ニッパーの日(2月8日 記念日)はどんな日?
✅ 「ニッパーの日」は、ビクターの象徴である犬「ニッパー」の魅力と歴史を伝える記念日です。
✅ 名前の語呂「ニッ(2)パー(8)」から2月8日に制定され、音楽と感動の原点を伝えることが目的です。
✅ 株式会社JVCケンウッド・ビクターエンタテインメントと、一般社団法人・日本記念日協会が制定に関わっています。
もし愛犬が、亡き主人の声に耳を傾けていたら——
一匹の犬が、耳をすませている絵を見たことがありますか?
古びた蓄音機の前に、じっと座る白い犬。彼の名前は「ニッパー」。
まるで「ご主人、どこにいるの?」と問いかけているかのようなその姿は、見る人の心に、何ともいえない温かさと切なさを届けてくれます。
この犬こそが、日本ビクターをはじめとする世界の音楽文化に深く関わる、伝説のブランドキャラクターなのです。
2月8日「ニッパーの日」は、そんなニッパーを讃える特別な記念日。「ニッ(2)パー(8)」という語呂合わせから制定され、ニッパーの純粋な姿勢と、音楽に宿る感動を未来に伝えることを目的としています。
ただの企業ロゴと思っていたあの犬に、こんな深い物語があったなんて——きっと読み終えるころには、誰かに話したくなっているはずです。
ニッパーの日の由来:2月8日、語呂合わせに隠された想い
「ニッパーの日」が2月8日に選ばれたのは、語呂合わせが理由です。
「ニッ(2)パー(8)」と読むこの語感が、ニッパーの名前にぴったり一致することから、この日が記念日となりました。
制定したのは、音楽や映像作品の制作・販売を手がける株式会社JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント。
彼らがこの記念日に込めた想いは、単なるブランドPRではありません。
「音楽の感動を、心で受け取ってほしい」
「人と音楽、そしてその記憶を未来に残していきたい」
そんな願いが、この日に込められているのです。
記念日は正式に、一般社団法人・日本記念日協会にも認定・登録されています。つまり「2月8日は、音楽と愛情の象徴であるニッパーの日」ということが、公的にも認められたというわけです。
たった1匹の犬が、音楽と人間の関係をここまで象徴するなんて——。ニッパーの物語は、まさに「感動の原点」そのものです。
ニッパーの日に知っておきたい、感動のストーリー
ニッパーは1884年、イギリス・ブリストルで生まれたフォックス・テリアです。彼は、イギリスの風景画家マーク・バロウドの愛犬でした。
マークが亡くなった1887年、ニッパーは弟のフランシス・バロウドに引き取られます。新しい生活の中でフランシスは、ある日とても不思議な光景を目にしました。
それは、蓄音機から流れる亡き兄・マークの声を、ニッパーがじっと聞いている姿でした。
その様子に心を打たれたフランシスは、絵画『His Master’s Voice(彼のご主人の声)』を描き上げます。
犬が亡き主人の声を聞こうとしている。それだけの情景が、これほどまでに人の心を動かすのです。
最初の絵は、筒型の「フォノグラフ」が描かれていましたが、その後、円盤型の「グラモフォン」に修正され、1900年にはアメリカで商標として登録されました。
以降、この犬の姿は世界中で知られるようになり、ビクターやHMVといった音楽関連ブランドの象徴となったのです。
ニッパーの日と音楽文化のつながり
ニッパーが耳を傾ける先にあるのは、単なる音ではありません。
「ご主人の声」
「思い出の歌」
「誰かのメッセージ」
音楽には、時間も場所も超えて伝わる力があります。そして、その音を「心で聴く」存在がニッパーなのです。
日本でもニッパーは、ビクターのロゴマークとして浸透しています。テレビCMやレコードジャケットなど、目にしたことのある人も多いのではないでしょうか。
また、音楽ファンの間では、ニッパーをモチーフにしたグッズやフィギュア、レトロポスターが人気を集めています。
見れば見るほど、耳を澄ますその姿に、静かだけれど深いメッセージが込められていることに気づくはずです。
ニッパーに関わる人・企業の深いつながり
ニッパーをここまで有名にしたのは、1人の画家だけではありません。
フランシス・バロウドが描いた絵は、当時の音楽再生機器を製造していた「ベルリーナ・グラモフォン社」によって商標として登録されます。
その後、この会社はアメリカで「ビクタートーキングマシーン」となり、世界中にレコード文化を広めていきます。
日本では、その流れを受けて「日本ビクター株式会社(現:JVCケンウッド)」が設立され、ニッパーのロゴも一緒に上陸。
ビクターエンタテインメントは、その流れをくむ形で、映像・音楽文化を担う企業として今もなお活動しています。
また、イギリス発祥の音楽小売チェーン「HMV」は、“His Master’s Voice”の頭文字を取って名付けられました。
こうした背景を知ると、ただのマスコットに見えていたニッパーが、どれだけ多くの人と時代をつないできたかが見えてきます。
ニッパーの日に関するよくある質問
Q1. ニッパーって本当に実在した犬なんですか?
はい。1884年にイギリス・ブリストルで生まれたフォックス・テリアです。
Q2. なぜ蓄音機の前に座っているのですか?
亡き飼い主の声が蓄音機から聞こえてくると感じ、
その音を不思議そうに聞いていた姿を画家が描いたものです。
Q3. ニッパーの日には何かイベントはありますか?
企業や音楽ショップで関連イベントやグッズ展開がされることもあります。
SNSでは「#ニッパーの日」でファンによる投稿も見られます。
まとめ:ニッパーの日に感じる、音楽と記憶のぬくもり
「ニッパーの日」は、音楽と人の心をつなぐシンボルに想いを馳せる日です。
耳をすませば、懐かしい声が聞こえてくる——
そんな体験が、音楽にはできるのです。
ニッパーの姿は、100年以上たった今も変わらず、私たちに「大切な声を忘れないで」と語りかけています。
2月8日という日が、単なる語呂合わせではなく、記憶と感動を未来へ伝える意味を持っていると知った今、あなたもきっとニッパーの虜になっているはずです。
