癒しと学びを届ける海の魔法 ― クラゲの世界に誘われて
「ふわり、ふわり。海の中に広がる静かな宇宙のような世界。ただそこに漂うだけなのに、なぜだか心が洗われていく。」
もし今、何かに疲れていたり、何かに癒されたいと思っているなら、“クラゲ”という生き物に触れてみてほしい。
神奈川県藤沢市の「新江ノ島水族館」、通称「えのすい」では、そんなクラゲの世界に毎月9日、特別な光をあてる日があります。
それが――
「えのすいクラゲの日」です。
この記念日は、癒しと学びを融合させた素敵な日。
訪れるだけで、日常から少しだけ抜け出して、自分と、そして自然と、静かに向き合う時間を持てます。
えのすいクラゲの日はどんな日?
✅クラゲの魅力を体感できる日
✅毎月9日に開催される参加型イベント
✅癒しと自然保護の学びを得られる機会
えのすいクラゲの日の由来とは?幻想的な海の記念日
「えのすいクラゲの日」は、新江ノ島水族館が2011年(平成23年)1月より制定した記念日です。
きっかけは、毎月9日に開催される体験型プログラム「相模湾クラゲ調査」。
この調査は、えのすいの展示飼育職員「えのすいトリーター」が実際に行っている海洋調査に、来館者が同行し、クラゲをはじめとする海の生き物たちと出会い、学び、記録するというものです。
「クラゲの“ク”にちなんで“9日”にしよう」
そんな遊び心と親しみから、この日付が選ばれました。
この活動を通じて、来館者はクラゲという存在をただ「見て癒される」だけでなく、その背景にある自然環境や海洋生態系の問題にも目を向けるようになります。
日々変化する相模湾の環境や、そこで生きるクラゲたちの姿。
それを“自分の目”で見て、感じて、考える。
それが「えのすいクラゲの日」の意義なのです。
この取り組みは一般社団法人・日本記念日協会により、正式に記念日として登録されています。
えのすいクラゲの日に訪れたい「癒しの水中空間」
「えのすいクラゲの日」は、単なるイベントの日ではありません。
それは、「クラゲと出会う日」です。
えのすいでは、クラゲの展示に並々ならぬこだわりを持っています。
とくに人気なのが、「クラゲファンタジーホール」。
ここでは、光と音が織りなす幻想的な空間の中で、ゆらゆらと舞うクラゲたちの姿に没入できます。
照明が変化するたびに、クラゲの体の透明感や、微細な動きが浮かび上がるように見える。
それはまるで、水の中に漂う宇宙船のような光景です。
さらに、球型水槽「クラゲプラネット(海月の惑星)」では、まるで“クラゲの星”に迷い込んだかのような浮遊感を味わえます。
この空間では、時間の流れすら忘れてしまいそうです。
えのすいクラゲの日で得られる知識と感動
「クラゲって、触ると危ないんじゃないの?」
「どこにでもいるけど、何してるの?」
「透明で不思議だけど、実際どうやって生きてるの?」
そんな疑問に応えてくれるのが、「クラゲサイエンス」。
えのすいの一角にあるこのコーナーでは、クラゲの生態や繁殖、食性などを研究の成果として展示しています。
実はクラゲには脳も心臓もなく、約95%が水分。
でも、その代わり、ものすごい再生能力を持つ種類もいます。
また、種類によっては毒を持つもの、一生を通じて形を何度も変えるものまでいます。
そんなクラゲの不思議を、科学の目でわかりやすく紹介してくれるのが「クラゲサイエンス」なのです。
「癒されるだけじゃなく、学べる」
これこそが、えのすいクラゲの日の本当の魅力。
えのすいクラゲの日に関係する人物・組織たち
この特別な記念日を支えているのが、「新江ノ島水族館」の存在です。
えのすいは、1954年に開館、2004年にリニューアルオープンした歴史ある水族館。
その運営母体は「株式会社江ノ島マリンコーポレーション」で、海の生態系を学ぶ教育型水族館として多くの支持を得ています。
なかでも、「えのすいトリーター」と呼ばれるスタッフたちの存在が際立ちます。
彼らは、ただ展示を管理するだけでなく、来館者との会話やイベント運営などにも積極的。
この「人と人、生き物と人のつながり」を大切にする文化が、「えのすいクラゲの日」という記念日にも色濃く表れています。
また、記念日の公式認定を行ったのは、「一般社団法人 日本記念日協会」。
日本各地のユニークな記念日を社会に広めることで、文化を継承し、新しい交流のきっかけを生み出しています。
えのすいクラゲの日に関するよくある質問
Q1:誰でもイベントに参加できますか?
A1:はい、どなたでも参加可能です。内容によっては事前予約制のものもあるため、公式サイトで確認しましょう。
Q2:毎月9日は何か特別な展示がある?
A2:基本的には毎月9日に、クラゲに関する特別な解説や展示が行われます。内容は月ごとに変わることもあるので、チェックを。
Q3:えのすいは他にどんな展示があるの?
A3:イルカやアシカのショー、深海生物、相模湾の生態系展示など、多彩な展示が充実。家族連れにもカップルにも人気です。
まとめ:えのすいクラゲの日は心がふわりと軽くなる日
「えのすいクラゲの日」は、クラゲを“癒しの存在”として見るだけでなく、その背景にある自然や命と向き合う記念日です。
新江ノ島水族館の美しい空間で、静かに漂うクラゲを見つめていると、心の中のモヤモヤが、すっと溶けていくのを感じるはず。
癒されたい人にも、学びたい人にも。
そして、ただ「美しいものを見たい」人にも。
毎月9日。クラゲの「ク」にちなんだこの日は、あなたをやさしく包み込んでくれる“海の記念日”です。
