新年一般参賀(1月2日 年中行事)はどんな日?
✅ 戦後の1948年に再開され、皇室と国民が新年を祝う行事として定着した日。
✅ 1969年の事件以降、防弾ガラス越しに長和殿ベランダから挨拶が行われている。
✅ 天皇陛下・皇后陛下、成年皇族と、行事を運営する宮内庁が深く関わっている。
1月2日 新年一般参賀(年中行事)とは?皇居で国民と皇室が新年を祝う日本の伝統
1月2日「新年一般参賀」は、皇居・宮殿の長和殿ベランダに天皇陛下ほか皇族の方々が立ち、集まった国民に向けて新年の挨拶をされる日本の伝統的な年始行事です。
新年の早朝、晴れ渡る空の下に広がる二重橋と長和殿の絵は、多くの日本人が心に抱く「新年の象徴」となっています。
日本全国から訪れた人々が日の丸の小旗を振りながら、皇族の方々の姿を一目見ようと集まる光景は、ただのお祭りではありません。
そこには、「平和で希望に満ちた新年を共に迎えよう」という、日本人の心の原風景ともいえる深い意味が込められています。
ここでは、新年一般参賀の由来・歴史・当日の流れ・豆知識・参加のコツ・よくある質問まで、知りたい情報をやさしく丁寧にお伝えします。
新年一般参賀はどんな日?皇居で新年を祝う日本の伝統行事
新年一般参賀は、毎年1月2日に皇居の長和殿前庭に集まった国民に対し、天皇陛下や皇后陛下、成年皇族の方々がベランダからお言葉や祝意を伝えられる年中行事です。
多くの人が早朝から行列を作り、晴れやかな気持ちで新年を迎えるその姿は、日本人の年始の一大イベントとして親しまれています。
新年一般参賀の起源と歴史的背景
新年一般参賀の歴史は、明治時代以降の天皇による新年の拝賀制度に遡ります。
明治以降、元旦に天皇が新年の挨拶をして国民と交流する文化が育まれました。しかし、戦争や社会情勢の変化によって一時中断された時期もありました。
戦後の1948年(昭和23年)にGHQの統治下で「新年一般参賀」として復活し、昭和天皇が宮内庁庁舎の屋上から手を振るという形で参賀に応えられたのが再開の始まりです。
当時は現在のような宮殿での参賀形式ではなく、慎ましくも新たな時代の幕開けを象徴するものでした。
なぜ1月2日なの?新年一般参賀がこの日に行われる理由
多くの人が「元日(1月1日)に参賀があるのでは?」と考えがちですが、新年一般参賀は1月2日が伝統となっています。
これは、元日が家族と静かに新年を過ごしたり、初詣に行ったりといった私的な祝いの日であるのに対し、1月2日は公的な行事として国民と皇室が共に新年を祝う日として位置付けられたためです。
この区別は明治以降の皇室行事として長く受け継がれてきました。
現在の様式と安全への配慮 ― ベランダ形式のいま
新年一般参賀が広く親しまれるようになる中、**1969年(昭和44年)1月2日の「昭和天皇パチンコ狙撃事件」**は大きな転換点となりました。
この年、昭和天皇が長和殿のベランダに立って参賀者に応えていた際に、発射されたパチンコ玉が飛んできたという事件が起きました。
幸い昭和天皇は無事でしたが、この出来事を受けて長和殿のベランダに防弾ガラスが設置されることになり、安全面への配慮が強化されました。
現在は、防弾ガラス越しに天皇陛下・皇后陛下・成年皇族の方々が並び、参賀に応じられるのが一般的なスタイルです。
新年一般参賀の当日の流れ ― 初めての人でも安心
1. 早朝からの列形成
新年一般参賀は朝早くから多くの人が訪れます。
特に人気の時間帯は午前中で、列ができるのも早朝からです。列に並ぶ場所は皇居・長和殿前の庭で、日の丸の小旗を手にして待つ人の姿が見られます。
2. 長和殿ベランダに皇族がお出まし
一定の時間になると、長和殿のベランダに天皇陛下や皇后陛下、成年皇族が姿を見せられます。
防弾ガラス越しとはいえ、晴れやかな笑顔や落ち着いたお言葉に、多くの参賀者が感動を覚えます。
3. 挨拶と万歳三唱
参賀者に向けて新年の挨拶があり、その後に「万歳三唱(ばんざいさんしょう)」が行われます。
これは参賀者全員で三度「万歳」を唱え、新年の喜びと幸せを分かち合う瞬間です。
4. 日の丸の小旗を振る
参賀者は準備されたか、持参した日の丸の小旗を振りながら皇族に祝意を伝えます。
この光景は日本の新年の象徴として、年々人気を集めています。
新年一般参賀の楽しみ方・裏話
日の丸の旗を振る理由
参賀で日の丸の旗を振るのは、新年の喜びと国への愛情を象徴するためです。
冬の朝の澄んだ空気の中で赤と白の旗が揺れる光景は、多くの人の心に深く刻まれます。
服装のポイント
冬の寒さ対策は必須です。
参賀は長時間屋外で待つことが多いため、防寒着・手袋・暖かい靴を用意すると安心です。
混雑回避のコツ
人気の時間帯は午前中です。
比較的空いている時間帯を狙いたい方は、やや遅めの時間に並ぶか、事前に宮内庁の案内をチェックすると良いでしょう。
新年一般参賀に関するよくある質問
Q1:予約は必要ですか?
A1: 基本的に予約は不要です。
当日直接皇居に向かえば参加できますが、最新の案内や注意事項は宮内庁の公式情報を確認してください。
Q2:誰でも参加できますか?
A2: はい、年齢や国籍に関係なく誰でも参加可能です。
ただし、安全のための入場制限がある場合があります。
Q3:写真撮影はできますか?
A3: 基本的に可能です。
周囲の方の迷惑にならないよう、マナーを守って撮影してください。
新年一般参賀のまとめ
1月2日の新年一般参賀は、皇室と国民が新年を共に祝い、平和と希望を分かち合う日本の伝統行事です。
その歴史は明治時代から続き、戦後に改めて定着し、現代では防弾ガラス越しの参賀という安全面にも配慮した形で受け継がれています。
皇居の長和殿で日の丸の小旗を振りながら新年を祝う光景は、多くの人々にとって忘れられない体験となるでしょう。
ぜひ一度、その雰囲気を肌で感じていただきたい行事です。
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