シャキシャキとした歯ごたえに、ほのかに香る青い香り。
きゅうりをひと口かじると、口の中に広がる涼やかな感覚は、日本の夏そのものを思わせてくれます。
そんなきゅうりの魅力をもっとたくさんの人に知ってほしい。
そんな思いから生まれたのが「いいきゅうりの日(4月を除く毎月19日 記念日)」です。
この記念日は、語呂合わせの面白さに加えて、全国のJAや出荷団体などが力を合わせて作った、とても意味のある日なんです。
きゅうりが持つ長い歴史、食卓を彩る豊かなバリエーション、そして今改めて注目される健康食材としてのポテンシャル。
ここでは、「いいきゅうりの日」の背景や成り立ち、知られざる豆知識を紹介しながら、きゅうりという存在を見直すきっかけをお届けします。
思わず誰かに話したくなる、そんな「きゅうりの話」、始めてみませんか?
✅「い(1)いきゅう(9)り」の語呂合わせから誕生
✅JA・出荷団体など35団体が協力
✅4月以外の毎月19日に設定
いいきゅうりの日とは?名前に込められた意味と日付の由来
「いいきゅうりの日」は、毎月19日(ただし4月は除く)に設定された記念日です。
なぜ19日かというと、その答えはとってもシンプル。
「い(1)いきゅう(9)り」という語呂合わせが元になっているのです。
この記念日は2018年(平成30年)、全国のJAや県連、卸会社など、35の団体が集まって結成した「いいきゅうりの日プロジェクト」によって制定されました。
プロジェクトの目的は、栄養価は低くとも、低カロリーで健康的、そしてなにより美味しい“きゅうり”を、もっとたくさんの人に親しんでもらうこと。
毎月19日という定期的なタイミングを活かして、きゅうりに関する情報発信やイベント、レシピの紹介などが行われています。
ところで、なぜ「4月」は除外されているのでしょうか?
実は、4月19日はJAあいち経済連「西三河冬春きゅうり部会」が制定した別の記念日「良いきゅうりの日」が存在します。
こちらも「い(1)いきゅう(9)り」の語呂合わせですが、冬春きゅうりのPRを目的に制定された、地域限定の記念日。
記念日が重ならないよう配慮して、全国規模の「いいきゅうりの日」は4月を除いた11ヶ月間で設定されているのです。
きゅうりって実はすごい!いいきゅうりの日に知っておきたい豆知識
「きゅうりって栄養がないんでしょ?」なんて言われることもある野菜、きゅうり。
確かにビタミンやミネラルの含有量は少ないものの、それが逆にきゅうりの“強み”でもあります。
まず、きゅうりの約95%は水分。
まるで天然のスポーツドリンクのように、水分補給ができる食材なんです。
特に暑い夏、塩をふった冷たいきゅうりは熱中症対策にもぴったり。
しかも、カロリーが非常に低いため、ダイエット中のスナック代わりにもおすすめです。
そして何より、その独特の歯ごたえと香り。
浅漬けやぬか漬けにすれば、ごはんのお供に。
スティック状に切って味噌やマヨネーズを添えれば、立派なおつまみにもなります。
最近では「きゅうりの一本漬け」が夏祭りの定番フードとしても人気です。
海外でもきゅうりは多くの料理に使われていますが、日本ほどバリエーション豊かに楽しむ文化は珍しいとも言われています。
つまり、きゅうりは“家庭料理の名脇役”でありながら、“主役級の実力”を秘めた存在なのです。
きゅうりの歴史と名前の由来|いいきゅうりの日に知っておきたいルーツ
きゅうりのルーツは、なんとインド北部のヒマラヤ山麓。
そこからメソポタミア、ギリシャ、エジプトなどを経て、世界中に広まったとされています。
日本には仏教とともに遣唐使によって伝わり、平安時代にはすでに栽培が始まっていました。
漢字では「胡瓜」と書きますが、この“胡”という字はシルクロードを通ってやってきた異国の文化を意味するもの。
つまり「胡瓜」は、まさに“異国からやってきた瓜”という意味なのです。
ちなみに中国語では「黄瓜」と書きます。
これは、きゅうりが熟すと黄色くなることに由来します。
かつて日本でも、黄色くなった熟したきゅうりを食べていた時代がありました。
現在では、青く未熟な状態のきゅうりを食べるのが一般的ですが、このようにきゅうりの食文化も時代とともに変化してきたのです。
今ではハウス栽培技術の進化により、年間を通じて安定的に市場に出荷されており、きゅうりはまさに“常備野菜”としての地位を確立しています。
いいきゅうりの日を支える人々と活動|JAの取り組みと地域の力
「いいきゅうりの日」を支えているのは、農家や流通業者、そして全国のJA(農業協同組合)です。
とくにこの記念日を制定した「いいきゅうりの日プロジェクト」は、21のJA、13の県連、1つの卸会社が連携しており、その規模は全国的。
それぞれの地域で、イベントやキャンペーンが展開され、SNSでも「#いいきゅうりの日」で検索すると、JA主催の料理教室、きゅうりレシピの紹介、農家のインタビューなど、さまざまな投稿が見られます。
地域によっては、地元の小学校にきゅうりを配布して、食育の一環として活用する試みも。
これはまさに、地域の農業と食文化を子どもたちに伝える大切な活動といえるでしょう。
「記念日」と聞くと、企業の販促キャンペーンのように感じるかもしれませんが、「いいきゅうりの日」はまさに“地に足のついた記念日”。
現場で汗を流す生産者たちが、きゅうりをもっと愛してほしいと願い、行動を起こしている、そんな思いが込められているのです。
いいきゅうりの日に関するよくある質問
Q1. なぜ4月の19日は含まれていないの?
A1. 4月19日はJAあいち経済連「西三河冬春きゅうり部会」によって「良いきゅうりの日」として制定されており、重複を避けるため除外されています。
Q2. どうして「きゅうり」だけに毎月の記念日があるの?
A2. きゅうりは日本全国で年間を通じて栽培されており、生産量も安定しています。消費を促進し、地域農業の活性化を図るため、定期的な記念日が設けられました。
Q3. きゅうりのおすすめの食べ方は?
A3. 夏は「一本漬け」、冬は「炒め物」にアレンジも可能。味噌、塩、梅肉、ゴマ油など、多彩な味付けで楽しめます。
7月19日のその他の記念日
夏の土用の丑の日
女性大臣の日
マッターホルン北壁登頂の日
戦後民主主義到来の日
サイボーグ009の日
やまなし桃の日
カープ黄金時代の幕開けの日
おいしいラーメン 神座の日
知育菓子の日
愛知のいちじくの日
クレープの日
シュークリームの日
熟カレーの日
松阪牛の日
共育の日
いいきゅうりの日
イクラの日
食育の日
熟成烏龍茶の日
オコパー・タコパーの日
同窓会の日
幻化忌
いいきゅうりの日(4月を除く毎月19日 記念日)のまとめ
きゅうりは、地味に見えて、実は奥深い存在。
「いいきゅうりの日(4月を除く毎月19日 記念日)」は、そんなきゅうりの魅力を再発見する絶好の機会です。
ただの語呂合わせではなく、日本全国のJAや農家が「きゅうり愛」をこめて制定した、まさに農業と食の橋渡しをする記念日。
日常に寄り添い、食卓を彩るきゅうり。
毎月19日は、ちょっとだけ“いいきゅうり”を意識して、サラダやおつまみにきゅうりを選んでみませんか?
そこには、知らなかった美味しさと、新たな発見が待っているかもしれません。
