「ハイビジョンの日(9月16日)」はどんな日?
✅ ハイビジョン技術の画面縦横比が9:16であることに由来し制定された日。
✅ ハイビジョン技術は、テレビ画面が横長の16:9に変わり、映像の解像度が向上した。
✅ 通商産業省(現:経済産業省)と、NHKエンジニアリングサービスが関わっている。
9月16日は、毎年「ハイビジョンの日」として、私たちの視覚体験を豊かにする映像技術への感謝を新たにする日です。少し考えてみてください。
今や、家のリビングルームで見るテレビも、映画館のスクリーンのように迫力満点な映像を楽しめる時代です。
この日の由来や、ハイビジョン技術が私たちの生活にどれほどの変化をもたらしたのかを振り返ることができるのは、ちょうど今がそのタイミングなのです。
ハイビジョンの日の由来とは?
まず、この「ハイビジョンの日」がどうして9月16日に設定されたのかを知っておきましょう。
この記念日は、通商産業省(現・経済産業省)によって制定され、ハイビジョン技術に対する深い感謝と尊重の意味が込められています。
実は、この日は、ハイビジョンテレビの画面縦横比(アスペクト比)が「9:16」であることに由来しています。
では、なぜこの比率が重要なのか?
それは、ハイビジョンの映像が私たちの視覚にとって最も自然で心地よい比率だと考えられているからです。
縦横比16:9は、まさに人間の視野に近い形で、映画やテレビ番組をよりリアルに、臨場感たっぷりに感じさせてくれるのです。
ちなみに、同じく「ハイビジョンの日」として11月25日もありますが、これはアナログハイビジョンの走査線が1,125本であることに由来しています。
この日もまた、映像の美しさが私たちにどれほどの影響を与えたかを思い起こさせる日です。
ハイビジョンとは?その基本を再確認
さて、「ハイビジョン」とは何か、ご存じですか?「Hi-Vision」という呼び名が使われているこの技術は、日本における高精細度テレビジョン放送、つまり「HDTV」の愛称です。
今では当然のように感じるかもしれませんが、これが初めて登場した時には、まさに革命的な技術だったのです。
従来のテレビ放送は、いわゆるアナログ信号を使っており、画面の解像度はそれほど高くありませんでした。
具体的には、走査線が525本という低い数値だったのです。一方、ハイビジョンは走査線が1,125本。
つまり、約2倍の解像度を誇り、その美しい映像を私たちに届けてくれるのです。
また、画面の縦横比が4:3から16:9に変わったことも大きなポイントです。
これによって、映画やテレビ番組がより広がりを持ち、映画館のような大きなスクリーンで観るような感覚を家庭のテレビでも楽しむことができるようになりました。
ハイビジョンの歴史と進化
ハイビジョン技術の歴史は、1964年の東京オリンピックにまで遡ります。
これをきっかけに、NHK放送技術研究所は本格的にハイビジョンの研究に着手しました。
その後、1972年には国際電気通信連合(ITU-R)に対して規格提案が行われ、1976年には世界初のハイビジョン30インチモニターが完成。これによって、世界に先駆けて日本がハイビジョン放送技術を実現したのです。
その後、アナログハイビジョンからデジタルハイビジョンへの移行が進み、映像技術はますます進化を遂げます。
デジタル化により、ノイズが減少し、さらに鮮明な映像が可能になったのです。
4K・8K時代へと進化する映像技術
現在、ハイビジョンは4Kや8Kへと進化し続けています。
4Kテレビは、ハイビジョンの4倍の解像度を誇り、8Kはそのさらに4倍の解像度を提供します。
これにより、さらに細かなディテールまで視覚的に表現できるようになり、映画やスポーツの映像は一層リアルで臨場感のあるものとなりました。
加えて、これからの映像技術には、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)といった新しい技術が組み合わさることによって、さらに多彩な映像体験が可能になるでしょう。
私たちが目にする映像は、今後も進化を続けるのです。
ハイビジョンの日を迎えて
ハイビジョンの日である9月16日。この日は、単に映像技術の進化を祝うだけでなく、私たちの生活にどれほど深く影響を与えたのかを振り返る良い機会です。
ハイビジョンが私たちの映像体験をどう変えたのか、その背後にある技術や歴史を知ることで、日々の映像視聴がもっと特別なものに感じられるでしょう。
この記念日を通じて、映像技術の進化を楽しみ、未来に向けて新たな体験を求めていくことができるでしょう。
今日は何の日(9月16日は何の日)
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