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「同じ穴のムジナ」という言葉をご存知でしょうか。一見関係がないように見えても、実は同類・仲間であることをたとえる言葉です。今回は、この「同じ穴のムジナ」の意味や由来、類義語や使い方などについて、わかりやすく解説していきます。
同じ穴のムジナの意味とは?
「同じ穴のムジナ」は、一見関係がないように見えても、実は同類・仲間であることをたとえる言葉です。多くは悪事を働いたり悪戯をする人に対して使われます。
「ムジナ」はアナグマの異称であり、タヌキと同じ巣穴をねぐらにする習性があります。すなわち「同じ穴のムジナ」は「人をだまくらかす奴の同類である」という意味の言い回しと解釈できます。
例えば、政治家や官僚などの汚職事件が報道された際に、「同じ穴のムジナ」という言葉が使われます。これは、彼らが同じ立場や権力を持っていることから、同じく悪事を働く可能性があるという意味です。
また、犯罪組織の構成員同士を「同じ穴のムジナ」と呼ぶこともあります。これは、彼らが同じ組織に属していることから、同じ目的のために行動する同類であるという意味です。
同じ穴のムジナの由来は?
「同じ穴のムジナ」の由来は、古くから日本に伝わる民話「むじな狐」にあると言われています。この民話は、むじな(アナグマ)と狐が仲間になって、人をだまして財宝を奪う物語です。
この民話から、「むじな」と「狐」は同じ穴に住む仲間であり、悪事を働く者として認識されるようになりました。そして、そのイメージが「同じ穴のムジナ」という言葉に引き継がれたと考えられています。
同じ穴のムジナの類義語
「同じ穴のムジナ」の類義語には、以下のようなものがあります。
- 同じ穴の貉(むじな)
- 同じ穴の狐
- 同じ穴の仲間
- 一蓮托生
- 血を分けた仲間
これらの言葉は、いずれも「同じ穴に住む仲間」という意味で、同じ意味合いを持っています。
同じ穴のムジナの使い方
「同じ穴のムジナ」は、主に以下の場面で使われます。
- 政治家や官僚などの汚職事件
- 犯罪組織の構成員
- 詐欺や窃盗などの犯罪者
- 同じ業界や職種の人々
例えば、政治家や官僚などの汚職事件が報道された際には、以下のような使い方ができます。
「政界は、またしても同じ穴のムジナが現れたようだ。」
また、犯罪組織の構成員同士を以下のように表現することもできます。
「彼らは、同じ穴のムジナだ。」
同じ穴のムジナの注意点
「同じ穴のムジナ」は、相手を批判するようなニュアンスで使われることが多く、相手を傷つけてしまう可能性もあります。そのため、使う際には注意が必要です。
また、「同じ穴のムジナ」は、悪事を働く者に対して使われることがほとんどです。そのため、善良な人に対して使うと誤解される恐れがあります。
「同じ穴のムジナ」とは、一見関係がないように見えても、実は同類・仲間であることをたとえる言葉です。多くは悪事を働いたり悪戯をする人に対して使われます。
この言葉を正しく理解し、適切に使うことで、コミュニケーションを円滑にすることができます。
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