「王者・井上尚弥が控室で食べていた“補食”がカステラだった」
その映像が流れるやいなや、SNSは爆発的な反響に包まれました。
「え、なんでカステラ?」「かわいすぎる」「どこのだろう?」
その“素朴な一口”に、世界が注目したのです。
でも──この一口には、計算され尽くした“勝つための哲学”が隠されていました。
この記事では、プロボクサー井上尚弥が選んだ補食「カステラ」に込められた意味を、スポーツ栄養の視点と、実体験から深掘りします。
読んだ後、きっとあなたもカステラを見る目が変わります。
井上尚弥、控室で“カステラ”をパクリ。その裏にあった栄養戦略
2025年5月5日(日本時間)、米ラスベガス。
T-モバイルアリーナの控室。
井上尚弥は、ストレッチをしながらおもむろにカステラを口に運びました。
試合前の緊張感が漂う場面とは思えない、どこか“ほっとする”ような光景。
その瞬間が中継で映し出され、X(旧Twitter)では即座に話題沸騰。
「全世界に晒されてる笑」「かわいすぎて無理」「どこのカステラ?」「治一郎の袋あるけど…カステラないよね?」など、謎と可愛さが拡散されていきました。
【解説】カステラは“補食の王様”だった!?スポーツ栄養士が語る3つの理由
実は、カステラはアスリートの補食にぴったり。
現役で陸上中距離選手として活動していた筆者が、スポーツ栄養士の先生に聞いた「試合前にカステラが選ばれる理由」は、次の3つです。
① 吸収が早く、エネルギー変換がスムーズ
カステラは砂糖と小麦粉がメイン。
これは体にとって「即エネルギー化」できる食材。
例えば、試合まで30〜90分の間に摂取するのに最適で、血糖値が緩やかに上がり、集中力や持久力に良い影響をもたらします。
しかも、GI値が高い=血糖が早く上がるので、スパート力も得られるのです。
② 脂質が少なく消化が良い
実際、バターやクリーム系の洋菓子に比べて脂質は少なめ。
「胃に残らず、すぐ動ける」=まさに試合前に理想の食品。
スポーツ栄養の現場でも、腹持ちより“即効性”が重視されます。
③ 甘さで脳をリラックスさせる効果も
カステラの甘さは、ただの嗜好性だけではありません。
糖分によって脳内のセロトニン分泌が促され、過度な緊張を和らげてくれる作用があるのです。
筆者も実際に試してみましたが、走る前にカステラを一切れ口にしただけで、集中力と安心感が増した感覚がありました。
井上尚弥の“補食スタイル”を分析|彼が求める勝負食とは
井上尚弥選手の食事管理は、かつてトレーナーが語ったように「1g単位で調整」される世界。
・水の温度
・炭水化物のタイミング
・試合前72時間の塩分カット
こうした細かな戦略の中、試合直前の補食には「心身を安定させる、消化吸収に優れた食べ物」が選ばれるのは必然です。
あえてエネルギーバーではなく、日本人に馴染みのある“和のスイーツ”を選んだのも、メンタル安定を考慮した可能性があります。
カステラはどこの?「治一郎」説の真相とは
控室に映っていたのは、あの有名な「治一郎」の紙袋。
しかし、治一郎公式サイトを見てもカステラの取り扱いはナシ。
SNSでは「誰かが紙袋だけ再利用してる?」「別ブランドの持ち込み?」という推理合戦が繰り広げられました。
有力説として浮上しているのは──
- 文明堂(東京)
- 長崎堂(大阪)
- 福砂屋(長崎)
いずれもアスリートや著名人が手土産に選ぶことも多い老舗ブランド。
しかし、現時点で所属陣営や本人からの正式コメントはありません。
この“謎解き”もまた、ファンの熱狂を呼んでいる要因のひとつです。
一般人でもできる!「カステラ補食」の取り入れ方
「でも、自分の生活に応用できるの?」
はい、できます。
筆者自身、次のような場面でカステラ補食を活用しています。
- 午後の商談前に一口
- 試験直前にバナナ+カステラ
- マラソン大会前に2切れ+スポドリ
特におすすめは、糖質+水分のセット摂取。
カステラ単体でもいいですが、水分を一緒に取ることで吸収効率が格段にアップします。
まとめ:井上尚弥が教えてくれた「勝負飯」の奥深さ
井上尚弥が選んだのは、カステラという“庶民的なお菓子”でした。
でも、その一口には、食の戦略、精神の安定、文化的ルーツ──
様々な意味が込められていました。
私たちも、大切な1日の前に、自分なりの“勝負食”を見つけてみませんか?
もしかしたら、あなたの本気を引き出すのは、意外にも「甘い一口」かもしれません。
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