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2月20日は「旅券の日」|日本が世界と繋がった“パスポート”誕生の記念日

日本の旅券制度のはじまりを記念した2月20日の「旅券の日」に関する歴史と豆知識を紹介
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旅券の日はどんな日?

✅ 明治11年2月20日、「海外旅券規則」が制定され「旅券」という言葉が法令上で初使用された日。
✅ それまでの「海外行御印章」から、国際社会に通じる「旅券」へと進化した歴史的な転換点。
✅ 制定120周年の節目である1998年に、外務省が「旅券の日」を記念日として正式制定。

日本が世界と繋がった瞬間、「旅券の日」の深い意味

私たちは今、思い立ったら海外へ飛び出せる時代に生きています。

航空券さえ取れれば、次の日にはニューヨークやパリの街を歩ける。けれど、そんな自由な「旅」には、実はひとつの“鍵”が必要です。

それが「旅券」、つまりパスポート。このパスポートが、日本の法律に初めて登場したのが、明治11年(1878年)2月20日。

外務省が制定した「海外旅券規則」によって、日本で初めて「旅券」という言葉が法令として使われました。それまでは「海外行御印章」や「海外行免状」と呼ばれていた渡航許可証。

これが「旅券」へと生まれ変わったのは、ただの言い換えではありません。日本という国が、鎖国から解かれ、世界と対等に交流する準備を整えはじめた“歴史の節目”だったのです。

この記念すべき日から120年が経った1998年(平成10年)、外務省は「旅券の日」を正式に制定。現代の私たちが当たり前に持っているパスポートの背景には、こうした長い制度の進化と努力が隠されています。

旅券の日の由来|「海外旅券規則」と“文明開化”の大きな一歩

幕末から明治にかけて、日本は急激な近代化を進めていました。

その流れの中で、外交制度の整備も避けては通れない道でした。1878年2月20日、外務省は「海外旅券規則」を布告。

この法令が、日本の法律において初めて「旅券(パスポート)」という言葉を明記したものです。当時の日本はまだ、国際社会のルールや用語に不慣れな状態。

だからこそ、「海外行御印章」といった古風な呼び名が使われていたのです。

ですが、日本が西洋諸国と同じ土俵で外交を行うには、国際的に通用する制度と名称が不可欠でした。このとき採用された「旅券」という用語は、西洋の“passport”にあたるものであり、明治日本の文明開化の象徴でもあります。

旅券が明文化されたことで、海外渡航がより制度化され、外国とのやりとりがスムーズになりました。これは、明治政府が“日本の顔”を外に向けてどう見せるか、真剣に考えていた証拠でもあります。

1998年に制定された「旅券の日」は、そんな過去の努力と制度の礎に感謝を捧げる、歴史的な記念日なのです。

旅券の日の豆知識|パスポートにまつわる意外な事実

パスポートって、ただの身分証明書だと思っていませんか?

実はそこには、知られざる意味と国際的な重要性が詰まっています。旅券には、主に次の3つの役割があります。

  • 日本国民であることを証明する
  • 渡航の正当性を記録する
  • 渡航先の国に「日本国としての保護」を要請する

この3つ目がとても重要で、万が一、海外でトラブルに巻き込まれた際に、日本政府があなたを守る「根拠」となるのが旅券なのです。

一方、ビザ(査証)は、渡航先の国が発行する「入国許可証」。ビザは旅券の中に貼り付けられたり、記録されたりして管理されます。

そして、日本のパスポートは「世界で最も信頼されている旅券」のひとつです。2023年時点で、日本のパスポートはビザなしで渡航できる国の数が世界最多を記録。

それだけ「日本という国の信用力」が高いということなのです。ちなみに、旅券のカバーが「赤い」のも意味があります。

日本の一般旅券は「えんじ色(濃赤)」で、これは「外交的に控えめで誠実」な印象を与えるとされています。

旅券の日に関わる人物・団体|旅券制度を支えたキーパーソン

旅券の日は、明治政府の外交制度と深く関わっています。

その中心的存在が、当時の外務卿・寺島宗則(てらしまむねのり)です。寺島は、開国後の日本の外交制度を整えるために数々の法令を整備した人物。

特に「領事裁判権の撤廃」に尽力し、西洋諸国との不平等条約の見直しを推し進めた外交官として知られています。そんな彼が主導した法令の一つが「海外旅券規則」です。

つまり、日本の旅券制度の土台を築いた、まさに“旅券の父”と呼べる存在なのです。そして現在の旅券制度を運用するのが「外務省」。

旅券の発行、管理、改定まで、すべての手続きを監督しています。都道府県にある旅券センターや申請窓口も、外務省の管轄下にあります。

外務省はまた、「海外安全情報」「渡航情報の提供」なども通じて、日本国民の海外での安全確保を支えています。

旅券の日に関するよくある質問

Q1. なぜ2月20日が旅券の日に選ばれたの?
A1. 1878年2月20日に「海外旅券規則」が制定され、日本の法令で初めて「旅券」という言葉が登場した日だからです。

Q2. パスポートの色は選べるの?
A2. 日本では、有効期間10年の旅券が「赤」、5年のものが「紺」となっています。申請時に選ぶことができます。

Q3. パスポートを紛失したらどうすればいい?
A3. 海外で紛失した場合は最寄りの日本大使館・領事館に連絡し、帰国のための「帰国渡航書」や再発行の手続きを行います。

旅券の日を通じて、世界をもっと身近に感じよう

旅券の日は、ただ制度ができた日ではありません。

それは、日本が世界に歩み出す第一歩を踏み出した日でもあります。この制度がなければ、私たちは今のように自由に海外を旅することはできなかったかもしれません。

日本という国が、自らの手で世界と繋がる道を切り開いた日。その努力と進化の積み重ねが、今の私たちに自由な旅をもたらしてくれているのです。

もし、まだパスポートを持っていないなら、ぜひこの「旅券の日」をきっかけに申請してみてください。きっと、あなたの世界が広がります。

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