科学における女性と女児の国際デー(2月11日 記念日)はどんな日?
✅ 国連が「科学における女性と女児の平等な参加と貢献」を推進するために制定した国際デー。
✅ 女性と女児がSTEM分野で活躍する重要性を世界的に広める目的がある。
✅ 2015年に国連総会で採択され、ユネスコやUN Womenが中心的な役割を担っている。
「どうせ私には無理」──その言葉を、なくすために
教室の片隅で、女の子が小さな声でつぶやく言葉。
「理系って男の子のものなんでしょ?」その瞬間、ひとつの未来が閉ざされてしまうのかもしれません。
でも、本当は違う。空を飛ぶ技術をつくるのも、がんを治す研究をするのも、温暖化から地球を救う発明をするのも。
性別なんて、関係ないはずです。そんな当たり前のことを、世界中に問いかける日があります。
それが2月11日、「科学における女性と女児の国際デー」です。
科学における女性と女児の国際デーの由来は?:国連が伝えたかった、未来のかたち
この国際デーは、2015年の国連総会で正式に制定されました。
英語では「International Day of Women and Girls in Science」。名前の通り、「科学に関わるすべての女性と女児を尊重し、その可能性を広げていくための日」です。
なぜ、こんな記念日が必要なのでしょうか。それは、世界の現実に理由があります。
いま、世界中でSTEM(Science, Technology, Engineering, Mathematics)の分野における女性の割合は、依然として少数派です。
とくに研究職や技術職においては、女性の進出が遅れており、「ガラスの天井」と呼ばれる見えない壁が存在しています。
その原因の多くは、「固定観念」にあります。
「女の子は理系に向いていない」
「科学は男の世界」
そんな古いイメージが、いまだに女の子たちの可能性を奪っているのです。国連はこの状況を変えるため、「科学と男女平等は、持続可能な社会に不可欠だ」と強く発信しました。
そして、2月11日を「科学における女性と女児の国際デー」と定めたのです。
この日は、単なる記念日ではありません。世界が「変わろう」とする意志を示した、ひとつの宣言でもあるのです。
科学における女性と女児の国際デーの豆知識:世界がこの日をどう祝っている?
この記念日は、毎年テーマが設定され、それに基づいてさまざまなイベントが開かれます。
たとえば、過去のテーマにはこんなものがありました。
・「科学における女性のリーダーシップ」
・「パンデミックと戦う女性科学者」
・「STEM教育におけるジェンダー平等」
ユネスコやUN Womenをはじめ、世界中の大学や研究機関、NPOがこの日に合わせて特別な催しを開催します。日本国内でも、女子学生を対象としたサイエンスイベントや、著名な女性研究者による講演会が各地で行われています。
小・中学校では、理科の授業で女性科学者の偉業を学ぶ機会が増え、子どもたちのロールモデルとなるような取り組みも増えてきました。
「科学って楽しい」「私もできるかも」と思える体験は、未来を変える最初の一歩です。そしてこの日が、そのきっかけになるのです。
科学における女性と女児の国際デーと関わりの深い人物・団体:過去・現在・そして未来へ
この記念日に深く関わっている国際機関として、次の2つが挙げられます。
・ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)
・UN Women(国連女性機関)
どちらも、科学教育とジェンダー平等の促進において世界的に重要な役割を担っています。
また、各国の政府や教育省、大学、研究所などもこの取り組みに賛同し、連携してさまざまな支援プログラムを展開しています。
そして忘れてはならないのが、これまで科学の道を切り拓いてきた女性たちの存在です。
・マリー・キュリー
・エミー・ネーター
・バーバラ・マクリントック
・ロザリンド・フランクリン
・ジェニファー・ダウドナ
・エマニュエル・シャルパンティエ
彼女たちは、逆風の中で科学の真理を追い続けました。その背中を見て、「私も科学者になりたい」と夢を見る女の子たちが世界中にいます。
彼女たちの物語こそ、この記念日の象徴なのです。
科学における女性と女児の国際デーに関するよくある質問
Q1. なぜ2月11日なのですか?
A1. 明確な歴史的由来は明らかにされていませんが、国連が定める他の記念日との兼ね合いや教育機関での活用を意識して、この日が選ばれたと考えられています。
Q2. 日本ではどんな取り組みがありますか?
A2. 文部科学省や大学、科学館などが中心となり、講演会や理系体験イベントが開催されています。最近では女子中高生向けの「理系進路応援プロジェクト」も活発です。
Q3. 科学分野に進みたい女の子はどうすればいい?
A3. まずは「好き」という気持ちを大切にしましょう。身近な理科の観察や、科学イベントへの参加、女性科学者の本を読むことなど、小さな一歩が未来につながります。
科学における女性と女児の国際デーのまとめ:可能性は、いつもあなたの中にある
「科学における女性と女児の国際デー」は、過去に閉ざされていた扉を開くための日です。
女の子が「科学者になりたい」と口にしたとき、「無理だよ」ではなく、「いいね、応援するよ」と言える社会へ。たとえ小さな歩みでも、それが積み重なれば、世界は必ず変わります。
科学の未来は、誰か一人のものではありません。女の子の「夢見る力」こそが、世界をもっと明るく、豊かにしていくのです。
この2月11日という日が、その大切な一歩になることを願ってやみません。

