普通選挙の日(2月20日 記念日)はどんな日?
✅ 1928年、日本で初めて財産に関係なく成年男子が投票できる選挙が実施された日。
✅ 普通選挙法の制定で、納税要件が撤廃され選挙権が大幅に拡大された。
✅ 加藤高明内閣が法案を成立させ、女性参政権へと続く道を開いた。
民主主義の第一歩、「選ぶ自由」が広がった日
もし、あなたの一票がなかったら、誰が国を動かしていたのでしょうか?
いまや当たり前のように行われる「選挙」。しかし、かつてはごく一部の人だけに与えられた、特別な特権でした。その壁を打ち破り、私たち国民一人ひとりが「未来を選ぶ」第一歩を踏み出したのが、1928年(昭和3年)2月20日。
この日、日本で初めて「財産に関係なくすべての成年男子」が投票に参加できる選挙、すなわち普通選挙が行われたのです。
政治は、誰か偉い人のものではありません。私たちの声が、国の形をつくっていく。そんな民主主義の本質を問い直す大切な記念日、それが「普通選挙の日」なのです。
普通選挙の日の由来とは?——なぜ2月20日が記念日に?
「普通選挙」とは何でしょうか?
簡単に言えば、年齢や性別、財産、地位などに関係なく、一定の条件を満たしたすべての国民に選挙権が与えられる制度のことです。
しかし、1928年以前の日本はどうだったのでしょうか?
選挙が行われるたびに「納税額」の制限があり、お金持ちでなければ、政治に参加することすら許されない時代だったのです。そんな中、1925年(大正14年)、加藤高明内閣のもとで普通選挙法が成立しました。
この法律により、25歳以上の成年男子すべてに選挙権が与えられ、納税要件が撤廃されたのです。そして、実際にこの法律が適用された最初の選挙が行われたのが、1928年2月20日。
この歴史的な日が「普通選挙の日」として記念日に制定されました。日本の民主主義が本格的に始動した、そのスタート地点がまさにこの日だったのです。
普通選挙法の舞台裏——加藤高明と護憲三派の決断
普通選挙を実現に導いた立役者のひとりが、第24代内閣総理大臣・加藤高明(かとうたかあき)です。
彼が率いた「護憲三派内閣」は、当時の日本において「国民の声を広く政治に反映すべき」と考える自由主義的な政党連合でした。
1924年、政局混乱の中で誕生したこの内閣は、政治の安定化と民主化を目指していました。その中でも最大の功績といえるのが、1925年に成立した普通選挙法です。
この法律によって、有権者数は一気に約3倍に増加。それまで選挙に参加できなかった多くの庶民にとって、初めて「自分が国を動かす一票」を手にした瞬間でした。
ただし、光が差す一方で影も存在します。この法案と同時に制定されたのが治安維持法。
自由な言論や思想に対して弾圧を行うための法律であり、当時の政府は、表現の自由と政治参加の拡大を天秤にかけるような政策を実施していたのです。
民主主義の始まりは、決して一枚岩ではありませんでした。その現実こそ、私たちがこの日を記念し、語り継ぐべき理由でもあります。
女性はまだ「選べなかった」時代——女性参政権への長い道のり
1928年の普通選挙で、声を持てたのは「成年男子」のみ。女性にはまだ選挙権も、立候補する権利も与えられていませんでした。
では、女性が選挙に参加できるようになったのは、いつだったのでしょうか?
その答えは、1946年(昭和21年)4月10日。終戦からわずか数ヶ月後に行われた、戦後初の衆議院議員総選挙です。
この選挙では、初めて女性が有権者として参加できただけでなく、結果として39名の女性議員が誕生しました。
これは、アジア諸国の中でも画期的な出来事でした。この女性参政権の実現には、平塚らいてうや市川房枝といった女性運動家たちの粘り強い活動がありました。
「元始、女性は太陽であった」——平塚らいてうのこの言葉が、暗い時代の中で女性たちを力づけていったのです。普通選挙の日は、そんな女性たちの未来への希望が始まった地点でもあるのです。
もし「普通選挙」がなかったら?——知っておきたい選挙の豆知識
選挙は当たり前。だけど、ちょっと立ち止まって想像してみてください。
もし、普通選挙がなかったら?
もし、あなたに一票がなかったら?
考えるだけで、背筋がすっと冷たくなるような思いがしませんか?
普通選挙の歴史を知ることで、以下のようなことも見えてきます:
- 日本で初の選挙(制限選挙)は1890年
- 普通選挙による最初の総選挙では、政党色が濃くなり、民意の影響が明確に
- 女性参政権は世界的に見るとやや遅れたが、戦後の象徴的改革として評価
「選ぶ自由」とは、同時に「選ばないという無責任」を拒否する権利でもあります。一票の重さは、いつの時代も未来を変える力なのです。
普通選挙の日に関するよくある質問
Q1. 普通選挙と完全普通選挙は何が違いますか?
A1. 普通選挙は一部制限(例:性別)があるが、完全普通選挙は年齢など以外の制限がない選挙制度を指します。
Q2. 加藤高明ってどんな人?
A2. 自由民権運動の流れをくむ政治家で、普通選挙法の制定を実現した第24代内閣総理大臣です。
Q3. 女性参政権はなぜ戦後に急に認められたの?
A3. 戦後のGHQの占領政策や、日本の民主化政策の一環として、男女平等が進められたからです。
普通選挙の日(2月20日)まとめ
「普通選挙の日」は、かつて国民の声が「お金」や「立場」でふるいにかけられていた時代に、誰もが政治に参加できる社会を築こうとした人々の努力の結晶です。
1928年2月20日は、その最初の一歩。民主主義の「芽」が、日本の地にしっかりと根を張り始めた瞬間でした。
その権利がいま、あなたの手の中にあります。選挙に行くという行動が、過去から未来への橋を架けるのです。
今日は何の日(2月20日は何の日)
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