ひょうご安全の日(1月17日)はどんな日?
✅ 阪神・淡路大震災の記憶と教訓を未来に継承するため、兵庫県が制定した追悼と防災の記念日。
✅ 被災地神戸を中心に、毎年「1.17のつどい」や「ひょうごメモリアルウォーク」などが開催される。
✅ 制定・実施主体は兵庫県と「人と防災未来センター」、市民・ボランティア・企業も連携して支えている。
忘れてはならない朝が、記念日になった
1995年1月17日午前5時46分。
まだ夜が明けきらない、静かな冬の朝。
突然、地面が唸りを上げて揺れ出しました。
阪神・淡路大震災。
兵庫県を中心に、死者6,434人という甚大な被害をもたらした未曾有の大災害です。
その日から、被災者の人生は一変しました。家族を失い、住まいを失い、当たり前だった日常が壊されていったのです。
ですが、その悲しみと絶望の中で生まれたのが、「支え合い」でした。
見知らぬ人同士が手を取り合い、助け合い、励まし合いながら復興の道を歩み始めたのです。この出来事を忘れないため、兵庫県は震災から11年後の2006年、「ひょうご安全の日」を制定しました。
ひょうご安全の日(1月17日)の由来と目的
「ひょうご安全の日」は、兵庫県が「ひょうご安全の日を定める条例」に基づいて制定した記念日です。
正式に施行されたのは、2006年1月17日。その背景には、震災の記憶を風化させないという強い決意があります。
兵庫県はこの記念日を通して、次の3つの目的を掲げています。
1つ目は、「震災犠牲者への追悼」。
2つ目は、「震災の教訓を語り継ぐ」。
そして3つ目は、「安全・安心な地域社会づくり」。
この日には、神戸市中央区の「人と防災未来センター」前で、「ひょうご安全の日 1・17のつどい」が開催されます。
正午には鐘の音が鳴り響き、参加者全員が静かに黙祷を捧げます。ただし、これは単なる追悼ではありません。
「備えること」「語り継ぐこと」「学び続けること」の大切さを再認識する、未来志向の行事なのです。
また、兵庫県内各地で同時に防災訓練やシンポジウム、講演会が実施され、幅広い世代に向けた防災教育が展開されます。
ひょうご安全の日にまつわる豆知識と意外な一面
「ひょうご安全の日」には、あまり知られていない意外な側面もあります。
たとえば、この日は政府が定めた「防災とボランティアの日」とも重なっています。つまり、日本全国が防災を意識する重要な日として、国と地方がそれぞれの立場で記念日を設定しているのです。
また、「ひょうごメモリアルウォーク」というユニークなイベントも、この日に開催されています。
これは、被災時の徒歩避難を体験することで、防災意識を高める目的のウォーキングイベントです。多くの参加者が非常食を持参し、避難経路や安全な場所を確認しながら歩きます。
実際に歩いてみると、いかに道が狭いか、障害物が多いか、トイレや水の問題があるかなど、災害時の課題がリアルに感じられるのです。
「人と防災未来センター」では、震災当時の映像や写真、被災者の証言などを展示。実際の揺れを再現する「地震体験装置」もあり、防災教育の場として国内外から注目されています。
さらに、「1.17の灯り」という灯籠イベントも行われています。六甲山のふもとから見下ろす神戸の夜景の中に、震災犠牲者への想いが込められた光が静かに揺れる光景は、胸を打ちます。
ひょうご安全の日と深く関わる人物・団体
この記念日を支えるのは、行政だけではありません。
中心的な存在となるのが、神戸市中央区にある「人と防災未来センター」です。ここでは、展示・資料提供だけでなく、研修・講演・子ども向けの防災学習なども行っています。
そして、震災当時の兵庫県知事であり、ひょうご安全の日の理念を現在に継いだ井戸敏三元知事の存在も欠かせません。彼のリーダーシップにより、「忘れない、語り継ぐ、備える」という三本柱が県の防災方針として明確に打ち出されました。
また、地域住民やNPO法人、防災士などのボランティア団体も、毎年記念日を軸に多彩な活動を行っています。
特に、神戸市内の小中学校では、毎年1月に防災教育週間を設けており、子どもたちが家族に避難ルートを伝えたり、家の耐震を確認するなど、家庭全体に防災意識を波及させる取り組みも。
企業も防災対策を強化する日として、社内訓練を実施するところが増えています。
行政・教育機関・市民・企業が「災害を他人事にしない」姿勢を持ち、ひとつの記念日を通じて共に行動している点は、この記念日の大きな特徴といえます。
ひょうご安全の日に関するよくある質問
Q1:ひょうご安全の日と防災とボランティアの日の違いは?
A1:どちらも1月17日ですが、前者は兵庫県が、後者は国(政府)が制定した記念日です。目的は共通しており、震災の教訓を忘れず、防災・支援意識を高める点にあります。
Q2:一般の人でもイベントに参加できるの?
A2:もちろんです。県内外を問わず、多くの人が「1・17のつどい」や「メモリアルウォーク」に参加可能です。公式サイトや広報誌などで事前に情報を確認すると安心です。
Q3:家庭でできる「ひょうご安全の日」の過ごし方は?
A3:家族で防災マップを見直したり、非常持出袋の中身を点検するだけでも立派な取り組みです。子どもと一緒に地震時の避難方法を話し合うことも効果的です。
ひょうご安全の日のまとめ
「ひょうご安全の日」は、単なる「震災を思い出す日」ではありません。
それは、あの朝を生き抜いた人たちの声を聴き、私たちが今をどう生きるかを問いかける日です。
震災を知らない世代が増えていくなかで、記憶を繋ぎ、行動に変えていく意識がますます求められています。
防災は、特別な人の仕事ではありません。あなたの命、大切な人の命を守る「日常の準備」こそが、最も大切な行動です。
1月17日、「ひょうご安全の日」に、静かに手を合わせ、そして防災という未来への行動を始めてみませんか?
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