万歳三唱の日(2月11日 記念日)はどんな日?
✅ 明治天皇に向かって、初めて「万歳三唱」が行われた歴史的な出来事にちなんだ記念日。
✅ 欧米の歓呼文化を参考に、帝国大学の教授・学生が「万歳、万歳、万々歳」の唱和を提案した。
✅ 明治天皇、帝国大学(現・東京大学)、法学部教授・和田垣謙三が深く関わっている。
明治時代、日本の歴史が大きく動いた日——それが1889年(明治22年)2月11日です。
この日は、単に大日本帝国憲法が発布されたという歴史的な日であるだけではありません。もう一つ、私たちの暮らしの中にも根づく、重要な文化が誕生した日でもあります。
それが「万歳三唱」。今やお祝いの場や式典で、当たり前のように唱えられる「バンザーイ!」という言葉。
しかし、この習慣が始まった瞬間をご存じでしょうか?
それはまさにこの日、東京・青山練兵場へと向かう明治天皇の馬車に、帝国大学の学生たちが歓呼の声を上げたのが始まりでした。
「万歳、万歳、万々歳!」という声に込められた願い、そして当時の空気感——そこには、ただの歓声ではない深い意味と想いが隠れています。
ここでは、そんな「万歳三唱の日(2月11日)」の誕生背景や豆知識、関係者たちの想いなどを詳しく解説していきます。読み終えたとき、あなたはこの「万歳」という言葉が持つ歴史の重みを、きっと誰かに話したくなっているはずです。
万歳三唱の日の由来とは?明治時代に生まれた歓呼の言葉
2月11日——日本の建国記念の日としても知られるこの日ですが、1889年当時の東京では、もう一つの歴史的な出来事が起こっていました。
それが「万歳三唱」の誕生です。
この日、大日本帝国憲法が発布され、明治天皇が臨時観兵式のために青山練兵場へと出発することになっていました。
皇居から練兵場へと向かう道すがら、多くの国民が沿道に集まりました。
その中に、帝国大学の学生たちの姿がありました。
この学生たちは、出御に際してただ頭を下げるだけでなく、もっと気持ちを込めた方法で明治天皇を見送りたいと考えていました。
そこで当時の法科大学(現在の東京大学法学部)の教授である和田垣謙三が提案したのが、「万歳、万歳、万々歳」という新しい歓呼の言葉でした。
このアイデアの背景には、フランスの「ヴィヴ・ラ・フランス(Vive la France)」、イギリスの「ゴッド・セーブ・ザ・キング(God Save the King)」のように、国家や王に対して国民が声を合わせて祝意を示す文化があります。
日本にもそれに相当する表現が必要だと考えたのです。
こうして学生たちは、「万歳三唱」を行うべく、意を決して皇居前に整列しました。そして、明治天皇の馬車が目の前に差しかかると、誰かが勇気を出して声を上げました——
「ばんざーい!」
その声は思いのほか大きく、馬車を引く馬が驚いて急に立ち止まってしまいました。
次に続くはずだった二声目の「万歳」は気後れして小さな声に。そして三声目の「万々歳」は、ついに唱えられることなく、場が静まり返ってしまいました。
しかし、それを見ていた周囲の人々は、「おお、今のが万歳三唱なのか!」と勘違いし、その後「バンザイ、バンザイ」の二唱が定着していったのです。こうして「万歳三唱」は、日本における慶事の歓呼として根付き、今日まで引き継がれてきました。
万歳三唱の日の豆知識!「万歳」の裏にある歴史と文化
「万歳(ばんざい)」という言葉は、現代ではお祝いごとの定番となっていますが、その意味や成り立ちを深く考える機会はあまり多くありません。
実は、「万歳」という語自体は、中国の古代から使われている言葉で、皇帝や目上の者の長寿を願う敬称として使われてきました。つまり、「万の年まで生きながらえるように」という意味が込められているのです。
日本でも古来、祝詞や儀式の中でこの語は使われていましたが、それを声に出して叫ぶという文化はありませんでした。
特に天皇に対しては、沈黙の中で最敬礼をするのが当然とされていた時代。
そこへ突如として現れた「歓声を上げる文化」。
欧米では、王や国家に対して国民が声をそろえて称えるのが一般的でした。例えば、イギリスでは「ヒップ・ヒップ・フーレイ!」という三唱が、スポーツや王室イベントでも用いられます。
こうした国際的な文化の波を受けて、日本でも「自分たちの敬意の表し方」を模索する動きが出てきたのです。
そして「万歳三唱」はその第一歩。その後、「バンザイ」は日常でも使われるようになり、子どもたちが手を挙げて「バンザーイ!」と叫ぶ姿も一般化していきました。
ちなみに「万々歳(ばんばんざい)」は語感の違いや言いづらさ、そして定着前の騒動によって消えてしまった表現です。ある意味、最初に馬を驚かせなければ、私たちは今ごろ「ばんざーい!ばんばんざーい!」と言っていたかもしれません。
万歳三唱の日と関わりのある人物や団体とは?
この記念日には、いくつかの重要な人物や組織が深く関わっています。
まずは、主役とも言える存在——明治天皇です。明治天皇は、日本を近代国家へと導いた象徴的存在であり、その御前で最初の「万歳」が叫ばれたことに大きな意味があります。
次に、帝国大学(現在の東京大学)の学生たち。彼らの「もっと気持ちを伝えたい」という情熱が、この文化の火種となりました。
とりわけ、外国の文化に学びながら、日本独自の敬意表現を模索した姿勢は称賛に値します。
そして最後に、忘れてはならないのが和田垣謙三教授です。彼は法学者として知られながらも、社会文化や礼儀作法にも深い関心を持っていた人物。
「万歳三唱」という新たな文化的表現を創案したことは、彼の革新性と、日本社会への愛着の表れでもあります。
こうした人物たちの行動が重なり合って、「万歳三唱の日」が誕生したのです。
万歳三唱の日に関するよくある質問
Q1. 現代でも正式な式典で「万歳三唱」は使われていますか?
はい、使われています。政治家の演説後、国民的スポーツ大会の優勝セレモニー、学校の卒業式などでも見られます。
Q2. 「万歳」と「万々歳」はどう違うの?
「万歳」は現代に定着した形で、「ばんざい!」と両手を挙げて祝意を示す言葉です。「万々歳」は最初に考案された表現ですが、定着しませんでした。
Q3. 万歳三唱は子どもにも教えるべき文化ですか?
はい。日本独自の祝意の表現として、歴史や意味を伝えることは情操教育の一環としても有意義です。
万歳三唱の日(2月11日 記念日)のまとめ
2月11日の「万歳三唱の日」は、私たちが日常で使う「バンザーイ!」の言葉のルーツをたどる日です。
そこには、明治という激動の時代に、国民が自らの気持ちをどう表現するかを模索し、作り上げた文化があります。
たった一声の「ばんざーい」が、国の伝統になった——そう思うと、今叫ぶ「万歳」の響きも、どこか誇らしく聞こえてきませんか?
次に「万歳!」と声に出すとき、あなたのその言葉には、百年以上の歴史が宿っているのです。
今日は何の日(2月11日は何の日)
建国記念の日 | 科学における女性と女児の国際デー | 万歳三唱の日 | 文化勲章制定記念日 | 干支供養の日 | 仁丹の日 | わんこそば記念日 | 初午いなりの日 | 出雲そばの日 | ロールちゃんの日(毎月11日) | めんの日(毎月11日・11月11日) | ダブルソフトの日(毎月11日) | おかあちゃん同盟の日(毎月11日)

