黒の日・クロイサの日（9月6日 記念日）はどんな日？
✅ 「く（9）ろ（6）」の語呂合わせから、黒麹焼酎「黒伊佐錦」の魅力を伝える日
✅ 鹿児島を代表する“黒文化”の象徴として、黒麹焼酎の価値を全国に広める契機になった
✅ 記念日の制定は、大口酒造株式会社と日本記念日協会による公式認定
鹿児島県伊佐市の焼酎蔵・大口酒造が生み出した芋焼酎「黒伊佐錦」。
その名に宿る“黒”は、ただの色ではなく、鹿児島の風土と文化を象徴する存在です。
毎年9月6日は、「黒の日・クロイサの日」として、この黒麹焼酎の魅力と、鹿児島が育んできた“黒文化”を再発見する日として制定されました。
黒豚、黒酢、黒毛和牛――。
鹿児島が誇る名産品には、「黒」というキーワードが深く関わっています。
その中でも、「黒伊佐錦」は、味わいだけでなく、歴史と革新を融合させた唯一無二の存在。
この記念日を通じて、黒伊佐錦の奥深さや、鹿児島という土地の魅力に触れてみませんか？
黒の日・クロイサの日の誕生秘話と、その意味とは？
「黒の日・クロイサの日」は、2017年に鹿児島県伊佐市の大口酒造株式会社によって制定されました。
この年は、黒麹仕込みの本格芋焼酎「黒伊佐錦」の発売30周年という節目。
ただの記念では終わらせず、未来へ“黒文化”をつなぐための新たな一歩として、この日を記念日に設定したのです。
日付は、語呂合わせの「く（9）ろ（6）」。
しかし、単なる言葉遊びではありません。
1987年、焼酎業界は白麹が主流でした。
白麹は扱いやすく、管理も容易だったため、多くの蔵元が白麹仕込みを選択。
そんな中、あえて温度管理が難しく手間のかかる「黒麹」に挑んだのが、大口酒造です。
その理由は、黒麹がもたらす“深いコク”と“甘み”に、並々ならぬ魅力があったから。
当時の黒麹焼酎は珍しく、まさにパイオニア的な存在でした。
さらに、「黒」という色には“力強さ”や“男性的な美学”が宿るとされ、黒豚や黒毛和牛といった鹿児島の黒文化とも共鳴。
結果、「黒伊佐錦」は、味わいだけでなくブランド力でも注目を集める存在に成長しました。
この背景を知ると、「黒の日・クロイサの日」は、単なる焼酎の記念日ではなく、焼酎文化のターニングポイントを祝う記念日だとわかります。
黒伊佐錦が切り拓いた“黒文化”と焼酎の未来
「黒伊佐錦」は、黒麹焼酎の先駆けとして、焼酎文化そのものに革新をもたらしました。
元々、黒麹は沖縄の泡盛に使われていた菌。
強いクエン酸を生成し、雑菌の繁殖を防ぐ特性があり、南国・鹿児島の気候に適していました。
しかし黒麹の扱いは非常に難しく、温度管理や工程管理に高度な技術を要します。
当時の蔵元にとっては、リスクの高い選択だったのです。
それでも、大口酒造はあえて挑戦しました。
「濃厚な甘味とキレのある後味」
「黒特有の重厚感ある香り」
「口当たりのなめらかさ」
こうした黒麹ならではの魅力が、多くの焼酎ファンの心を掴みました。
黒伊佐錦の登場によって、黒麹焼酎の人気は再燃。
やがて全国的な“黒焼酎ブーム”が巻き起こり、今では多くの蔵元が黒麹を再評価する流れへとつながっています。
黒の日は、その先駆けを生み出した日。
焼酎文化の多様化を支えた“革命の日”とも言えるのです。
鹿児島の“黒”を知れば、黒の日がもっと面白くなる！
「黒の日」は、黒伊佐錦だけの記念日ではありません。
鹿児島には“黒”の名がつく名産品が数多くあります。
たとえば、黒豚。
県内のさつまいもを飼料に育てた黒豚は、肉質が柔らかく、脂の甘みが特徴です。
次に、黒酢。
壺畑で長期発酵・熟成された黒酢は、旨味と栄養価が豊富で、健康志向の人々にも人気です。
そして、黒毛和牛。
霜降りの美しさと、とろけるような口どけが魅力のブランド牛で、全国的にも高い評価を得ています。
これらすべてに共通するのが、“こだわりの製法”と“職人の技”。
鹿児島の“黒”は、手間暇を惜しまない製造技術と、自然との共生から生まれた結晶なのです。
黒伊佐錦も、まさにその代表格。
黒麹仕込みという伝統と革新を両立した技術が、味わいの奥深さに結実しています。
「黒の日」をきっかけに、鹿児島の黒文化を巡る旅を計画してみてはいかがでしょうか？
黒の日・クロイサの日と深く関わる「大口酒造」の魅力に迫る
この記念日を語るうえで欠かせないのが、鹿児島県伊佐市に本拠を置く「大口酒造株式会社」です。
昭和28年創業のこの蔵元は、伊佐の豊かな自然と人々の手によって、数々の名焼酎を世に送り出してきました。
なかでも「黒伊佐錦」は、同社の看板商品であり、芋焼酎ブームを牽引した立役者でもあります。
伊佐市は、水が美味しく、焼酎造りに欠かせない名水「霧島裂罅水（きりしまれっかすい）」が湧く地域。
さらに、地元の契約農家が丹精込めて育てた黄金千貫（さつまいもの品種）を使用するなど、原材料から徹底して地元産にこだわっています。
また、大口酒造はただの酒蔵ではありません。
地域との連携を重視し、観光イベントや見学ツアー、季節ごとの催しを通じて、焼酎文化の魅力を広めています。
公式サイトでは、焼酎の正しい飲み方や、料理との相性も紹介しており、初心者にも優しい設計。
「黒伊佐錦」に込められた“黒文化”の粋を、ぜひ現地で体感してみてください。
黒の日・クロイサの日に関するよくある質問
Q1. 黒伊佐錦の美味しい飲み方は？
A. 水割り・お湯割り・ロック・ソーダ割りが定番ですが、おすすめは“お湯割り”。黒麹特有の香りと甘みがふんわりと広がります。
Q2. 伊佐市では黒の日に何かイベントがあるの？
A. 大口酒造では黒の日に合わせた試飲会や限定ボトルの販売が行われることがあります。事前に公式サイトで情報をチェックすると◎。
Q3. 黒麹焼酎はどうして人気なの？
A. 味わいに深みとコクがあり、香りも華やか。料理との相性が良く、食中酒としても評価が高いためです。
黒の日・クロイサの日は、黒麹焼酎を味わいながら鹿児島を旅する日
9月6日、「黒の日・クロイサの日」。
それは、黒麹焼酎「黒伊佐錦」をただ飲む日ではありません。
焼酎文化を育てた職人たちへの敬意。
鹿児島の自然と食文化への感謝。
そして、“黒”がもたらす深みのある暮らしを再認識する1日です。
この日、あなたもぜひ、グラス片手に黒伊佐錦を味わい、鹿児島の風景に思いを馳せてみてください。
きっと、「焼酎は語れる酒」だと気づくはずです。
