ナボナの日(12月18日 記念日)はどんな日?
✅ 亀屋万年堂が1938年12月18日に創業したことを記念して制定された「ナボナの日」です。
✅ 「ナボナ」は1963年に発売されたどら焼きの形の洋菓子で、王貞治さんの有名なCMで全国的に知られています。
✅ 「ナボナの日」は、ナボナの発売50周年を契機に日本記念日協会に認定された記念日です。
記念日には、それぞれの言葉以上の物語や背景があります。
「ナボナの日」も例外ではありません。
ただの“お菓子発売記念日”ではなく、日本のお菓子文化の面白さや、時代を超えて人々に愛される秘密が詰まった日です。
そして何より、ふんわり柔らかなスポンジ生地とクリームのハーモニーが、新しいお菓子の楽しみ方を教えてくれた記念日でもあります。
この記事では、「ナボナの日」の由来や深い背景、ナボナというお菓子の魅力、記念日としての位置づけまでを余すところなくご紹介します。
読み終わったあと、きっとあなたも「ナボナを誰かに贈りたくなる」気持ちになることでしょう。
ナボナの日の成立とその背景(12月18日 記念日)
「ナボナの日」は、株式会社亀屋万年堂が制定した記念日です。
日付は 1938年(昭和13年)12月18日 、この日が亀屋万年堂の創業日だからです。
創業地は、東京都目黒区自由が丘の住宅街。
和菓子屋としてスタートしたこのお店が、後に全国的に知られる洋菓子ブランドへと成長していくのは、この日を基点に始まる歴史の積み重ねでした。
そして、ナボナという商品が誕生したのは 1963年(昭和38年) 。
洋菓子市場が今ほど成熟していなかった時代に、どら焼きのような形をした洋菓子という斬新な発想で世に送り出されました。
発売後、多くの人に愛され続け、2013年(平成25年)には 発売50周年 を迎えました。
この節目の年に、「ナボナの日」が 日本記念日協会 に認定・登録されています。
ただの記念日ではなく、“文化としての価値”が認められた記念日なのです。
ナボナってどんなお菓子?人々を魅了する理由
ナボナを一言で説明すると、「和洋折衷スイーツ」です。
見た目はどら焼きのようですが、中身はふんわりとしたスポンジ生地にクリームやジャムを挟んだ洋菓子。
でも和菓子のような優しい甘さや食感も感じられる、そんな絶妙なバランスのお菓子です。
特徴的なのはその “やさしい食感” 。
一口噛むと、スポンジ生地がふんわりとほどけて、クリームが口の中でとろける感覚。
重すぎないのに満足感がある。
小さなお子さんからご年配まで、幅広い世代の心を掴んで離しません。
ナボナの魅力は、単に美味しいだけではありません。
「日常のおやつ」としてだけでなく、「贈り物」としての価値も高いお菓子なのです。
贈答用の箱詰めや季節限定パッケージなど、見た目にも心躍る工夫が施されていて、贈る人と贈られる人の気持ちがつながるスイーツとして親しまれています。
「ナボナはお菓子のホームラン王」 王貞治氏とナボナの関係
ナボナの名前を聞いて、多くの人が思い出すのが、このキャッチコピーではないでしょうか。
「ナボナはお菓子のホームラン王です」
このフレーズは、元読売ジャイアンツのレジェンド、 王貞治(おう さだはる) さんが出演したテレビCMで一世を風靡しました。
当時、王貞治さんはホームラン記録を次々と塗り替えていた時代。
その強打者のイメージをナボナに重ねたこのコピーは、日本中の人々の心をつかんだのです。
「ホームラン王」の言葉のインパクトは、商品そのものの知名度を一気に押し上げました。
CMは単なる広告ではなく、「ナボナ」というブランドを日本人の生活文化に刻みつけた出来事でした。
今でも昭和世代の人々にとって、ナボナと言えば王貞治さんの声や笑顔が思い浮かぶものです。
ナボナの名前の由来:ローマ「ナヴォーナ広場」との出会い
ナボナという名前がどこから来たのか、ご存知でしょうか。
そのルーツは、創業者 引地末治(ひきち すえじ) さんの旅の体験にあります。
引地さんはイタリア・ローマを訪れた際、 ナヴォーナ広場(Piazza Navona) の賑わいを目の当たりにしました。
広場では人々がお菓子を片手に笑い合い、楽しそうに過ごしていました。
その光景に心を打たれ、「日本にもこんな風に、お菓子を通して幸せな時間を広げたい」と強く感じたのです。
その体験が原点となり、“和菓子の丁寧さ” と “洋菓子の楽しさ” を融合したお菓子の開発が始まりました。
そして、ナヴォーナ広場にちなんで名付けられたのが、「ナボナ」という名前です。
この名前には、文化の橋渡しをしたいという強い思いが込められています。
ナボナが時代を超えて愛される理由
ナボナが発売された1963年から現在に至るまで、親しまれ続けている理由は何でしょうか。
その最大の理由は、「変わらないやさしい味」と「進化する楽しさ」です。
まず、味。
時代が変わっても、ナボナの基本となるスポンジ生地とクリームの組み合わせは、人々の心をホッとさせる安心感があります。
日々の忙しさの中でも、ふと手にしたくなる優しい甘さです。
そして、進化。
ナボナは季節限定のフレーバーや、地域限定商品など、時代のニーズに合わせて新しい顔を見せています。
たとえば、いちご味や抹茶味、栗など、その季節ごとに旬の素材を使ったラインナップが登場し、飽きることがありません。
この“基本の安心感”と“新しさへの挑戦”の両立が、人々を飽きさせず、長く愛される秘訣なのです。
ナボナの日の楽しみ方と過ごし方
「ナボナの日」は、単に覚えておく記念日ではありません。
日々の生活の中で楽しみを見つけるきっかけにもなります。
まずは、家族や友人と一緒にナボナを食べる。
普段は買わないフレーバーや、限定パッケージのものを選んでみるのもおすすめです。
ナボナは、“贈る文化”とも相性が良いお菓子です。
大切な人へのちょっとしたお礼や、感謝の気持ちを伝える贈り物にもぴったり。
普段照れくさくて言えない感謝の気持ちも、ナボナと一緒なら伝えやすくなります。
また、ナボナ好き同士で交換する「ナボナ交換会」なんて楽しみ方もあります。
自分のお気に入りと相手のお気に入りを交換すれば、会話が生まれ、笑顔が増える時間になります。
ナボナの日に寄せられるよくある質問
Q1:ナボナはどこで買えるの?
ナボナは全国の亀屋万年堂直営店、百貨店のスイーツ売場、公式オンラインショップなどで購入できます。
Q2:ナボナの日に特別なイベントはありますか?
毎年12月18日前後には、亀屋万年堂の店舗やオンラインで限定企画やキャンペーンが行われることがあります。
Q3:ナボナにはどんな味があるの?
定番はミルククリームですが、チョコレート・いちご・抹茶・季節限定フレーバーなど豊富なラインナップがあります。
ナボナの日(12月18日 記念日)のまとめ
「ナボナの日」は、単なる記念日ではありません。
1938年の創業以来、和と洋の心を込めて作られ続けてきたスイーツの歴史と、人々に寄り添う文化を感じられる日です。
ナボナというお菓子の誕生には、創業者の旅の体験や想いが詰まっています。
そして、王貞治さんのCMは、多くの人の心に「ナボナ」という言葉を刻み込み、愛され続けてきました。
12月18日には、ぜひ大切な人とナボナを囲みながら、この日の意味を感じてみてください。
ふんわりと優しい時間が、あなたの心にも届くはずです。

