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洋服記念日(11月12日)とは?由来・意味・洋服の歴史と関係団体を徹底解説

洋服記念日の由来や歴史、明治天皇と洋装文化の関係を解説し、近代日本の服装の変遷に迫る内容
目次

洋服記念日(11月12日 記念日)はどんな日?

✅ 明治5年11月12日に「礼服ニハ洋服ヲ採用ス」という太政官布告が出された日。
✅ 和装から洋装への変化は文明開化の象徴で、洋服文化の始まりを記念して制定された。
✅ 明治天皇の近代化の決断と、東京都洋服商工協同組合・全日本洋服協同組合連合会が深く関与。

洋服が礼服になった日、それが「洋服記念日」

「今日、何を着ようか?」
そう考える時間は、日々の暮らしの中で案外大切な瞬間かもしれません。

Tシャツにジーンズ、スーツにジャケット。
私たちが当たり前のように袖を通すこれらの「洋服」は、実は日本の歴史の中で劇的な変化と共に受け入れられてきたものです。

そしてその起点となったのが、1872年(明治5年)11月12日。
この日、「礼服には洋服を採用する」との政府の布告が出され、日本の公式な服装が和服から洋服へと大きく舵を切りました。

その記念すべき出来事を後世に伝えるために制定されたのが、**「洋服記念日(ようふくきねんび)」**です。

単なるファッションの話ではありません。
これは、日本が近代国家として世界に歩み出す決意を表した、衣服にまつわる歴史的な記念日なのです。

洋服記念日の由来は?なぜ11月12日なのか

1872年(明治5年)11月12日、政府は「太政官布告第577号」により、**「礼服には洋服を採用する」**という重大な発表を行いました。

この布告は、ただの衣服の選択ではなく、「近代化を象徴する国家のビジュアル」を形にしたものでした。

当時の日本では、天皇を頂点とした国家体制の構築が進められており、その中で西洋式の服装は「国際社会に通じる見た目」の一部とされていたのです。

公家風や武家風の装束は「伝統」でありながらも、「世界標準」に合わないという判断のもと、礼装の主役は洋服へと交代します。

この布告以降、政府高官は「大礼服」と呼ばれる豪華な洋装を身にまとい、公の場に臨むこととなりました。

日本にとって、それはただのファッション改革ではなく、「見た目から変える国家改革」そのものだったのです。

洋服記念日の豆知識:実は制定が2回ある?

この記念日、実は制定にまつわる2つの説が存在しています。

1つ目は、1929年(昭和4年)に東京都洋服商工協同組合が制定したという説。これは、日本の注文洋服業界が活発化し、洋服の地位が確立されつつあった時代です。

2つ目は、1972年(昭和47年)に全日本洋服協同組合連合会が制定したという説。こちらは、全国規模での洋服業界の連携と、文化の発信を意識した時期にあたります。

どちらにしても、業界関係者たちが「日本に洋服が根付いた歴史的な日を忘れてはならない」との思いで記念日を作ったことは共通しています。

また、東京都洋服商工協同組合では、毎年11月12日に明治神宮へ参拝し、明治天皇の御遺徳に感謝を込めて記念式典を実施しています。

つまりこの日は、単に「洋服の誕生日」ではなく、職人たちの誇りと敬意が詰まった記念日なのです。

洋服とは?和服との違いも解説

そもそも「洋服」とは何を指すのでしょうか。一言で言えば、「西洋スタイルの衣服」です。

ヨーロッパを中心に発展し、19世紀以降、世界中に広まりました。

日本では、和服という伝統衣装との対比で「洋服」と呼ばれるようになりました。

和服は直線裁ちで、身体を包むように着る構造。

一方、洋服は立体裁断で、身体のシルエットにフィットする構造。

また、着脱方法も異なり、和服が「重ねて帯で留める」のに対して、洋服は「ボタンやジッパーで開閉する」ことが主流です。

現代の私たちにとって洋服は「当たり前」ですが、それが「革新」だった時代があったことを思うと、ファッションの意味も深く感じられます。

洋服記念日に関わる人物・団体

この記念日には、以下のような人物・団体が深く関係しています。

明治天皇

洋服の採用を決断された明治天皇は、日本の近代化政策の象徴です。
文明開化を国家規模で推し進め、洋装礼服の採用はその一環でした。

東京都洋服商工協同組合

1929年に最初の「洋服記念日」を制定。
注文洋服職人たちの技術向上と、文化振興を目的に活動しています。

全日本洋服協同組合連合会

1972年に記念日を再制定。
全国の洋服業界を束ねる団体として、洋服文化の発展を牽引しています。

これらの組織や人物がいたからこそ、
「洋服」が単なる外来文化ではなく、日本文化の一部として定着していったのです。

洋服記念日に関するよくある質問

Q1. 洋服記念日ってどう過ごせばいいの?

お気に入りの洋服を身につけて、鏡の前でちょっと背筋を伸ばしてみてください。
「自分にとっての洋服の意味」を考えるだけでも、十分な記念日になります。
また、ファッションの歴史を学んでみたり、和装との違いを調べてみるのもおすすめです。

Q2. 子どもや学生に伝える方法は?

歴史の授業や家庭での会話の中で、「昔はスーツもジーンズもなかったんだよ」と伝えてみてください。
写真やイラストを見せながら話すと、理解が深まります。

Q3. 洋服業界では何かイベントがあるの?

一部の地域では、11月12日前後に展示会や記念セール、ファッションイベントが開催されることがあります。
また、洋服のリメイク体験や職人の講演会など、洋服に親しむ機会も増えています。

洋服記念日のまとめ

「洋服記念日」は、ただの衣替えの日でも、おしゃれを楽しむだけの日でもありません。

それは、日本が国の姿を変えようとした日。

そして、私たち一人ひとりが毎日身にまとう「洋服」という文化を見つめ直す日。

お気に入りの服に袖を通すとき、その背後には明治の先人たちの決断と、職人たちの情熱がある。

そんな視点で「着る」という行為を見つめると、毎日のコーディネートがもっと楽しく、意味のあるものに感じられるはずです。

11月12日、洋服の歴史と自分自身のファッションをちょっとだけ見直してみませんか?

今日は何の日(11月12日は何の日)

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