いい歯の日(11月8日 記念日)はどんな日?
✅ 「いい(11)歯(8)」の語呂合わせで、日本歯科医師会が1993年に制定した健康啓発の記念日です。
✅ 「8020運動」の普及を目的に、美しい笑顔と歯の健康の大切さを伝えるイベントが行われます。
✅ 公益社団法人・日本歯科医師会と厚生労働省が中心となり、著名人を起用した啓発活動が特徴です。
いまさら聞けない!「いい歯の日」って何のための日?
歯って、毎日使っているのに、つい後回しにしてしまいがちですよね。
でも、もし歯が痛くなったら、食事が楽しめなかったり、人前で思い切り笑えなかったり、生活の質は一気に下がってしまいます。
そんな「歯の大切さ」に改めて気づくきっかけをくれるのが、11月8日の「いい歯の日」です。
この記念日は、東京都千代田区に本部を構える「日本歯科医師会」が1993年(平成5年)に制定したもので、「いい(11)歯(8)」という語呂合わせから生まれました。
ただの言葉遊びではありません。
これは、国民一人ひとりが「自分の歯を大切にする」意識を持つことを目的とした、全国的な啓発記念日なのです。
「いい歯の日」の由来は語呂合わせだけじゃない!根底にあるのは“8020運動”
「いい歯の日」は、その名前の通り「いい(11)歯(8)」という覚えやすい語呂合わせから制定されました。
しかし、これにはもっと深い意味があります。
それが「8020(はちまるにいまる)運動」です。
この運動は、「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という全国的な健康運動で、1989年(平成元年)から日本歯科医師会と厚生労働省が中心となって推進しています。
人の歯は全部で28本(親知らずを除く)ありますが、20本以上残っていれば、ほとんどの食事を不自由なく楽しむことができると言われています。
だからこそ、8020という数字が目標に設定されているのです。
この「いい歯の日」は、その8020運動の一環として、より多くの人に歯の健康の大切さを伝えるために作られました。
11月8日を中心に、全国の歯科医院や自治体、学校などで歯科検診や啓発イベントが行われ、日ごろ見落としがちな“口の中の健康”に光が当たります。
見逃せない!「いい歯の日」の笑顔イベントが面白い
「いい歯の日」は、ただ真面目に歯の健康を考える日ではありません。
この日を楽しく、そして印象的に伝えるために、ユニークなイベントがたくさん行われています。
その代表が「ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー」です。
これは、その年に最も“笑顔が素敵だった”著名人男女1名ずつを表彰する企画で、日本歯科医師会が主催しています。
たとえば、過去には俳優の竹内涼真さんや、女優の吉岡里帆さん、スポーツ界からは浅田真央さんや大谷翔平さんなども選出されたことがあり、多くの人にインパクトを与えました。
選ばれる基準は、「歯並び」や「白さ」だけでなく、笑顔の魅力やポジティブな影響力など、トータルな印象が評価されます。
また、全国から一般公募で「とびきりの笑顔」を集める「スマイルフォトコンテスト」も人気のイベントのひとつです。
プロもアマチュアも関係なく、子どもから大人まで幅広い世代が参加でき、笑顔の素晴らしさを写真で表現します。
受賞作品は発表され、表彰も行われるため、自分の笑顔が全国に広がるチャンスにもなります。
笑顔の源は「健康な歯」日本歯科医師会の活動とは?
「いい歯の日」を制定したのは、歯科界の中核を担う公益社団法人・日本歯科医師会です。
この団体は、全国の歯科医師が会員となっており、歯科医療の発展と国民の口腔健康の向上を目的にさまざまな活動を行っています。
日本歯科医師会の重要な役割のひとつが、歯科保健啓発活動です。
その中核として位置付けられているのが、8020運動と「いい歯の日」などの記念日キャンペーンです。
また、子ども向けには「よい歯のコンクール」、高齢者向けには「口腔ケアガイドライン」の普及など、ライフステージに合わせた情報発信を行っています。
さらに、災害時には「歯科医療救護チーム」を編成し、被災地での口腔ケア活動を支援するなど、社会貢献にも力を入れています。
いい歯の日にまつわるQ&Aでさらに理解を深めよう!
Q1. なぜ「20本の歯」が大切なのですか?
20本以上の歯があれば、ほとんどの食事をしっかり噛むことができるからです。噛む力は、胃腸の働きや脳の活性にもつながり、健康寿命の維持にも重要です。
Q2. 子ども向けのイベントもありますか?
はい、多くの地域で小学生向けの「歯のポスターコンテスト」や、親子で参加できる歯磨き教室などが開催されています。
Q3. 歯が健康だと、見た目以外にどんなメリットがありますか?
噛むことで脳が刺激され、認知症予防にもつながると言われています。また、歯周病を防ぐことで、糖尿病や心疾患のリスクも下げられます。
「いい歯の日」をきっかけに、未来の自分に“ごほうび”を
歯は、一度失ってしまうと、もう元には戻りません。
だからこそ、日々のちょっとしたケアの積み重ねが何より大切です。
「いい歯の日」は、そんなことを思い出させてくれる、とても意味のある日です。
歯磨きの時間をほんの少し見直してみたり、久しぶりに歯科検診を予約してみたり。
大切なのは、“今の行動が未来の自分の健康に直結する”ということを意識することです。
毎日の食事、笑顔、会話――どれも歯があってこそ楽しめるもの。
だからこそ、「いい歯」でいることは、豊かな人生そのものに直結します。
あなたも今日から「8020運動」を意識して、将来の自分にとって最高のごほうびを用意してみませんか?
