑釉・大胆柄が愛される。
✅ 岐阜・土岐の窯跡発掘で美濃産が裏づけられた。
織部焼は、きれいに整っていないのに、なぜか目が離せない焼き物です。
まっすぐじゃない線。わざと崩した形。深い緑の釉薬が、料理の色を一段だけおいしそうに見せてくれる不思議。
その“自由さ”の源流にいるのが、茶人・古田織部です。
そして2月28日は、その古田織部が「自作の茶器を使って茶会を開いた」とされる日をもとに、岐阜県土岐市が制定したのが「織部の日」。
この記事では、織部の日がなぜ2月28日なのか。誰が決めたのか。
織部焼の“豆知識”や、関わりの深い人物・団体まで、まとまった形でわかります。
織部の日(2月28日 記念日)の由来|なぜ2月28日で、誰が決めたのか
結論から言うと、織部の日は「古田織部が自作の茶器で茶会を開いた」とされる1599年(慶長4年)2月28日に由来し、岐阜県土岐市が1988年(昭和63年)に制定した記念日です。
なぜ“茶会の日付”がここまで大事なのか。理由はシンプルで、織部焼が「史実の中で姿を現す瞬間」を、日付で覚えられるからです。
千利休の没後、茶の湯の世界は大きく揺れました。その中で、豊臣秀吉の茶頭(茶の湯の中心人物)として活躍したのが古田織部。
その織部が京都・伏見で開いた茶会で、自分で焼いた茶器を用いた。このエピソードが、のちに「織部焼」という呼び名へつながっていきます。
さらに面白いのは、織部焼の“生産地の確からしさ”が、昭和以降の発掘や調査で積み上がっていった点です。土岐市の「元屋敷陶器窯跡」など、美濃の窯が当時の姿をよく留め、国指定史跡にもなっています。
つまり織部の日は、ロマンだけで作られた日ではありません。
歴史の記録と、土地に残った“窯の証拠”が、同じ方向を向いている記念日です。検索してたどり着いた人が「なるほど、それで土岐市なんだ」と腑に落ちるのが、この日の強みです。
織部の日(2月28日 記念日)の豆知識|“へうげ”と緑釉が食卓を変える
結論から言うと、織部焼の魅力は「型にはまらない美しさ」を、日常の器として楽しめるところにあります。
難しい鑑賞眼がなくても、料理を盛るだけで気分が上がる。
これが織部焼の強さです。
理由は、織部焼が“完璧”ではなく“表情”を大切にするからです。
ゆがみ。
左右非対称。
大胆な文様。
そして象徴的なのが、目を引く緑の釉薬です。
古田織部は、利休が大成させた茶の湯を継承しつつも、もっと自由で大胆な気風を好んだ人物として語られます。
その感覚は、茶碗や向付だけでなく、建築や庭園にまで及び、「織部好み」と呼ばれる流行を生みました。
豆知識として覚えておくと会話が弾むのが、「へうげ(ひょうげ)」という感覚です。
“おどける”“ひょうきんな”“わざと外す”ような美意識で、硬い場の空気を一段ゆるめる力があります。
記録の中で、織部の茶会の道具が斬新だったことをうかがわせる話も伝わっています。
ここで、食卓での“使いこなし”を1つだけ。
織部焼は、和食だけでなく、パンやチーズ、サラダでも映えます。
緑釉は、トマトの赤や卵の黄、葉物の緑を引き立てやすい。
「和の器=和食専用」という思い込みを、気持ちよく壊してくれます。
織部の日にやることは、豪華な茶会じゃなくていいんです。
お気に入りの器を一つ、いつもの食卓に置く。
その瞬間に、織部の“自由な美”はちゃんと始まります。
織部の日(2月28日 記念日)と深く関わる人物・団体|古田織部と土岐市、そして意外な企業
結論から言うと、織部の日の中心にいるのは古田織部(古田重然)であり、現代の“つなぎ手”として岐阜県土岐市が重要な役割を担っています。
古田織部は、安土桃山から江戸初期にかけての武将・大名で、織部流茶道の祖として知られます。
「織部」という名は官位に由来するとされ、本名が古田重然である点も、知っていると話のタネになります。
そして土岐市。
織部焼を“物語”ではなく“土地の文化”として支えるのが、窯跡や資料の存在です。
元屋敷陶器窯跡は、美濃地域最古級の連房式登窯として紹介され、当時のやきもの産地としての厚みを感じさせます。
ここに、意外な関わりとして登場するのがフルタ製菓株式会社です。
2016年、看板商品の「セコイヤチョコレート」や「エブリワンクッキー」のTVCMに古田織部を起用し、その企画が古田織部美術館の第1回「織部賞」を受賞しています。
渋い茶人が、現代のCMで“振り切った表現”としてよみがえる。
このギャップが、実は織部らしいんです。
伝統の箱にきっちり収まらない。
でも、人の心に刺さる。
織部の日は、過去を静かに眺めるだけの日ではありません。
歴史と今が、少しおもしろく接続される日です。
織部の日(2月28日 記念日)に関するよくある質問
Q1. 織部の日は、なぜ土岐市が制定したのですか?
土岐市周辺は美濃焼の中心地の一つで、織部焼に関わる窯跡や文化資源が残っています。織部焼が“どこで生まれたか”を語るとき、土地の裏づけがあるのは大きな強みです。
そのため土岐市が記念日として打ち出すことで、「織部=美濃」という理解が広まりやすくなります。観光や文化振興の面でも、地域の誇りを言葉にできる日になっています。
Q2. 織部焼って、どんな特徴を覚えればいいですか?
一言で言うなら「自由」。形のゆがみや大胆な意匠、印象的な釉薬(特に緑)など、整いすぎない“表情”が魅力です。
茶の湯の世界で培われた感覚が、日常の器として降りてきているのが織部焼の面白さです。器売り場では、左右非対称や絵付けの勢いを見て「織部っぽい」を探すと当たりやすいです。
Q3. 織部の日は、どう過ごすのが“正解”ですか?
正解は一つではありませんが、いちばん満足度が高いのは「使う」ことです。織部焼は飾っても素敵ですが、料理を盛って初めて完成する器でもあります。
いつものおかずを一品だけ織部っぽい器に替える。それだけで食卓の景色が変わります。
余裕があれば、窯跡や陶磁の施設に触れて「この土地から生まれたんだ」と実感すると、器への愛着が増します。
織部の日(2月28日 記念日)のまとめ|“自由な美”を一つ、食卓に迎える
織部の日は、1599年(慶長4年)2月28日に古田織部が自作の茶器で茶会を開いたとされる出来事にちなみ、土岐市が1988年に制定した記念日です。
織部焼の魅力は、完璧さではなく、ゆがみや大胆さが生む“表情”にあります。その美意識は「織部好み」として茶の湯だけでなく、建築や庭園にも広がりました。
この日のいちばんの楽しみ方は、難しく考えずに器を使うことです。
一品だけでも、食卓の空気は変わります。自由で、ちょっとおどけていて、それでいて品がある。
織部の日は、そんな美しさを日常に連れてくるための合図です。
今日は何の日(2月28日は何の日)
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