県政発足記念日(愛媛県)(2月20日 記念日)はどんな日?
✅ 明治時代に石鉄県と神山県が合併して、現在の愛媛県が誕生した記念日です。
✅ 県設置100周年を迎えた1973年に、県民の誇りと郷土愛を高めるために記念日として制定されました。
✅ 記念日には、愛媛県庁を中心に知事表彰などの行事が行われ、県の発展に寄与した人々が讃えられます。
「県の誕生日」って、ちょっと素敵じゃない?
誰でも誕生日は特別です。でも「ふるさとに誕生日がある」って考えたこと、ありますか?
2月20日は、愛媛県にとっての「誕生日」。
つまり、「県政発足記念日」です。
この日は、明治時代の2つの県が合併し、いまの「愛媛県」が誕生した日。100年の節目となる1973年には、晴れて記念日として制定されました。
単なる“県の合併日”ではなく、「郷土の誕生を祝い、未来を見つめる大切な日」。そんな思いが込められています。
県庁では知事表彰が行われ、地元の功労者がたたえられます。1973年には「愛媛県章」や「愛媛の歌」も制定され、愛媛県民の絆を象徴する日となりました。
この記事では、愛媛県が誕生した背景から、記念日をきっかけに広がる郷土の魅力まで、たっぷりご紹介します。
愛媛県はどうやって生まれた?県政発足記念日の由来
明治時代初期の日本は、激動の時代でした。版籍奉還、廃藩置県といった大改革が進められ、全国の行政区域が次々に変化していきました。
その中で、四国の北西部に位置していた「石鉄県(いしづちけん)」と「神山県(かみやまけん)」という2つの県。これらが1873年(明治6年)2月20日に統合され、正式に「愛媛県」として新たな一歩を踏み出しました。
この合併が「県政発足記念日」の始まりです。
名前の由来となった「愛媛(えひめ)」は、日本神話に登場する「愛比売(えひめ)」という美しい女性の神様から取られたとされます。その響きの美しさ、親しみやすさが、多くの県民に受け入れられました。
その後、時代を越えて1973年(昭和48年)。県設置100周年を迎えた節目に、愛媛県ではこの2月20日を「県政発足記念日」として正式に制定しました。
この年はただの記念では終わらず、未来へ向けた文化とシンボルが次々と生まれたのです。
実はこんなに深い!県政発足記念日の豆知識
愛媛県章は「愛」の字に込められた心
県政100周年を記念して制定された「愛媛県章」。デザインのモチーフは、なんと「愛」の文字です。
その中心には、県民の「和」をイメージした円が描かれ、外枠には自然豊かな山々や海のイメージが表現されています。美しさと意味が融合したデザインで、今も公式文書や県の施設で使われています。
愛媛の歌ってどんな歌?
1973年に制定された「愛媛の歌」は、県民の心を一つにする応援歌のような存在です。
歌詞には、石鎚山や瀬戸内海、みかんの里など、愛媛の自然と文化が豊かに描かれています。「ふるさとへの誇り」や「未来への希望」が込められ、学校行事やイベントでも親しまれています。
愛媛県の卒業式では、涙ながらにこの歌を歌ったという声もあるほど、心に残る名曲です。
知事表彰は地元のヒーローを称える日
この日、愛媛県庁では「県行政の振興に関し特に功績のあった方々」に対して、愛媛県知事から表彰が行われます。
教育、農業、地域振興、文化、医療など、あらゆる分野で活躍した方々が選ばれます。それぞれの地域に根ざしながら、愛媛をより良い場所にするために尽力した人たちへの、感謝と誇りの証です。
県政発足記念日と深く関わる人物・団体たち
記念日の制定に大きく貢献した人物といえば、1973年当時の愛媛県知事、**久松定武(ひさまつ さだたけ)**氏です。
彼は、県民の郷土愛を高めるため、「愛媛の歌」や「県章」の制定を強く推進しました。また、行政と県民の距離を縮めるため、記念行事の市民参加型の取り組みも進めました。
さらに、愛媛県庁も中心的な役割を果たしています。
この記念日には、県内各地で関連行事や地域学習の機会が設けられ、教育機関や文化団体も積極的に参加します。松山や今治、宇和島といった主要都市の市役所や地元団体も協力し、地域の誇りとしてこの日を祝っています。
また、愛媛県出身の著名人たちも、「郷土への想い」を表明しています。
たとえば、タレントの友近さんは、地元愛媛への強い思いをバラエティ番組で語り、県外ファンにもその魅力を伝えています。俳優・映画監督の伊丹十三さんも愛媛県松山市出身。彼の作品にはどこか郷愁を誘う愛媛の雰囲気が感じられると評されています。
このように、県政発足記念日は、官民が一体となって「愛媛らしさ」を再確認する貴重な日でもあるのです。
県政発足記念日(愛媛県)は、未来へ誇りをつなぐ記念日
愛媛県が「愛媛県」としてこの世に誕生した、2月20日。それは、単なる歴史の一日ではなく、過去・現在・未来をつなぐ“県民の心の記念日”です。
私たちは普段、自分が暮らす地域の成り立ちや、名前の意味に思いを馳せることは少ないかもしれません。
ですが、この「県政発足記念日」を通して、愛媛という土地がどんな時代を乗り越えてきたのか、どんな人々が築いてきたのかを知ることは、きっと私たちの心を豊かにしてくれるはずです。
かつての石鉄県や神山県が融合し、ひとつの愛媛となったように、地域の多様な歴史や人々がひとつになることで、県は発展し、未来へと歩みを進めてきました。そしてこれからも、愛媛県は次の100年、150年へとその歴史をつむいでいくことでしょう。
この2月20日、ほんの少しだけでも自分のふるさとについて、または旅先として出会った愛媛について、思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
自分の「ルーツ」や「想い」を重ねながら、この記念日が持つ意味を感じ取ることができたなら――きっとそれは、愛媛という地をよりいっそう特別な場所にしてくれるはずです。

