サッカーの試合を観ていて、「あと何分追加されるんだろう?」と気になったことはありませんか?
試合のラスト数分で勝負が決まることも多いアディショナルタイム。
その仕組みや計算方法、そしてドラマチックな瞬間について詳しく解説します!
アディショナルタイムとは?
アディショナルタイムは、前半45分と後半45分の間に加えられる「追加時間」のこと。
試合中にロスした時間を補うことで、プレー時間の公平性を確保します。
FIFAが定める公式ルールでは、以下の要因がアディショナルタイムに影響するとされています。
アディショナルタイムの計算要素
アディショナルタイムは主に次の要素を元に計算されます。
1. 選手交代
- 1回の交代につき約30秒追加。
- 現在のルールでは最大5回の交代が可能。
- 両チームが全交代枠を使うと、それだけで2分半程度が追加されます。
2. 負傷者対応
- 負傷者が出た場合、治療や担架で運び出す時間が計算されます。
- 時間が長引くと、アディショナルタイムも比例して延びます。
3. 得点後のセレブレーション
- ゴール後の選手の喜びや観客の歓声。
- セレブレーションが1分を超える場合、その時間も考慮されます。
4. VAR判定
- 近年、ビデオ判定(VAR)の導入により、判定時間が増加。
- VARチェックが3分かかれば、その全てがアディショナルタイムに含まれます。
5. その他の中断
- 審判への抗議。
- ボールボーイの遅延行為や観客の乱入など。
実際の試合のアディショナルタイム事例
2022年のカタールW杯では、アディショナルタイムが記録的に長かったことで話題になりました。
グループステージのイングランド対イラン戦では、前半14分、後半13分ものアディショナルタイムが設定されました。
その背景には以下の要素がありました:
- 負傷者による中断。
- VAR判定。
- 試合終了間際の抗議。
この試合では合計27分もの追加時間が設定され、事実上120分近い試合が行われた形になりました。
アディショナルタイムに潜むドラマ
アディショナルタイムはサッカーの醍醐味が凝縮された瞬間でもあります。
例えば、1999年のUEFAチャンピオンズリーグ決勝。
マンチェスター・ユナイテッドは後半アディショナルタイムに2得点を挙げ、バイエルン・ミュンヘンを逆転で破りました。
また、日本代表でも同様のドラマがありました。
2018年ロシアW杯でのベルギー戦。
試合終了間際にカウンターで失点し、惜しくも敗北しました。
あの試合のアディショナルタイムは、多くのファンの記憶に刻まれています。
アディショナルタイムを自分で予測してみよう!
サッカー観戦がさらに楽しくなる、アディショナルタイムの簡単な予測方法を紹介します。
ステップ1:中断時間を計測する
- 選手交代:1回30秒
- 負傷者対応:2分〜3分
- VAR判定:1回3分程度
ステップ2:合計時間を計算する
試合を観ながら、上記の要素を足し算してみてください。
例えば:
- 選手交代が5回(150秒=2分半)。
- 負傷者対応が2回(6分)。
- VAR判定1回(3分)。
合計すると、約11分のアディショナルタイムが予測されます。
アディショナルタイムの未来
アディショナルタイムは進化を続けています。
FIFAは近年、計算方法をさらに透明化し、ファンに分かりやすくする取り組みを進めています。
今後、AI技術を活用したリアルタイムの時間計測が導入される可能性もあるでしょう。
まとめ
アディショナルタイムは、サッカーの試合をより公平で魅力的なものにするための重要な要素です。
次回観戦する際は、「なぜこの時間が追加されたのか?」を意識しながら楽しんでみてください。
そこには、試合を超えた新たな発見があるはずです!